2017年10月25日から11月5日まで、東京ビッグサイトで開催されていた「東京モーターショー2017」。プレスデイは10月25、26日。プレビューデイは10月27日。一般公開は10月28日から11月5日まで。
メルセデスベンツ日本はこの会場で、次世代型燃料電池車「GLC F-CELL」をジャパンプレミア(日本初公開)していました。
今回も会場で撮影した写真とともにお伝えします。
メルセデス・ベンツ日本株式会社(社長:上野金太郎、本社:東京都品川区)は、 「第 45 回東京モーターショー2017」(会期:2017 年 10 月 27 日-11 月 5 日、会場:東京 ビッグサイト)に、日本初公開の新型モデルなどを含む、メルセデス・ベンツ/スマート各 ブランドの最新モデルを計 21 台出展します。
「GLC F-CELL」の概要
メルセデスベンツ「GLC F-CELL」は、メルセデスベンツの中型SUV「GLCクラス」をベースに開発された燃料電池車。
「GLC」の「GL」はクロスオーバーSUVを表し、末尾の「C」はCクラス相当の車格があるということを表しています。つまり「GLC」は、CクラスサイズのクロスオーバーSUVということになります。
燃料電池車のベースにSUVを使うのは、嵩張る水素タンクやリチウムイオン電池を過不足無く搭載しつつ、十分な室内スペースを確保するためです。
燃料電池車「GLC F-CELL」最大の特徴は、燃料電池車としては世界で初めてプラグインによる充電機能を搭載している点です。
水素ステーションの少なさを補うため、比較的設備の多い充電ステーションからも充電できるようにしているわけです。これにより、出先で水素が枯渇しても充電ステーションを見つければ、なんとか走り続けることができるようになります。
メルセデスベンツが燃料電池車を開発するわけ
ディーゼルエンジンから電気自動車へとシフトを進める欧州自動車メーカーですが、実は同時にハイブリッドカーや燃料電池車にも力を入れています。
燃料電池車には電気自動車にはない、「エネルギーチャージ時間の短さ」や「航続距離の長さ」、「電気を長時間蓄えることができる」といったメリットがあるからです。
化石燃料から水素を作ればゼロエミッションは達成できませんが、自然エネルギーを活用することでその問題もクリアできます(バッテリーの場合は長時間電気を保存できないので使い勝手が悪い)。大型バッテリーを搭載する電気自動車には、資源の枯渇や交換時に大きなコストが掛かるといった問題もあります。
「GLC F-CELL」の外観
フロント
ぶ厚いノーズにCクラスのようなD字型ヘッドライト、大きなスリーポインテッドスターがあしらわれた巨大なグリル。クリーンエネルギーをイメージしたブルーの挿し色が施され、重厚感あふれるスポーティなフロントフェイス。
サイド
がっしりとした体躯に大径タイヤ。なだらかなルーフが組み合わされた、エレガントで力強いサイドビュー。
リア
精密な線の緊張感のある面で構成された、上質なリアエンド。ワイド感のあるリアコンビランプが、このリアエンドにどっしりとした安定感を与えています。
主要スペック
項目 | スペック |
---|---|
最大出力 | 200ps |
最大トルク | 35.7kgf・m |
全長x全幅x全高 | 4671mmx2096mmx1653mm |
ホイールベース | 2873mm |
バッテリー | リチウムイオン(13.8kWh) |
EVモード・航続距離 | 49km(NEDC値) |
燃料電池・航続距離 | 437km(NEDC値) |
水素チャージタイム | およそ3分 |
搭乗人数 | 5人 |
今後の販売予定
2018年中の発売を目指して開発中です。