新型 スバル ジャスティ G スマートアシスト(2代目)【試乗評価】コンパクトカークラスのボディに、ルーフの高い広々とした室内を実現! [DBA-M900F]

2代目スバル・ジャスティのフロント

今回は「新型 スバル ジャスティ G スマートアシスト(2代目)」を試乗レポート。
2016年にフルモデルチェンジした、コンパクトな5ドアハッチバックのハイト系ワゴンです。

初代ジャスティの生産終了から実に22年ぶりの復活ですが、車の基本構造は「ダイハツ・トール」のものを流用しており、初代ジャスティスとの直接的な継りはありません。

ダイハツが生産してトヨタブランドで販売する「トヨタ・ルーミー」も同じプラットフォームを使っているため、実質的にこの三車は兄弟車の関係になります。

コンパクトカークラスのハイト系ワゴンとして新たな市場を開拓した「スズキ・ソリオ」の成功を

コンセプトをダイハツ流に焼き直した車です。ダイハツが軽自動車で培った技術と知見を惜しみなく投入して作られています。

※忙しくてあまり時間の無い人は、文末の「試乗評価のまとめ」をどうぞ。

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外観

全長3700mmX全幅1670mmX全高1735mmのボディサイズを持ち、ホイールベースは2490mmとなります。

ダイハツトールのデザインがほぼそのまま踏襲されており、スタイリング上の大きな違いはありません。わずかにディティールやエンブレムが異なる程度です。

フロント

がっしりとした短いノーズに、大きなグリル。角型のヘッドライトが組み合わされた、男らしいフロントフェイス。

サイド

大きく四角いボディに短いノーズ、切り立ったAピラー(一番前の柱)が特徴的なサイドビュー。全てのピラー(柱)がブラックアウトされたフローティングルーフ(浮いたように見える屋根)が採用され、無骨な箱型ボディでありながらモダンな印象も併せ持ちます。

リア

2代目スバル・ジャスティのリア

大きく四角いリアエンドに、くさび型のリアコンビランプを大胆にレイアウト。重厚感と軽快なリズム感を表現しています。

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内装

2代目スバル・ジャスティの内装

インテリアの造形もダイハツトールを始めとする兄弟車種とほとんど同じです。直線を基調としたインパネにT字型にセンターコンソールがレイアウトされ、使い勝手の良いデザインです。エアコンにはダイヤル式の温度調整が備わるため、手探りだけで簡単に操作することができます。

コンビニフックやサイドテーブル。ドリンクホルダーなど、豊富な物入れが用意されます。

切り立ったAピラーとアップライトなポジションにより、見晴らしも良好。運転のしやすい車です。

シート

フロントシートには適度なサイズ感とコシが与えられ、アップライトなポジションと相まって快適な座り心地です。

2代目スバル・ジャスティのリアシート

240mmのスライド機構を持つリアシートは、一番後ろまで下げると、足を組んで座れるくらいの広々とした空間が拡がります。頭上空間の余裕もたっぷりととしており、大人二人が余裕を持って座ることができます。

荷室

コンパクトカーとしては十分な広さがあります。高さ方向への余裕があるため、家族4人であれば2泊3日旅行も可能です。

静粛性

ロードノイズ、エンジン透過音ともにある程度の侵入を許します。

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エンジンとミッション

996ccの直列3気筒DOHCエンジンに、CVT(無段変速機)が組み合わされます。
エンジンは、69ps/6000rpmの最高出力と、9.4kgf・m/4400rpmの最大トルクを発揮します。

車両重量1070kg。JC08モード燃費は、24.6km/lとなります。

エンジン

1.0Lのツインカムエンジンで前輪を駆動。小さな自然吸気エンジンですが、日常域であれば十分な力強さを発揮します。ただし、荷物や人を満載して坂道をパワフルに駆け上がるような使い方には向きません。

トランスミッション

ベルトとプーリーによって無段階に変速するCVTを装備。アクセル操作に対してリニアな反応を示すセッティング。日常域であれば、CVTによる違和感もそれほど感じません。

乗り心地とハンドリング

前輪にマクファーソンストラット式サスペンション、後輪にはトーションビーム式サスペンションが装備されます。

乗り心地

背の高いボディを支えるため、足回りは若干締め上げられています。適度なスポーティ感を伴った快適な乗り味です。

ただし、路面の段差を超えると鋭い衝撃を車内に伝えます。

高速域での安定感はいまひとつで、若干フラフラとした印象です。

ハンドリング

穏やかで自然なステアリングフィール。キビキビとした軽快感はありませんが、ドライバーの操舵に対して素直な姿勢変化で応えます。

最小回転半径の小ささとコンパクトなボディを活かして、狭い路地でも簡単に切り返すことができます。

その他

カメラとレーザーセンサー、ソナーによる先進安全技術「スマートアシスト」が装備されます。

試乗評価のまとめ

ダイハツが製造する「ダイハツ・トール」をベースに開発された、OEM車種(相手先ブランド製造)です。

ダイハツが軽自動車で培った技術と知見が惜しみなく投入されており、コンパクトカーでありながらルーフを高くすることによって室内には広大な空間が拡がります。

大きな室内空間のわりに車重は1t程度に抑えられており、小さな自然吸気エンジンでも十分な走りが可能です。

「駐車場が狭いとか、大きな車の運転は苦手」といった条件のある人が、「サイズを抑えながらも、なるべく室内の広い車を買いたい」といった希望を持つときにピッタリとハマります。

中古車市場では

2016年式「ジャスティス G スマートアシスト」であれば、150万円前後。2017年式の新古車で、170万円前後となります(2017年12月現在)。

価格

価格 | 1,684,800円(消費税込み)

ABOUTこの記事をかいた人

クルマ好きの40代男性。現在病気のため療養中です。

ブログは暇つぶし&リハビリ。週2で短時間のアルバイトをしていますが、普通の人のように毎日フルタイムで働くことはできません。

ブログの内容はあくまで秋ろーの個人的見解です。実際に車や商品、サービスを購入する際は、自分で試乗や調査をして確かめることをオススメします。

記事更新の時間は、大体、午後11時から12時頃にかけてを予定しています。

修正ばっかりしてると新記事の投稿ができないんで、新記事3に対して修正1くらいの割合でやってます(2019年6月〜)