今回は「新型 シトロエン C3 シャイン(3代目)」を試乗レポート。
2016年にフルモデルチェンジした、コンパクトサイズの5ドアハッチバックです(日本では2017年より販売)。
シトロエンの経営を支える最量販車種で、ライバルにはトヨタ ヴィッツやホンダ フィット、VWポロやフォード フィエスタなどBセグメント強豪車種が並びます。
同じグループ内のプジョー208とは、プラットフォーム(基本骨格)を共有する兄弟車の関係にあります。
※忙しくてあまり時間の無い人は、文末の「試乗評価のまとめ」をどうぞ。
外観
全長3995mmX全幅1750mmX全高1495mmのボディサイズを持ち、ホイールベースは2535mmとなります。
C4カクタスのデザインモチーフを継承する、複雑で楽しく、しかもカッコいいスタイリング。妙に腰高感があるため、SUVやミニバンのようにも見えます。
フロント
薄いシェブロングリルと連結された細いライトが、デイライトとポジショニングランプ。その下にある楕円形のライトがヘッドライトとなります。見た目の印象とは逆となっているわけです。
分厚いフロントノーズ上部の高い位置にポジショニングライトを装備。ボディ下回りアンダートリムとの相乗効果もあって、重厚感あふれるクロスオーバーSUVのようです。
サイド
前後ギリギリまで切り詰められたオーバーハング(タイヤからボディ端までの長さ)に、全てのピラー(柱)をブラックアウトしたフローティングルーフ(浮いた用に見える屋根)。張りのある面で構成されたサイドパネルが相まって、凝縮感のある楽しいサイドビューを構成。軽い衝撃を吸収する「エアーバンプ」がサイドドアに装備され、デザイン上のアクセントになっています。
リア
丸いヒップラインと小さなリアウィンドウ。丸みのあるリアコンビランプが一体となって、やんちゃで可愛らしい雰囲気を感じさせます。
内装
プラスチック感丸出しの簡素なインパネに、メタリック素材や赤い差し色が巧みに織り込まれ、シンプルながら楽しい内装デザインに仕上がっています。こういったコストを掛けない楽しいデザインは、フランス車やイタリア車の独壇場ですね。
シート
前席には、角ばったデザインの個性的なシートが装備されます。しなやかなたわみのある表層クッションと、重厚感のあるクッションが組み合わされ、適度に沈み込んだところでしっかりと身体を支えます。
後席は、ホイールベースを拡大したことによって十分な空間を確保。頭上、足元ともに十分な余裕があり、大人二人でキッチリと座れます。
荷室
容量300Lの広々とした荷室。家族4人であれば、2泊3日旅行も可能です。後席のシートバックを6:4で倒せば、さらに広い容量を確保することもできます。
静粛性
スポーティなエンジンサウンドが車内に進入してきますが、3気筒エンジンならではの不快なノイズはありません。
エンジンとミッション
1199ccの直列3気筒DOHCターボエンジンに、6速ATが組み合わされます。
エンジンは、110ps/5500rpmの最高出力と、20.9kgf・m/1500rpmの最大トルクを発揮します。
車両重量1160kg。JC08モード燃費は、18.7km/lとなります。
エンジン
1.2Lのツインカム・ターボ・エンジンで前輪を駆動。1500回転という極低速域からフラットなトルクを発生、コンパクトなC3を過不足なく加速させます。
急な坂道や合流ポイントでアクセルを踏み込むと、回転の高まりとともにエンジンサウンドも大きくなりますが、ビート感のあるスポーティな音質で不快なノイズはありません。
ダウンサイジングターボでありながら、高回転まできっちりと回りきるところもこのエンジンの美点です。
トランスミッション
トルコン式の6速ATを装備。トルコン式ならではのスムーズな変速フィールと、適度なダイレクト感が心地良いです。
乗り心地とハンドリング
前輪にマクファーソン・ストラット式サスペンション、後輪にはトーションビーム式サスペンションが装備されます。
乗り心地
足元には16インチホイールを装備。適度な重厚感を伴ったまろやかな乗り味です。シトロエンらしい穏やかさもしっかりと残されています。
ハンドリング
操舵に対して素直に反応する、自然なステアリングフィール。キビキビとしたクイック感は無いものの、穏やかな身のこなしで気持ちよく走ることができます。
その他
先進安全技術は、アクティブセーフティブレーキ(衝突回避自動ブレーキ)、ブラインドスポットモニター(斜め後方死角内の車輌をお知らせ)、レーンデパーチャーウォーニング(車線はみ出し警告)、ドライバーアテンションアラート(居眠り警告)、スピードリミットインフォメーション(制限速度を認識して表示)などが装備されます。
試乗評価のまとめ
VWポロやフォードフィエスタ、トヨタヴィッツ、ホンダフィットなど強豪車種が居並ぶBセグメントに投入されたシトロエンの最量販車種です。
当然ながら限られたコストの中でしっかりとした車作りが行われており、ライバル車種と比較しても品質に遜色はありません。その中でもこのC3最大の魅力は、オリジナリティ溢れるカッコいい外観とシンプルながら楽しい内装デザインです。
「作りのしっかりとした欧州コンパクトを探しているが、VWポロでは真面目すぎて面白く無い」とか、「おしゃれで楽しい雰囲気の個性的な車が欲しい」と考えている人にピッタリな一台です。
中古車市場では
新型が登場したばかりなので、値ごろ感のある中古車はありません。先代の最終モデル2016年式「C3 セダクション レザー」なら、150万円前後となります(2017年11月現在)。
価格
価格 | 2,390,000円(消費税込み)