2017年10月25日から11月5日にかけて、東京ビッグサイトで開催されていた「東京モーターショー2017」。メルセデスベンツ日本は、この会場で「smart vision EQ fortwo」をアジアプレミア(アジア初公開)しました。
今回も「東京モーターショー2017」の会場で撮影した写真とともにレポートします。
「smart vision EQ fortwo」の概要
「EQ」はメルセデスベンツが次世代EVの為に設立したサブブランドです。つまりこの「smart vision EQ fortwo」は、スマート・フォーツー・クラスのために開発されたEVという事になります。
2017年9月にドイツ本国で開催された「フランクフルトモーターショー2017」でワールドプレミア(世界初公開)。今回、東京モーターショー2017の会場で公開され、アジアでは初公開となります。
市販車を前提としたプロトタイプというよりは、概念を訴求するための純粋なコンセプトカーです。
「smart vision EQ fortwo」の外観
フロント
もっちりとした焼き立てお餅のようなフロントフェイスに、つり目のヘッドライト。ぽっかりと開いたお口が相まって、可愛らしい表情を作り出しています。
フロントノーズには「smart」の文字が染め抜かれ、このコンセプトカーが「smart」ファミリーの一員だと言うことを示しています。
サイド
丸いサイドウィンドウを基調とするユーモラスなスタイリング。前後に大きなホイールが装備され、どっしりとした安定感を感じさせます。市販化されるときは、燃費性能を考慮してもっと小さなホイールに変更されるでしょう。
リア
フロントウィンドウから連続するガラスエリアがリアウィンドウと一体化、近未来感あふれるカプセルのようなリアビューを構成しています。このあたりは、同時に公開されていた「EQA」と同じデザイン手法ですね。「EQ」ファミリーの共通アイコンとなるのかもしれません。
「smart vision EQ fortwo」のスペック
ボディサイズは、全長2699mmx全幅1720mmx全高1535mm。
レベル5の完全な自動運転システムが搭載され、動力にはリチウムイオン電池で駆動する電気モーターが使われます。
狭い市街地で使われるシティコミューターとして、カーシェアリングを前提とした設計とデザインが行われています。室内には2シーターの座席とスピーカー、液晶ディスプレイが装備されるだけで、運転のためのステアリングやペダル類はありません。
車を利用したい時にスマートフォンやPCで予約、自動的に配車された「smart vision EQ fortwo」に乗って目的地まで移動、後はクレジットカードや電子マネーで手軽に決済する。なんて使い方が可能です。
価格と発売時期
「smart vision EQ fortwo」は純粋なコンセプトカーですから、市販予定や価格の発表はありません。ただし、メルセデスベンツ会長のディーター・ツェチェ氏によれば、「2022年までにすべてのメルセデスベンツ車が何からの形で電化される」という事です。つまり、スマート・フォーツーもその頃までには、この「smart vision EQ fortwo」に準じた設計となるはずです。