新型 アウディ Q2 1.0 TFSI スポーツ【試乗評価】上質な乗り味と軽快なハンドリングを持つ、アウディ最小のプレミアムSUV [ABA-GACHZ]

今回は「新型 アウディ Q2 1.0 TFSI スポーツ」を試乗レポート。
2017年に登場した、コンパクトなクロスオーバーSUVです。

A3と同じ「MQB」プラットフォーム(基本骨格)をベースに設計された、アウディが初めて投入するコンパクトクラスのプレミアムSUV。

つまりネーミングの末尾に「2」が付くものの、実際にはA3に近いサイズ感を持っているわけです。

スタイリングには「アメリカンフットボール選手」をイメージした力強いデザインが与えられ、コンパクトクラスとは思えないほどの存在感があります。

※忙しくてあまり時間の無い人は、文末の「試乗評価のまとめ」をどうぞ。

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外観

全長4200mmX全幅1795mmX全高1530mmのボディサイズを持ち、ホイールベースは2595mmとなります。

今までのアウディファミリーと若干異なる、力強い直線を貴重としたスタイリング。

フロント

がっしりとした塊感のあるフロントノーズに、大きな八角形のシングルフレームグリル。角型ヘッドライトが組み合わされ、重厚感のある力強いフロントノーズです。

サイド

コンパクトな5ドアハッチバック形状をベースに、最低地上高をリフトアップ。シルバーに塗装されたDピラー(一番後ろの柱)が相まって、軽快感あふれるオフロードスタイルを構成しています。キャラクターラインには八角形をモチーフにした角ばった線が与えられ、SUVらしい力強さを強調しています。

リア

ワイド&ローのリアエンドに、低いルーフ。シルバーに塗装されたDピラーとアンダーガード。角型のリアコンビランプによって、カチッとしたスポーティなリアビューを形づくっています。

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内装

A3系のデザインをベースにした、スポーティで上質なインテリア。しっとりとしたブラック樹脂に、シルバーのアクセントが効いています。

アイポイントの高さと見切りの良いボディによって、取り回しも楽々。メーターナセル内には、TFT液晶ディスプレイによる「バーチャルコックピット」が装備され、擬似的なアナログメーターやナビゲーション情報を表示します。

シート

スポーティな形状のフロントシートに、しっかりとしたコシのあるクッションが詰め込まれ、疲れの少ない快適なシートに仕上がっています。

リアシートは、やや座面の前後長が短いものの、シートバックの大きさや角度に問題はありません。足元、頭上ともに大人が座れるだけの空間が確保されています。

荷室

コンパクトなボディサイズにも関わらず、荷室にはたっぷりとした容量が確保されています。家族4人分であれば、キャンプ道具も積み込む事ができます。

静粛性

ややロードノイズが気になるものの、プレミアムブランドにふさわしい高い静粛性を確保しています。

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エンジンとミッション

999ccの直列3気筒DOHCターボ・エンジンに、7速ATが組み合わされます。
エンジンは、116ps/5000-5500rpmの最高出力と、20.4kgf・m/2000-3500rpmの最大トルクを発揮します。

車両重量1310kg。

エンジン

1.0Lのツインカム・ターボエンジンで前輪を駆動。2000回転から最大トルクを発揮するトルクフルなエンジンで、街中など、穏やかに走っている分には十分以上の力強さがあります。

アクセルを深く踏み込みたくなる合流ポイントや坂道でも、僅かなアクセル操作でスイスイと加速してみせます。3気筒エンジン特有の振動やノイズもよく抑えられており、上質なフィールを損なうことはありません。

スポーティな走りや力強いエンジンサウンドを味わいたいという人には、上級グレードの「1.4 TFSI シリンダー オンデマンド スポーツ」をオススメします。

トランスミッション

デュアルクラッチ・トランスミッションによる、7速DCTを装備。低速域ではトルコン式ATほどのスムーズさは無いものの、ダイレクト感のある走りが好きな人にはこちらの方が好まれるはずです。トルクフルなエンジン特性を十分に活かして、エンジン回転を高めることなくリズミカルにシフトアップ。ノイズやバイブレーションを最小限に抑えた、上質な走りが可能です。

乗り心地とハンドリング

前輪にマクファーソン・ストラット式サスペンション、後輪にはトレーリングアーム式サスペンションが装備されます。

乗り心地

硬質感のあるしなやかな乗り味。路面のうねりや少々の段差であれば、巧みな足さばきでいなします。

大きな段差を通過した時の衝撃も角がきれいに丸められ、まるで柔らかな薄い膜で遮断されているようです。

ハンドリング

僅かなステアリング操舵を与えるだけで、正確な反応でノーズの向きを変えます。軽い鼻先と相まって、狙ったラインを外すことなくキビキビと気持ちよく曲がります。

コーナーの連続するワインディングでも、路面のうねりに沿って安定した姿勢でコーナーをクリア。リフトアップした車高を感じさせることなく、スイスイとミズスマシのように駆け抜けます。

最小回転半径も小さく抑えられており、コンパクトなボディと相まって、狭い場所でも簡単に向きを変えます。

試乗評価のまとめ

A3を基本とする5ドアハッチバックをベースに、最低地上高をリフトアップ。力強い外観を与えられたコンパクトSUVです。

A3をベースとするだけあって、室内や荷室には使い勝手に優れる十分なサイズが確保されています。

足回りやエンジンは既存パーツの流用ですが、Q2に搭載されるにあたって大幅に手が加えられ、上質な乗り味とキビキビした気持ちのいいハンドリング、トルクフルで扱いやすい動力性能を手に入れています。

「使い勝手の良い5ドアハッチバックを探しているが、ちょっとアウトドアテイストも演出してみたい」といった、ライトクロスカントリー志向の人にピッタリな一台といえます。

価格

価格 | 3,640,000円(消費税込み)

ABOUTこの記事をかいた人

クルマ好きの40代男性。現在病気のため療養中です。

ブログは暇つぶし&リハビリ。週2で短時間のアルバイトをしていますが、普通の人のように毎日フルタイムで働くことはできません。

ブログの内容はあくまで秋ろーの個人的見解です。実際に車や商品、サービスを購入する際は、自分で試乗や調査をして確かめることをオススメします。

記事更新の時間は、大体、午後11時から12時頃にかけてを予定しています。

修正ばっかりしてると新記事の投稿ができないんで、新記事3に対して修正1くらいの割合でやってます(2019年6月〜)