新型 アウディ A5 スポーツバック 2.0 TFSI クワトロ スポーツ(2代目)【試乗評価】 [DBA-F5CYRL]

今回は「新型 アウディ A5 スポーツバック 2.0 TFSI クワトロ スポーツ」を試乗レポート。
2017年にフルモデルチェンジした、Lクラスの5ドアハッチバック。アウディでは「4ドアクーペ」と呼称しています。この他に2ドアクーペと、オープントップの2ドアカブリオレがあります。

アウディの主力車種「A4」をベースに開発された、クーペライクな外観を持つ5ドアハッチバックです。この「4ドアセダンをベースに、スタイリッシュな5ドアハッチバックを成り立たせる」という手法は最近ドイツ高級メーカーの間でよく見られる手法です。

※忙しくてあまり時間の無い人は、文末の「試乗評価のまとめ」をどうぞ。

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外観

全長4750mmX全幅1845mmX全高1390mmのボディサイズを持ち、ホイールベースは2825mmとなります。

フロント

ロー&ワイドなフロントノーズに、シャープな角型ヘッドライト。A4よりも薄型のシングルフレームグリルが組み合わされ、スポーティでエレガントな表情をもたらします。

サイド

オーソドックスなノッチバックスタイルを持つA4に対して、A5スポーツバックは流麗なファストバックスタイル。伸びやかで美しいサイドビューを構成しています。

リア

上品にツンと突き出したヒップラインに薄型のリアコンビランプを装備。上品さをたたえながらもスポーティなリアエンドを形づくっています。

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内装

しっとりとした質感の樹脂に、メタリックな素材が組み合わされ、近未来感あふれる上質な室内デザインが施されます。デザイン自体はA4をそのまま踏襲しています。

メーターナセル内には、大型液晶ディスプレイによる「バーチャルコックピット」が装備され、ナビ情報からメーター情報まで任意に表示することができます。輝度の高い精細な画像が表示され、視認性も申し分ありません。

シート

シート構造もベースとなるA4と変わりません。前席は、しっかりとしたフレームに上質なクッションと表皮が組み合わされ、長時間ドライブでも疲れにくいシートに仕上がっています。

初代A5と比較すると後席の居住性が若干向上しています。ルーフ自体は低いのですが、それに合わせてヒップポインとも下げられているため、大人二人が余裕を持って座れます。といってもやはり頻繁に後席を利用するという人には、無難にセダンをオススメします。

荷室

幅、奥行き、深さともに十分な荷室容量が確保されています。家族4人であれば、キャンプも十分可能です。

大きな開口部を持つハッチゲートが装備され、重く嵩張る荷物の出し入れも簡単です。後席のシートバックを4:2:4で倒せば、さらに荷室容量を拡大することもできます。

静粛性

荷室と居住空間がつながっているため、高級車にしてはロードノイズが大きめです。

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エンジンとミッション

1984ccの直列4気筒DOHCターボ・エンジンに、7速ATが組み合わされます。
エンジンは、252ps/5000-6000rpmの最高出力と、37.7kgf・m/1600-4500rpmの最大トルクを発揮します。

車両重量1610kg。JC08モード燃費は、16.5km/lとなります。

エンジン

2.0Lのツインカムターボで4輪を駆動。1600回転という低速域からフラットで力強いトルクを発揮。街中から中高速域まで有り余るトルクを使って軽快に走ることができます。

アクセルに軽く右足を添えるだけで十分な加速を得ることができるため、エンジン音の高まりも少なく、スムーズで上質なクルージングが可能です。

トランスミッション

デュアルクラッチ式の7速ATを装備。低速からたっぷりと湧き上がるトルクを活かして、早いタイミングでポンポンとシフトアップ。スムーズでダイレクトな変速フィールを実現しています。

乗り心地とハンドリング

前後ともにウィッシュボーン式サスペンションが装備されます。

乗り心地

ベースとなるA4の足回りがさらに熟成され、すっきりとした上質な乗り味をもたらします。

荒れた路面を通過しても、オブラートに包んだように不快な衝撃を遮断。19インチホイールを感じさせない上品な足さばきをみせます。

アウディ伝統のクワトロシステムが搭載され、濡れた路面でも抜群の安定性を示します。高速域での安定性も高く、フラットな姿勢で真っ直ぐに直進します。

ハンドリング

しっとりとした質感を伴った重厚感のあるフィール。ステアリングフィール自体は中庸で、狙ったラインを素直にトレースします。ややステアリングフィールが希薄なので、もう少しダイレクト感があると良いなあと思いました。

試乗評価のまとめ

ベースとなるアウディA4よりも、全幅が5mm広く全高が40mm低い、ロー&ワイドの美しいプロポーション。

3.0L級の分厚いトルクを発生するエンジンに、適度な硬さのあるかっちりとした足回りが組み合わされ、しっとりとした上質な乗り味を実現してます。

先代よりも後席スペースの居住性が向上しているため、大人2人+子供2人であれば、十分快適に移動することができます。ファミリカーとしても十分な使い手があるというわけです。

ただし、大人3人以上で乗る機会が多いという場合は、A4セダンかA4アバントを選択したほうが無難です。スポーツバックの後席にも十分大人2人が座れますが、セダンほどの余裕はありません。

中古車市場では

新型が登場したばかりなので、値ごろ感のある中古車はありません。ただし、「初代 A5 スポーツバック 2.0 TFSI クワトロ」 の2017年式最終モデルであれば、500万円前後で購入することができます(2017年11月現在)。

価格

価格 | 6,860,000円(消費税込み)

ABOUTこの記事をかいた人

クルマ好きの40代男性。現在病気のため療養中です。

ブログは暇つぶし&リハビリ。週2で短時間のアルバイトをしていますが、普通の人のように毎日フルタイムで働くことはできません。

ブログの内容はあくまで秋ろーの個人的見解です。実際に車や商品、サービスを購入する際は、自分で試乗や調査をして確かめることをオススメします。

記事更新の時間は、大体、午後11時から12時頃にかけてを予定しています。

修正ばっかりしてると新記事の投稿ができないんで、新記事3に対して修正1くらいの割合でやってます(2019年6月〜)