2017年10月27日~11月5日まで東京ビッグサイトで開催される「東京モーターショー2017」において、三菱自動車の開発したコンセプトカー「三菱 e-Evolution コンセプト」が発表されます。
Mitsubishi has dropped more details about its new e-Evolution concept – its star of the 2017 Tokyo motor show.
「ランサーエボリューション」との違い
エボリューションといえば、ラリーシーンにおいてその名を轟かせた名車「ランサーエボリューション」を思い出しますが、2015年に販売された「ファイナルエディション」をもってその生産は終了しています。
今回、東京モーターショーで発表されたコンセプトカー「三菱 e-Evolution コンセプト」は、エボリューションの名を持つもののその車の成り立ちは大きく異なります。
4ドアセダンをベースにラリー用のホモロゲーションモデルとして開発された「ランサー・エボリューション」に対して、今回のコンセプトカーは、クロスオーバーSUVにカテゴライズされる電気自動車です。
ボディスタイルもオーソドックスな4ドアセダンから、くさび型の近未来的なシルエットへと大きく変貌しています。最近流行のSUVクーペといった感じです。
このままのスタイルで発売されれば最高ですが、実際に市販化される場合はもっとオーソドックスなシルエットとなるはずです。
「三菱 e-Evolution コンセプト」の概要
駆動方式は3つのモーターを併用した3モーター4WDシステム。フロントホイールをフロントノーズに搭載した電気モーター1機で駆動し、左右のリアホイールにはそれぞれ小さな電気モーターが1機ずつ搭載され、個別にリアホイールを駆動します。
「デュアルモーター・アクティブ・ヨー・コントロールシステム」は、左右のモーターをそれぞれ個別に制御して、コーナリング時の旋回性能を高めるトルクベクタリングシステムです。
「三菱 e-Evolution コンセプト」は、電気モーターを使ったクロスオーバーSUVとして、ランサーとはまったく趣の違う車ですが、ランサーエボリューションで養われた各種4WD制御技術はしっかりと継承されています。このあたりが、エボリューションの名を冠する本当の理由でしょう。もちろん、エボリューションのイメージを使って、販売につなげたいというのもあるでしょうが・・・。
「三菱 e-Evolution コンセプト」のスタイリング
フロント
ワイド&ローのフロントノーズに、Aピラー(一番始めの柱)がブラックアウトされたキャノピー(飛行機の風防)のような居住空間が組み合わされます。シルバーの外装色と相まって宇宙船のようなフロントフェイスです。
サイド
前後ギリギリまで延長された居住空間とくさび型のボディが一体化され、近未来感あふれるスポーティなサイドビューを構成しています。
リア
傾斜の強いリアウィンドウ、フローティングルーフが相まって、SF映画に出てくるスポーツカーのようなリアエンドです。くっきりと陰影が表現されていてとてもカッコいいです。
リアコンビランプは、八角形のリフレクターとY字型のLEDライナーが組み合わされたスマートな形状で、スポーティなリアエンドをギュッと引き締めています。
※詳しくは「CAR Magazine website」内に掲載された写真を御覧ください。