【ニュース】アウディは2020年までに3タイプの電気自動車を発売する方針

ドイツのジャーマン・ニュースペーパーによると、アウディのCEOルーマン・シュタドラー氏は、2016年7月ドイツのフランクフルトで、「2020年までに3タイプの電気自動車を発売し、2025年までに電気自動車の販売比率を25〜30%に高めたい」と発言しました。

昨年の自動車業界を激震させた「フォルクスワーゲン排ガス不正問題」で、アウディを含むフォルクスワーゲンフループは、今後の環境対策技術をディーゼルから、電気自動車やハイブリッドカーに移行するのでは?と言われていましたが、これがここに来てアウディCEO自らの口から語られたというわけです。

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経営資源を集中

また、シュタドラー氏は、先週、アウディの経営陣に示す計画として、アウディグループは、電気自動車やデジタルサービスにその経営資源を集中していくと述べています。この計画の中には、Aセグメントの小型車が含まれ、この小型車のための自動運転技術を開発するため、SDS社が子会社として協力するとしています。

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完全な自動運転技術

シュタドラー氏は、「この車は、ステアリングやペダル類を必要としない完全なロボットカーとして開発され、都市交通のある種の理想形となるだろう」と語りました。
トヨタなどの日本車においても、2020年の東京オリンピックをめどに、完全な自動運転を実現しようとする計画がありますが、アウディ・フォルクスワーゲン・グループがこの動きに加われば、一気に自動運転関係の技術が加速度的に発達しそうです。

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e-tron quattro concept

以前、アウディは2015年のフランクフルトモーターショーで、「e-tron quattro concept」というSUVの電気自動車を、将来ベルギーの自社工場で製造すると発表しています。おそらくこのコンセプトカーも今回の計画の一部を占める車なのでしょう。

燃料電池車は社会的なインフラ整備が課題

アウディは、電気自動車や自律的な自動走行車、デジタルサービスに経営資源を注力することで、これからの自動車産業を取り巻く複雑な問題を解決しようと考えているようです。また、「同時に燃料電池車の開発も進めなければならないが、これは自社の技術の問題よりも、社会的なインフラとどうするかという問題の方が大きい」と語っています。

日本でも、燃料電池車の開発が行われ、トヨタやホンダがすでに発売にこぎつけていますが、まだまだ社会的なインフラの整備が追いつかず、日常的に普通のガソリン車と同じように使うのは難しい状態です。

今後の環境技術

世界の自動車業界で1、2を争うトヨタ・グループと、アウディ・フォルクスワーゲン・グループですが、燃料電池車や自動運転技術で同じような動きが見られるというのは興味深いところです。ただ、トヨタは次世代燃料電池車までの繋ぎとして、日本の交通事情にぴったりと合うハイブリッドカーに注力していますが、フォルクスワーゲンは、ディーゼルを完全に捨て、いきなり電気自動車に移行するのか、パワー系ハイブリッドカーの環境性能を高めて対応するのか、微妙な経営判断が求められています。

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クルマ好きの40代男性。現在病気のため療養中です。

ブログは暇つぶし&リハビリ。週2で短時間のアルバイトをしていますが、普通の人のように毎日フルタイムで働くことはできません。

ブログの内容はあくまで秋ろーの個人的見解です。実際に車や商品、サービスを購入する際は、自分で試乗や調査をして確かめることをオススメします。

記事更新の時間は、大体、午後11時から12時頃にかけてを予定しています。

修正ばっかりしてると新記事の投稿ができないんで、新記事3に対して修正1くらいの割合でやってます(2019年6月〜)