新型 メルセデスベンツ GLCクラス GLC 220d 4マチック クーペ スポーツ【試乗評価】高い基本性能と上質感、クーペのようなカッコいいボディ [LDA-253305C]

今回は「新型 メルセデスベンツ GLCクラス GLC 220d 4マチック クーペ スポーツ」を試乗レポート。
2017年に登場した、Mクラスの5ドアSUVクーペです。この他に通常の5ドアSUVモデル「GLC」もあります。

ベースとなるプラットフォーム(基本骨格)には、Cクラスと共通の物が使われています。

通常の5ドアSUV「GLC」の派生モデルでありながら、クーペライクなボディスタイルが与えられ、よりスタイリッシュな外観を実現しています。最近の高級SUV市場では、こういった派生モデルが一種の流行のようになっています。

※忙しくてあまり時間の無い人は、文末の「試乗評価のまとめ」をサクッと読んで下さい。

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外観

全長4735mmX全幅1930mmX全高1605mmのボディサイズを持ち、ホイールベースは2875mmとなります。

力強いSUVテイストと、流麗なクーペルックが融合したカッコいいスタイリング。

フロント

全体の印象は、ベースとなるCクラスのイメージをしっかりと継承。ワイド&ローのフロントノーズに小さなキャビンが対比され、スポーティで力強いフロントフェイスに仕上がっています。

サイド

重厚感のあるがっしりとしたGLCのボディを残しながらも、クーペのように小さくスタイリッシュなキャビン(居住空間)が組み合わされます。ワイルドなGLCに対して、このGLCクーペは力強さとスマートさを同時に併せ持ちます。

リア

クーペというよりも、スタイリッシュな5ドア・ハッチバックといった印象のリアエンドです。グラマラスなヒップラインに小さなキャビンが対比され、スポーティで上質な雰囲気を醸し出しています。リアコンビランプのデザインも緻密でエレガント、このGLCの雰囲気をよく表しています。

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内装

インテリアデザインは、ベースとなるCクラスの内装がほぼそのまま使われています。しっとりとした質感の樹脂とメタリックパーツが使われ、クラス標準以上の質感があります。

フロントウィンドウはやや傾斜がキツイものの、良好な視界が確保されています。ただし、リアウィンドウが小さく、後方は少し見にくいです。

通常、ATセレクターがレイアウトされるトンネルコンソール上には、「COMANDコントローラー」が装備され、ATセレクターはステアリングコラムへ移動しています。機能的に整理された使い勝手の良いデザインです。

この「COMANDコントローラー」は、「マルチファンクションディスプレイ」に表示された機能を制御するための感圧タッチ式コントローラーです。スマホのように指先を滑らすだけで操作が可能です。

シート

サイドサポートが大きく張り出した立体的形状のシートが装備されます。といっても形状が適切なため、身体を締め付けるような窮屈感はありません。表面には適度なたわみとコシがあり、長時間座っていても全く疲れを感じることはありません。

なだらかなルーフ形状が採用されているため、後席の頭上空間はGLCよりも小さいです。といっても大人二人が座れるだけの十分なスペースは確保されています。足元にも広々とした空間があり、シートの質感も前席に準ずるしっかりとしたものが与えられます。

荷室

やや高さ方向が制限されるものの、荷室には十分な容量が確保されています。家族4人であれば、キャンプも可能です。ただし、リアゲートの開口部が高く、重い荷物の出し入れに苦労します。

静粛性

上質なタイヤにしっとりとしたサス、遮音性の高い高剛性ボディが組み合わされ、高級SUVにふさわしい静かな空間を実現しています。

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エンジンとミッション

2142ccの直列4気筒ディーゼル・ターボエンジンに、9速ATが組み合わされます。
エンジンは、170ps/3000-4200rpmの最高出力と、40.8kgf・m/1400-2800rpmの最大トルクを発揮します。

車両重量1940kg。JC08モード燃費は、16.2km/lとなります。

エンジン

2.2Lのディーゼル・ターボエンジンで4輪を駆動。低速からたっぷりとした分厚いトルクを発生するものの、車重が2t近くもあるため、出足から低速域ではややもっさりとした印象です。といっても、街中など日常領域で使用するなら問題ありません。速度を上げるに従ってトルク感が増し、アクセルを軽く踏み込むだけで瞬時に加速することができます。

ディーゼルエンジンとしては、バイブレーションやノイズも小さく、スムーズで上質な回転フィールを持ちます。

この他に、2Lターボエンジン搭載車と、2Lエンジンに電気モーターが組み合わされたプラグイン・ハイブリット仕様、3Lターボエンジンを搭載するAMG仕様が用意されます。

トランスミッション

トルコン式の9速ATを装備。重量級ボディをそれなりに走らせるため、多段式ギアを駆使してきめ細やかな制御を行います。ダイレクト感とスムーズネスを両立した上質なトランスミッションです。

乗り心地とハンドリング

前輪に4リンク式サスペンション、後輪にはマルチリンク式サスペンションが装備されます。

乗り心地

重厚感のあるゆったりとした乗り心地。SUV独特のロールの大きさや上屋が揺すられる感じは、最小限に抑えられています。

高速域での安定性も高く、ふらつくこともなく真っ直ぐに直進していきます。

ハンドリング

Cクラスに近いセダンライクなハンドリングです。ややゆったりとしたフィールを残しながらも、ドライバーの操舵に対して素直な反応でこたえます。

MクラスSUVにしては最小回転半径も小さく。狭い路地での切り返しも容易です。

その他

前走者との適切な距離を保って追従する「ディスタンスパイロット・ディストロニック&ステアリングパイロット」が装備されます。これには車線を維持するための「アクティブレーンキーピングアシスト」機能も付属します。

カメラとレーダーを使って常に周りの状況を把握し、車や歩行者との接触を可能な限り防ぐ「アクティブブレーキアシスト」など、「レーダーセーフティパッケージ(先進安全機能)」も充実しています。

試乗評価のまとめ

Cクラスセダンのプラットフォーム(基本骨格)を使って設計された、スタイリッシュな5ドアSUVクーペ。

クーペのような流麗なボディを纏いながらも、室内には必要最小限の空間が確保されています。SUVボディによる腰高感やロールもほとんど感じられず、Cクラスに近いセダンライクな乗り味を持ちます。

そのため、「ワイルドなSUVテイストを感じさせながらも、都会的でスタイリッシュなイメージも捨てがたい」と考えている人にピッタリな都会派SUVとなります。その分、やや後席の居住空間は制限されますが、成人男性二人が座るだけなら問題ありません。

「これでは狭くて使い物にならない」という実用性重視派の人は、素直に無印GLCを選択したほうが無難です。

中古車市場では

まだ新型車が登場して1年も経過していないため、中古車試乗には走行距離の少ない極上車しかありません。「GLCクラス GLC 220d 4マチック クーペ スポーツ」であれば、600万円台前半といったところです(2017年10月現在)。本皮使用であれば、ここからさらに50万円程度上乗せされます。

価格

価格 | 7,180,000円(消費税込み)

ABOUTこの記事をかいた人

クルマ好きの40代男性。現在病気のため療養中です。

ブログは暇つぶし&リハビリ。週2で短時間のアルバイトをしていますが、普通の人のように毎日フルタイムで働くことはできません。

ブログの内容はあくまで秋ろーの個人的見解です。実際に車や商品、サービスを購入する際は、自分で試乗や調査をして確かめることをオススメします。

記事更新の時間は、大体、午後11時から12時頃にかけてを予定しています。

修正ばっかりしてると新記事の投稿ができないんで、新記事3に対して修正1くらいの割合でやってます(2019年6月〜)