4代目 シボレー カマロ スポーツクーペ【旧型レポート】カッコよさ命の、アメリカンクーペ! [GF-CF43A]

今回の旧型レポートは「4代目 シボレー カマロ スポーツクーペ」。
1993年から2002年に渡って製造販売されていた、Lクラスの2ドア・スポーツクーペです。

初代カマロはフォードマスタングに対向するために設計されたスペシャリティクーペですが、この4代目カマロも初代のコンセプトそのまま受けぎ、比較的安い価格とスポーティでカッコイイボディを実現しています。

あまりお金のない若者のために開発されたクルマですが、実際の若者の人気はいまひとつで、販売面でも苦戦を強いられています。映画「バック・トゥ・ザ・フューチャー」の主人公、マーティがライトトラックに憧れていたように、当時の若者の興味もこういったスペシャリティクーペからライトトラックへと移り変わっていたのです。

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外観

全長4910mmX全幅1890mmX全高1320mmのボディサイズを持ち、ホイールベースは2565mmとなります。

フロント

ワイドで伸びやかなフロントノーズに、涙目型のヘッドライトが組み合わされます。アメリカンクーペらしい、ワイルドでカッコいいフロントフェイスです。

サイド

ロングノーズ&ショートデッキの伸びやかで美しいFRルックです。リア周りのちょっと浮き上がったような処理に、いかにもアメ車らしい大らかさを感じます。

リア

大きなリアウィンドウにヒップアップされたリアエンド、ワイド&ローのボディスタイルが相まって、アメリカンクーペのマッチョな世界観を存分に表現しています。

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内装

意外とシンプルで乗用車的なインテリアデザインです。スペシャリティなときめきはありませんが、実用的で好感が持てます。鼻先が極端に長くヒップポイントが低いため、取り回し性は今ひとつです。

シート

前席には、フカフカの快適なシートが装備されます。サイズも大柄で長時間ドライブでも疲れにくいシートです。

リアシートには、緊急用の小さなシートが装備されます。普段は手荷物置き場として活用する事が多いでしょうから、この位のサイズがあれば十分です。

荷室

大きなリアゲートが装備されますが、実際の荷室容量は小さめです。といっても、二人で2泊3日旅行程度であれば十分こなすことができます。

静粛性

風切音、ロードノイズともに大きめです。

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エンジンとミッション

3787ccのV型6気筒OHVエンジンに、4速ATが組み合わされます。
エンジンは、193ps/5000rpmの最高出力と、31.1kgf・m/4000rpmの最大トルクを発揮します。

車両重量1530kg。10モード/10・15モード燃費は、8.0km/lとなります。

エンジン

3.8LのV6エンジンで後輪を駆動。低速から力強いトルクを発生する実用的なエンジンです。乗用車用のエンジンがベースになっており、とくにこれといった特徴はありません。

もっと、アメリカンマッスルカーらしい暴力的なパワーが欲しいという人には、上級グレードのV8エンジンをオススメします。ただ、こいつはコルベットに載るエンジンと同系統で、カマロのシャシーでは少々パワーを持て余し気味となります。

シャシーとのバランスやコストパフォーマンスを考えるなら、V6エンジンで十分だと思います。

トランスミッション

トルコン式の4速ATを装備。たっぷりとした低速トルクを活かして、回転を低めに抑えながら、ゆったりとしたクルーズをサポートします。

足回りとハンドリング

前輪にダブルウィッシュボーン式サスペンション、後輪にはマルチリンク式サスペンションが装備されます。

足回り

ゆったりとした快適な乗り味です。柔らかさの芯に適度なコシがあるため、ふらついたり不安定になることはありません。

高速域の安定性が高く、安定した姿勢を維持してドーと直進していきます。

ハンドリング

ゆったりとした乗用車的ハンドリング。キビキビ感とか俊敏さはありませんが、ドライバーの操舵にあわせて素直に反応してくれます。

最小回転半径が大きく、狭い路地では何度も切り返すことになります。また、鼻先が低く長いため、コンビニの出入り口や輪止めでは十分な注意が必要です。

評価のまとめ

いかにもアメリカンといった雰囲気のカッコイイボディこそが、このカマロ最大の魅力です。加えて価格も安いのですから、こういったクルマの好きな若者には嬉しいばかりです。

乗用車をベースにしているため、スポーティな乗り味にこだわりのある人にはちょっと物足りないでしょうが、「安くてカッコいいスペシャリティクーペが欲しい」と考えている人にはピッタリな一台です。いかにもといった雰囲気の若者より、しゅっとしたキレイ系のOLとか、ジャケットの似合うお年寄りがサラッと乗りこなしているとカッコよさが増します。

モデルチェンジから10年以上が経過しているため、価格が100万円を超えるモデルはほとんどありません。2002年の最終モデルで50万円前後といったところです。ただし、この当時のアメ車は電気系統が弱いため、通常の消耗部品+αとして、そのあたりのメンテナンス費用を計算に入れておく必要があります。

価格

新車当時の価格 | 2,930,000円

ABOUTこの記事をかいた人

クルマ好きの40代男性。現在病気のため療養中です。

ブログは暇つぶし&リハビリ。週2で短時間のアルバイトをしていますが、普通の人のように毎日フルタイムで働くことはできません。

ブログの内容はあくまで秋ろーの個人的見解です。実際に車や商品、サービスを購入する際は、自分で試乗や調査をして確かめることをオススメします。

記事更新の時間は、大体、午後11時から12時頃にかけてを予定しています。

修正ばっかりしてると新記事の投稿ができないんで、新記事3に対して修正1くらいの割合でやってます(2019年6月〜)