高速道路の途中に設置された「サービスエリア」や「パーキングエリア」といった休憩施設は、有料で維持されている道路の施設だけあり、その設備も豪華で掃除が行き届いており清潔です。
設備の規模や豪華さだけを比較すれば、オートキャンプ場以上といっても過言ではありません。といっても、テントの貸出やキッチン、AC電源といったキャンプ専用の設備やサービスはありません。
また、サービスエリアは、本来クルマを停めて休憩するための施設です。そのため、この駐車場を使って車中泊をする場合は、周りのクルマに迷惑を掛けないように細心の心遣いが必要です。駐車スペースにテーブルや椅子を出したり、タープで日陰を作ったり、バーベキューを楽しんだりといったオートキャンプ場のような使い方はできません。
サービスエリアの便利施設をいくつかご紹介
最近のサービスエリアは、道路公団の民営化にともなって、様々なサービスや便利な設備を展開しています。その中から、いくつか主なモノを紹介します。
飲食設備
最近のサービスエリアには、昔ながらの食堂はもとより、カフェやフードコート、ベーカリーなど、ありとらゆる飲食施設があります。そのため、サービスエリアに立ち寄って、食事するのが楽しみという人も多いです。
お買い物
お土産屋やコンビニ、道の駅のように地域の野菜を販売しているブースもあります。時間が無いときは、観光地を巡るよりも、サービスエリアでちゃちゃっと買い物をすましたほうが圧倒的に早いです。車中泊で必要となる、日用品を補充するにも便利です。
ガソリンスタンドや充電設備
ガソリンスタンドはもとより、最近は電気自動車のための「EV急速充電スタンド」を備えるサービスエリアも多いです。電気自動車に充電する場合は、急速受電といえども30分程度の時間が掛かります。そのため、サービスエリアで食事のついでに充電しておけば、待ち時間を気にする必要がありません。
その他のサービス
その他のサービスとしては、電子マネーが使えたり、ATMを設置していたり、無料Wi-Fiスポット(インターネット)の使えるサービスエリアまであります。
サービスエリアは安全性が高い
サービスエリアは、ある程度普通の道から隔離された場所にあるため、車上荒らしなどの犯罪が起きにくいといった特徴があります。また、高速警察の監視の目が厳しい事もあり、駐車場で暴走族が集会を開くなんてこともありません。
つまり、車中泊にとっては安心して泊まる事のできる、最適な場所のひとつでもあるのです。ただし、快適にサービスエリアで車中泊を楽しむには、いくつか注意してほしいポイントがあります。
サービスエリアを使う時の注意点
その一つは、トラックスペースの近くにクルマを停めないという事です。深夜、仕事の途中でサービスエリアに立ち寄ったトラックは、エンジンを掛けっぱなしにして仮眠を取ります。また、その出入りの際にも、結構なエンジン音が響くことになります。規制によって、排ガスがキレイになったとはいえ、ディーゼルの臭いも気になります。
という事もあり、トラックスペースの側では十分な睡眠が取れない可能性があります。もちろん、「一旦眠ってしまったら、朝まで絶対に目が覚めない」なんて人の場合は大丈夫です。
また、サービスエリアに進入してすぐ近くにある駐車場も避けた方が無難です。こういった場所では、高速道路から降りて間が空かないため、速度を緩めずに走る車が多いのです。
逆にトイレや売店の近くも問題があります。ちょっとサービスエリアに立ち寄って用を足そうとか、飲み物や軽いスナックを補充しようという人で頻繁な出入りがあるからです。
最適な車中泊のポイントとしては、その中間あたり、あまり車の出入りの激しくない場所がオススメです。