新車を購入する時は、カタログやネットで色々な情報を集め、その中で一番自分の理想に近い車を選んでいると思います。
その要素には、価格、デザイン、動力性能、乗り心地など、その人の好みによって重要視するポイントも様々です。
そんな中でも消費者の財布を直撃する「燃費数値」には、強いこだわりのある人も多いでしょう。今回はこの「燃費数値」について、コンパクトカー購入の指標となるよう、ランキング形式でまとめてみました。
国産ハイブリッドカー
まずは国産ハイブリッドカーです。車両本体価格を込めたトータルの経費では、ガソリン車の方がお得になることも多いですが、燃費単独でみるとハイブリッドカーの方が優れています。
- 1位:トヨタ アクア 38.0km/L
- 2位:日産 ノート e-POWER 37.2km/L
- 3位:ホンダ フィット・ハイブリッド 36.4km/L
- 4位:トヨタ ヴィッツ・ハイブリッド 34.4km/L
- 5位:スズキ ソリオ・ハイブリッド 32.0km/L
やはり、ハイブリッドには一日の長がある、トヨタが強いです。ただ、ほぼ同じハイブリッドシステムを搭載するはずの、アクアとヴィッツで結構燃費が違いますね。
多少、車重が軽いアクアが優れているのは仕方がないとしても、それだけでは説明できないほど数値に乖離があります。おそらくヴィッツには、よりキビキビとした走りが出来るように、ハイブリッドシステムのセッティングが変更してあるのでしょう。
最近話題となる事の多い「日産 ノート e-POWER」も健闘しています。ノートは、ハイブリッドカーというよりは、どちらかというと発電用エンジンを搭載した電気自動車といった方が近いかもしれません。そのため、電気モーターによるスムーズで力強い走りが特徴です。やや燃費性能で落ちますが、この電気自動車ライクな走りが気に入れば、ノートを選んでも後悔することはありません。
5位のソリオは、小さな電気モーターによる「マイルド・ハイブリッドシステム」を搭載しています。このシステムには、軽量で安価というメリットがありますが、燃費性能ではどうしてもアクアのようなフルハイブリッドに劣ります。しかし、それを考え合わせると、かなり健闘した数値を残しているといえます。
国産ガソリン・ディーゼル車
次に、国産のガソリン車とディーゼル車の燃費ランキングです。本来なら、燃費性能で俄然有利になるディーゼルは、車体価格も高いためガソリン車とは別にランキングするべきです。ただ今回は、ディーゼルがデミオしか無いため便宜上同じランキングにまとめています。
そのため、ガソリン車を購入しようとすで決めている人は、2位から下のランキングを参考にしてください。
- 1位:マツダ デミオ(ディーゼル)30.0km/L
- 2位:トヨタ パッソ 28.0km/L(ガソリン車1位)
- 2位:スズキ イグニス 28.0km/L(ガソリン車1位)
- 4位:スズキ ソリオ 27.8km/L(ガソリン車3位)
- 5位:ホンダ フィット 26.0km/L(ガソリン車4位)
こうしてランキングにまとめてみると、ディーゼルエンジンのデミオは別として、2位から4位まで、すべての車が軽自動車のプラットフォームをベースに開発されたコンパクトカーです。
やはり、ボディが軽い事に加えて、限られたリソースを使って最大限の効率を得る技術は、軽自動車の方に分があるようです。
その中で5位(ガソリン車では4位)となるフィットは、普通車用プラットフォームを使った車として唯一のランクインです。最近はリコール情報などで残念なニュースの多かったフィットですが、基本となるエンジン性能には、かつて「エンジンのホンダ」と言われた伝統がしっかりと受け継がれているようです。