新型 ルノー キャプチャー【試乗評価】ユーモラスでかっこいいスタイリング [ABA-2RH5F1]

ルノーキャプチャーの前面画像

今回の【試乗評価】は「新型 ルノー・キャプチャー インテンス」。
2013年に登場した(日本市場への導入は2014年)、コンパクトサイズのクロスオーバーSUV(5ドア)です。

開発コンセプトは、「SUVのカッコよさとミニバンの実用性、ハッチバックの運動性能を併せ持つ都会派志向のクロスオーバーSUV」。

コンパクトなクロスオーバーSUVといえば、同じアライアンスに属する「日産・ジューク」が先駆けですが、その後開発されたこの「ルノー・キャプチャー」も欧州で高い人気を誇ります。

日産・ジュークが発売された後、世界中のメーカーから同じようなコンセプトの車が続々と登場し、今やこの手の車は欧州を始め世界中の市場で大きなシェアを締めています。

※忙しくてじっくり読む時間の無い人は、文末の「【試乗評価】のまとめ」をどうぞ↓

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「新型 ルノー・キャプチャー インテンス」の概要

背の高い5ドアハッチバックボディをベースに最低地上高をアップ。逞しいアウトドアテイストを演出しています。室内高があるのでコンパクトなボディの割に室内スペースは大きめ。目線が高く取り回しもしやすいです。オシャレな外観と使い勝手の良さを両立しています。

基本となるプラットフォーム(基本骨格)は、日産ジュークと同じ「Bプラットフォーム」。パワートレーンは、ルノー・ルーテシア(欧州名クリオ)から流用した、6速エフィシエント・デュアルクラッチ・トランスミッションに、1.2リッター・ツインカムターボの組み合わせたモノ。

見た目の印象とは異なり、駆動方式は前輪駆動(FF)のみで4WDモデルはありません。といっても普通のハッチバックよりも最低地上高が高いので、ちょっとした悪路や轍の深い雪道では意外と高い走破性をみせます。

ライバルは「プジョー・2008」や「日産・ジューク」、「ホンダ・BRZEL」などの小型クロスオーバーSUV。

2018年にマイナーチェンジを実施。内外装の小変更と、悪路走破性を向上させるドライブ切り替えモード「エクステンデッドグリップ」の搭載。スマートフォンとの連携を強化したマルチメディアシステム「R&Goラジオ」が追加されました。

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外観

ボディサイズ、全長4135mmX全幅1780mmX全高1585mm。ホイールベース、2605mm。

フロント

短く凝縮感のあるフロントノーズに、マイナーチェンジでシャープな造形となったフルLEDヘッドライト。

デイタイムランプ兼用CシェイプLEDランプや、コーナリングランプ機能付きLEDフォグランプが追加され大きく質感を向上させています。

さらにフロントバンパーの下には、スキッドプレート(シルバー)を装備。逞しいアウトドアテイストを強調しています。

なんとなく「コアラ」のようなユーモラスさがありますが、可愛くしすぎたり野暮ったくすることも無く、スッキリとオシャレにまとめたデザインの技量は流石ですね。

サイド

基本はズングリとしたモノボックスフォルムですが、ブラックアウトされたキャビンや、ブラック樹脂製のアンダーガード。くの字型に切れ込むサイドガーニッシュ(ブラック)などによって、スポーティな軽快感を表現しています。

ツートンカラーおよび17インチアルミホイールは、「インテンス」専用装備。

リア

ルノーキャプチャーの後部画像

むっちりとしたヒップラインに、小さく絞り込まれたリアウィンドウ。マイナーチェンジによって新形状となったLEDリアコンビランプが装備され、ユーモラスな表情の中にもキリッとした軽快感があります。

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内装

ルノーキャプチャーの内装画像

さらっとした質感の樹脂に、ピアノブラック調パネル。シルバーのフィニッシャーをあしらったモダンな室内。ルーテシアとほぼ同じデザインですが、メリハリのある緊張感がしっかりと表現されているため安っぽさはありません。

丸っこいスタイリングなのでボディの端は見えにくいですが、短いノーズとアップライトなポジションによって取り回しは良好。運転がしやすいです。

センタークラスター最上段の一等地には、「R&Goラジオ」とエアコンユニットを搭載。「R&Goラジオ」はスマホと連携させることで、各種エンタテインメントやグーグルマップなどを制御するマルチメディアシステムです。簡単に言えば「自分のスマホが簡易ナビゲーションになる」てな感じでしょうか。

シート

ルノーキャプチャーのシート画像

「インテンス」専用装備として用意されている着せ替えシート「ジップシートクロス」には8種類のバリエーション(全部揃えると8万円)があり、その日の気分に合わせて色々なデザインを楽しめます。シート表皮が簡単に取替えられるため、汚れた時も安心です。

フロントシートは、コシのあるクッションにしなやかなゴム。柔軟性のある表皮を組み合わせた構造。フランス車らしい芯あるモッチリ感が心地いいです。個人的にはこのシートだけでキャプチャーを選択する価値があると思います。

リアシートは頭上空間に若干の狭苦しさを感じるものの、頭が天井に当たるようなことはありません。足元はルーテシアよりも75mmほど拡大されており、ゆったりとした余裕があります。さらに前後スライド機構(160mm)も装備されますので、荷室を広く使いたいときには前にスライドさせ、足元を広く確保したいときには後ろに下げるといった運用が可能です。

荷室

リアシートを一番前までスライドさせた状態で、荷室容量は455L。スクウェア(四角い)な形状で高さ方向にも余裕があるため、積み方を工夫すれば結構な荷物が積めます。さらに背もたれを7:3で倒せば、リアシートスペースを丸々荷室として取り込めます。

ぎりぎりファミリーカーとしての運用も可能、といった感じです。

静粛性

低速トルクが分厚いため、巡航モードではエンジン回転を高めずに粛々と静かに走行。ルーテシアよりも車格が上なので、遮音材や吸音材はそれなり。風切り音やロードノイズも適度に抑え込まれています。

エンジンとトランスミッション

1197cc・直列4気筒DOHCターボエンジンに、6速AT(EDC)が組み合わされます。
エンジンは最高出力118ps/5000rpm、最大トルク20.9kgf・m/2000rpmを発揮。

車両重量1280kg。JC08モード燃費、17.2km/l。

エンジン

1.2リッターのツインカムターボで前輪を駆動(FF)。低速からフラットなトルクを発生して、1.2tあまりのボディをグイグイと加速させます。2.0リッター自然吸気エンジン並のトルクがあり、街中であれば力不足を感じることはありません。エコモードにすると多少もっさりとした印象ですが、燃費を重視したモードなのでこのあたりは仕方ありませんね。

ピストンのマスが小さいので、吹け上がりが軽快で気持ちいい。アクセルを踏み込むと結構スポーティなサウンドを奏でます。

マイナーチェンジによって「エクステンデッドグリップ」を搭載。ブレーキとアクセルの協調制御によって悪路走破性を高めますが、4WDシステムでは無いので過信は禁物です。

トランスミッション

デュアルクラッチ式トランスミッション、6速EDCを装備。マイナーチェンジで随分スムーズになりましたが、未だに多少のギクシャク感が残ります。トランスミッションはゲトラグ社製なので、車体とのマッチングに原因があるのかもしれません。

変速フィールはダイレクト。トルキーなダウンサイジングターボを活かして低い回転を維持します。市街地モードや巡航時であれば、静粛性も高いです。

乗り心地とハンドリング

前輪にマクファーソン・ストラット式サスペンション、後輪にはトレーリングアーム式サスペンションを装備。

乗り心地

装着タイヤは、205/55R17。

ルノーらしいしなやかでコシのある乗心地。扁平率の低い17インチタイヤが装備され、若干引き締まった印象を伴います。

目地段差ではコツコツと路面の衝撃を拾いますすが、ストロークの長いサスと硬いボディによってまろやかに遮断。不快な振動を車内に伝えません。

高速域ではどっしりとした印象が強く、フラットな姿勢を維持します。少々のわだちでは進路を乱されません。

もう少し柔らかな乗り味が好みだという人には、ベースグレードの「ZEN」がオススメです。ただし、現在はカタログから落とされているため、中古車を探すしかありません。

後付で16インチに変更するという手もありますが、わざわざ高価な17インチホイールを捨てるというものもったいないような気がします。このあたりは自己責任でどうぞ。

ハンドリング

素直で自然なハンドリング。ステアリングセンターに程よいゆとりがあるため、ロングドライブでも疲れにくいです。

背の高いクロスオーバーSUVのわりに、ロール量は最小限。じわじわと車体を傾けながら、タイヤのグリップを高め正確なラインを描きます。いわゆる粘り腰ってやつですね。

キビキビとした軽快感ではルーテシアに及びませんが、キャプチャーならではの楽しさがあります。

最小回転半径は、5.5m。コンパクトサイズにしてはちょっと大きめといったところでしょうか。まあ、この程度であれば取り回しで苦労することはありませんが。

先進安全技術

ECS(横滑り防止装置)やEBD(電子制御動力配分システム)付きABS、EBA(緊急ブレーキアシスト)など基本的な安全装備は充実していますが、先進安全技術の類は装備されません。

【試乗評価】のまとめ

「新型 ルノー・キャプチャー インテンス」は、「日産・ジューク」とプラットフォームを共有するコンパクトカークラスのクロスオーバーSUV。

SUVのカッコよさとハッチバックの運動性能、ミニバンの実用性を兼ね備えており、欧州市場を中心に高い人気を獲得。小型SUV市場の拡大も手伝って、ルノーの懐を大いに温めています。

ルーテシアから流用された1.2リッターツインカムターボは低速からトルクがあり扱いやすい特性。組み合わされる6速ECTはマイナーチェンジで随分と洗練されましたが、それでも多少のギクシャク感が残ります。

乗心地は程よく引き締まっており、フランス車らしいしなやかさを伴います。ステアリングは高い全高を感じさせない素直な特性。ステアリングセンターに適度な遊びがあるので疲れにくいです。

「SUVのスタイリングは好みだが、本格的な悪路走破性はいらない」とか、「ボディが大きいと取り回しに苦労しそう」なんて人に最適な一台だと思います。

僕が新卒で新入社員なら、最初に選ぶ車として候補に挙げるでしょう。もしくは、引退後の足車とか。

中古車市場では

2018年式「ルノー・キャプチャー インテンス」で、250万円前後。2015年式なら170万円前後(2018年8月現在)。

新車価格

2,699,000円(消費税込み)

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ABOUTこの記事をかいた人

akiroo

クルマ好きの40代男性。現在病気のため療養中です。

ブログは暇つぶし&リハビリ。週2で短時間のアルバイトをしていますが、普通の人のように毎日フルタイムで働くことはできません。

ブログの内容はあくまで秋ろーの個人的見解です。実際に車や商品、サービスを購入する際は、自分で試乗や調査をして確かめることをオススメします。

記事更新の時間は、大体、午後11時から12時にかけてを予定しています。

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