新型 ポルシェ カイエン S【試乗評価】高品質な内外装とポルシェならではのスポーティな乗り心地

今回は「新型 ポルシェ カイエン S」を試乗レポートいたします。
このポルシェカイエンは、2010年のモデルチェンジで2代目となりました。初代と同じくベース車両にはゴルフトゥアレグと同じプラットフォームが使われています。

その後の2014年にはマイナーチェンジが行われ、カイエンSグレードでは従来の4.8LV8エンジンから、パワフルな3.6LV6ツインターボエンジンに換装されています。

小学校の頃にスーパーカーブームを経験した40代にとっては、はじめてポルシェが大型SUVを出すと知った時の驚きは一言で言い表せるものではありません。

そのポルシェカイエンも代を重ねて、今では2代目となっています。販売も好調で、最近ではライバルのスーパーカーメーカーからも、この手のSUVが登場するというニュースが聞かれるほどです。

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外観

全長4855mmX全幅1939mmX全高1705mmのボディサイズを持ち、ホイールベースは2895mmとなります。

フロント

フロント周りはポルシェ911のデザインモチーフを上手く踏襲したスポーティなデザインです。スポーツクーペを無理矢理SUV化したような違和感はありません。
マイナーチェンジでヘッドライトやグリル、バンパーの形状が変更が変更され、新鮮な印象を取り戻すことに成功しています。

サイド

サイドビューには、Aピラー(1番前の柱)とDピラー(前から4番目の柱)が深く傾斜したデザインが採用されています。ポルシェ911由来のフロントノーズと相まってスポーティな印象です。マイナーチェンジによる大きなデザイン変更はありません。

リア

マイナーチェンジにより薄型でスポーティな形のリアコンビランプが採用されています。大きな流線型のボディと相まって切れ味のある迫力を感じさせます。
また、リアバンパーとリアスポイラーの形状も変更され、さらにリアエンドの一体感が高まっています。

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内装

ポルシェ911のデザインを踏襲しながらも、よりメカニカルで重量感のあるデザインが採用されています。質感も高く他のプレミアムSUVと肩を並べても引けを取ることはありません。

メーター周りにはポルシェ911と同じく、5連メーターが装備されています。この辺りはポルシェファンを魅了する心憎い演出ですね。

ダッシュボード中央には小型のアナログ時計がレイアウトされています。これがなんとも緻密かつ高品質なデザインで、これだけ外して家に持ち帰りたいほどです。

マイナーチェンジでマルチファンクション・ステアリングが装備されています。これによりエアコンやオーディオの操作を、ステアリング上のスイッチでまとめて行うことができます。また、ステアリング周りには新たに918スパイダーと同形状のパドルシフトが装備されています。

フロントシートには、程よいサイドサポートの施されたスポーティなシートが装備されます。スポーティといってもバケットシートのような拘束力の強い構造ではありません。適度な「たわみ」とコシ、程よい硬さが与えられているので、長時間運転していても疲れるような事はありません。

リアシートはたっぷりとした厚みとサイズがあり、緩やかなカーブで体を包み込むようなデザインです。フロントシート同様に、適度なコシと硬さが与えられているので長時間の乗車も苦にはなりません。

荷室容量は670リッターで、後席を畳むことで1780リッターに拡大することができます。5人乗車時でも家族でキャンプに行くぐらいは簡単にこなせます。

ハッチバック形状ながら車内には遮音材がたっぷりと奢られており、車内の静粛性はプレミアムSUVの名に恥じないものです。

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エンジンとミッション

3604ccのV型6気筒ツインターボエンジンに、8速ATが組み合わされます。
エンジンは、420ps/6000rpmの最高出力と、56.1kgf・m/1350-4500rpmの最大トルクを発揮します。
また車両重量は先代比で-80kgの軽量化がはかられており2150kgとなります。

ダウンサイジング化されたV型6気筒のエンジンが搭載されたため、前期型に搭載されていたV型8気筒エンジン特有のドロドロとしたエンジン音は聞こえてきません。

まるで自然吸気エンジンのような澄み渡った回転フィールで、どこまでも気持ち良く吹け上がります。パワーも強力で、アクセルを踏み込めばどのエンジン回転からでも即座に鋭いレスポンスでトルクが立ち上がります。

組み合わされる8速オートマチックトランスミッションは、たっぷりとしたトルクを過不足なく四輪に伝達します。リズミカルに僅かな段差を感じさせながらも、スポーティでスムーズな高級感の漂う変速フィールです。

足回りとハンドリング

前輪にダブルウィッシュボーン式サスペンション、後輪にはマルチリンク式サスペンションが装備されます。

フルサイズSUVとは思えないほどのシュアで機敏なハンドリングを見せます。このあたりは流石ポルシェ製SUVと思わされるところです。

安定した4輪駆動ながらあえて前後でトルク特性が変えてあるため、コーナー侵入時では鼻先をスッと内側に向ける事が出来ます。

優れた重量配分、上質なエンジンフィールとドライバーの意思に忠実に答えるハンドリング特性、引き締められながらもしっとりとしたサスペンションなどが相まって、至高のドライビングフィールを味わう事ができます。

ただ、路面の大きな段差では大きなボディと引き締まったサスペンション設定が災いして、車が不快に揺すられることがあります。逆に路面の目地段差による衝撃などは、がっしりとしたボディと収束の速いサスによって綺麗にいなされます。

評価のまとめ

ライバルのローバースポーツと比べると、乗り心地では今一歩といった感がありますが、フルサイズSUVながらポルシェの名を冠するだけ合って、走行性能やハンドリングはクラスの標準レベルを大きく超えています。

また、さらにコンパクトで俊敏な身のこなしがお好みの方には、弟分のポルシェマカンをオススメします。この両車にはクラスの違いによるキャラクターの差異はあるものの、予算と使用シーンによってどちらを選んでも大きく後悔することはありません。

価格

価格 | 11,720,000円(税込み)

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ABOUTこの記事をかいた人

akiroo

クルマ好きの40代男性。現在病気のため療養中です。

ブログは暇つぶし&リハビリ。週2で短時間のアルバイトをしていますが、普通の人のように毎日フルタイムで働くことはできません。

ブログの内容はあくまで秋ろーの個人的見解です。実際に車や商品、サービスを購入する際は、自分で試乗や調査をして確かめることをオススメします。

記事更新の時間は、大体、午後11時から12時頃にかけてを予定しています。

現在、古い「試乗関連」の過去記事を全面書き換え中。その分、新しい記事の投稿が少なくなります(2018年4月〜)