新型 ポルシェ パナメーラ 4S(2代目)【試乗評価】 クーペの運動性能を持ったラグジュアリーセダン

ポルシェ・パナメーラ4Sのフロント

今回は「新型 ポルシェ パナメーラ 4S(2代目)」を試乗レポート。
2016年にフルモデルチェンジした、Lクラスの5ドアハッチバック・クーペです。

歴史あるスポーツカーメーカーのポルシェ社が、初めて製作したフル4シーターのスポーツサルーン。ポルシェでは「ラグジュアリーセダン」と称していますが、実際は大きなリアゲートを備える5ドア・ハッチバックです。

ポルシェ911は、スポーツカーとしては異例に実用性の高い車ですが、残念ながらファミリカーとして使うことはできません。そんな、「ポルシェを買うお金はあるが、家族構成や仕事の都合でどうしてもポルシェを諦めざるをえなかった」といった人たちのニーズに応えて生まれたのがこの「パナメーラ」です。

今回は好評だった初代のコンセプトをそのまま受け継ぎ、乗り味と走りを磨き込むことでさらに商品力を高めています。

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外観

全長5049mmX全幅1937mmX全高1423mmのボディサイズを持ち、ホイールベースは2950mmとなります。

一見すると初代と同じようなフォルムですが、よく見れば全体のディメンジョンが微妙に異なる、全く違うボディだという事に気付きます。各部に直線的なディティールが施され、シャープな印象が増しています。

フロント

楕円形のスムーズな形状のヘッドライトから、先端にシャープなエッジの追加された硬質なデザインへと変質しています。パメーラらしさを残しつつも、随分と精悍な印象が増しています。

サイド

ホイールベースが延長され、伸びやかでスポーティなサイドビューとなりました。サイドウィンドウ後端が、より911を意識したものへと変貌しています。

リア

ポルシェ・パナメーラ4Sのリア

初代の穏やかで上質な印象から一転、左右のリアコンビランプがリアガーニッシュで一体化され、スポーティでシャープなリアエンドを構成しています。

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内装

ポルシェ・パナメーラ4Sの内装

メーターナセルには、伝統的な5連メーターが装備されます。しかし、よく見ると実際のアナログメーターは中央の速度計だけですね。速度計の左右に液晶ディスプレイが装備され、擬似的に5連メーターを表現しているという仕組みです。といっても実用上の問題はありません、輝度の高いディスプレイで視認性は抜群です。

ちょっと煩雑でゴチャゴチャしたレイアウトの初代から、シンプルで合理的な美しいインテリアデザインへと変わりました。

シート

前席には、スポーティな形状のセミバケットシートが装備されます。表皮には適度なたわみが与えられ、体圧が掛かる事でがっしりとしたコシが立ち上がる快適なシートです。

後席は、やや頭上空間に窮屈感があるものの、実際の座り心地に問題はありません。足元には適度な余裕があり、成人男性二人をきっちりと座らせる事ができます。

荷室

荷室には巨大なリアゲートが備わります。上下方向の高さは不足気味ですが、広大な奥行きがあるため、積み方を工夫することで結構な量の荷物を積むことができます。

普通のセダンやハッチバックのように、7:3でシートバックを折りたたむこともできます。

静粛性

車内にはふんだんに遮音材が奢られていますが、全く無音というわけではありません。アクセルを踏み込めばほどよくスポーティなサウンドが車内に響きます。

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エンジンとミッション

2894ccのV6ツインターボ・エンジンに、8速ATが組み合わされます。
エンジンは、440ps/5650-6600rpmの最高出力と、56.1kgf・m/1750-5500rpmの最大トルクを発揮します。

エンジン

3.0LのV6ツインターボで4輪を駆動。エンジンを始動すると、乾いた重低音がほどよく車内に響きます。アクセルを踏み込んでエンジン回転を上げれば、淀みの少ないレーシーな音質へと変化。ドンドン加速していきたい強い誘惑にかられます。

パナメーラ・ターボと比べれば爆発的な加速力では負けますが、自然吸気エンジンのようなリニアで気持ちの良い吹け上がりが楽しいです。低速域からフラットで力強いトルクを発生し、街中から高速域まで軽快感あふれる爽快なドライブフィールを味わうことができます。

トランスミッション

デュアルクラッチ・トランスミッションによる、8速PDKが装備されます。マニュアル・トランスミッションと同じ平行軸歯車と2つのクラッチ系統により、自動に変速制御が行われます。トルコン式ATのようなスムーズさと、マニュアル・トランスミッションのようなダイレクトな変速フィールを両立した素晴らしいトランスミッションです。

高速域ではエンジン回転を低めに保ちながら、静かで上質なクルーズを実現しています。

足回りとハンドリング

前輪にアルミ・ダブルウィッシュボーン式サスペンション、後輪にはアルミ・マルチリンク式サスペンションが装備されます。

足回り

引き締まった乗り味の「パナメーラターボ」に対して、この「4S」は適度なスポーティ感としなやかさをあわせもつ快適な車です。パナメーラのコンセプトは「ラグジュアリーセダン」ですから、そういった意味から考えると「4S」のほうがよりパナメーラらしいといえます。

ハンドリング

ターボと比較すると鼻先が圧倒的に軽いため、軽快感あふれる俊敏な操舵感を実現しています。僅かな操舵に対しても正確に反応して、ドライバーの狙ったラインを外すことはありません。

その他

先進的な運転支援システム「ポルシェ・イノドライブ」が装備されます。これは、ナビゲーションと連動して目的地までの最適なドライブパターンを計算、スムーズな「アダプティブ・クルーズコントロール(半自動運転)」を行うシステムです。

評価のまとめ

快適性と上質感、スポーティな楽しさが見事に両立したラグジュアリーセダンです。2代目に生まれ変わる事で、初代の魅力をそのまま受け継ぎながらも、さらに走りや乗り味といったポルシェらしさが磨き込まれています。

「ポルシェのようなスポーツカーに乗りたいが、家族を乗せるにはどうしてもセダンやハッチバックを選ぶ事になる」といった人や、「ファミリカーとポルシェの2台体勢が一番理想的だが、予算や駐車場の関係でそうもいかない」といった人には大きな福音となるでしょう。

価格

価格 | 15,910,000円(消費税込み)

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ABOUTこの記事をかいた人

akiroo

クルマ好きの40代男性。現在病気のため療養中です。

ブログは暇つぶし&リハビリ。週2で短時間のアルバイトをしていますが、普通の人のように毎日フルタイムで働くことはできません。

ブログの内容はあくまで秋ろーの個人的見解です。実際に車や商品、サービスを購入する際は、自分で試乗や調査をして確かめることをオススメします。

記事更新の時間は、大体、午後11時から12時頃にかけてを予定しています。

現在、古い「試乗関連」の過去記事を全面書き換え中。その分、新しい記事の投稿が少なくなります(2018年4月〜)

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