エアコンは夏場の暑い車内を人間が過ごしやすい快適な温度にまで下げてくれるありがたい装備です。また、窓が結露して視界が遮られる事を防ぐため、車内の湿気を除湿するという大事な役割もになっています。
そのため、このエアコンが急に使えなくなってしまうと、夏場であれば灼熱地獄のような車内で運転をするはめになります。窓を開けて走れるような郊外の道や一旦停車して休憩できるような場所ならいいのですが、万が一都市部で渋滞中にこのような状況に陥ると、最悪の場合は命に関わる危険もあります。
そこで今回はこんな状況に陥らないために、あらかじめエアコンを点検しておく方法についてご紹介します。
エアコンを点検する
エアコンの点検は、「エアコンフィルター」と「エアコンの冷媒」について行います。
エアコンフィルターの点検
まず「エアコンフィルター」ですが、これは助手席のグローブボックス奥に設置されている事が多いです。
また、車種によっては「内気循環モード」になっていないと交換できないものがありますので注意してください。
グローブボックスを外す
まずグローブボックスを手前に開き、グローブボックスを取り外します。グローブボックスはピンやクリップ、爪などで簡単に固定してあるだけなので、これらのパーツを緩めてからボックスを手前に引っ張ると外すことができます。
エアコンフィルターのカバーを外す
次にエアコンフィルターのカバーを外し、中からエアコンフィルターを引っ張り出します。目視で全く汚れがなければ交換の必要はありませんが、1年以上使っていればそれなり汚れているはずです。ここは思い切って交換しておきましょう。
グローブボックスを元通りに戻す
あとはフィルターを外した時の逆の手順で、エアコンフィルターのカバーを戻し、グローブボックスも元通りにはめ込んでください。
最後にエアコンを作動させてみて問題がなければ作業は終了です。
エアコンの冷媒を点検する
次にエアコンの冷媒を点検します。エアコン冷媒の点検はラジエター近くの配管に設置されている「丸い小さなガラス製のぞき窓」から点検します。また、こののぞき窓の事を「サイトグラス」と呼びます。
サイトグラスを見る
まずボンネットを開け、サイトグラスの場所を探します。サイトグラスはラジエター近くの配管の途中に設置されています。
エアコンをフル稼働状態にしておく
冷媒の点検の前には車の窓を全開に開け、エアコンの設定を最低温度にしてフル稼働状態にさせておきます。
サイトグラスを確認する
この状態でサイトグラスをのぞき込み、水が流れるように冷媒が流れていれば冷媒の量は十分です。また、泡が流れている場合は冷媒の量が不足おり、霧のような物が流れている時は全く冷媒が無いという事になります。
冷媒を長持ちさせるには
エアコンの冷媒を長持ちさせるには、冬でもエアコンのスイッチを入れておき、除湿モードで稼働させる事が大切です。また、短時間でもかまいませんので、たまにクーラーのスイッチを入れてやれば完璧です。