新型 アバルト 500(MT)【試乗評価】活発でキビキビとした走りが楽しいちょいワル車 [ABA-312141]

今回は「新型 アバルト 500(MT)ベースグレード」を試乗レポートいたします。
アバルト500は、2009年に登場した全く新しいブランニューモデルです。

フィアット500をベースに開発されており、足回りやエンジンが大幅に強化されています。

アバルトはかつてモータースポーツで名を馳せた名門ブランドですが、2007年にフィアットのスポーツブランドとして復活を遂げています。
また、このアバルト500は新生アバルト第二弾となるスポーツモデルです。

アバルト500前面の画像

スポンサーリンク

外観

全長3655mmX全幅1625mmX全高1515mmのボディサイズを持ち、ホイールベースは2300mmとなります。

フィアット500がベースとなるためボディサイズはほぼ同じですが、各種の専用パーツが組み合わされ全く違う雰囲気の車に仕上がっています。

アバルト500の専用装備は、16インチアロイホイール、ABARTHエンジンカバー、専用インタークーラー付大型フロントバンパー、専用サイドスカート、専用リアバンパー、クローム仕上げドアハンドル、リアルーフスポイラー、ツインエキゾーストパイプ、クローム仕上げエキゾーストパイプフィニッシャーと多岐にわたります。
さらにボディ各所にはアバルト伝統のサソリマークがあしらわれ、この車のただならぬ雰囲気を際立たせています。

フロントバンパーの大きく口を開けた専用バンパーは、ターボで過給されチューンナップされたパワーユニットをアピールしています。

サイドビューでは、専用アロイホイールとルーフスポイラーが大きな特徴となっています。凝縮感のある小さなボディと相まって元気でちょっと生意気な感じですね。

アバルト500後部の画像

リアビューのエポックは、何と言ってもこの極太のツインパイプフィニッシャーでしょう。スポーティなリアバンパーと組み合わされ、アバルト500のキビキビとした走りを予感させます。

全体としては可愛らしいフィアット500に対して、小さいながらもワイルドで大人っぽい男らしさが感じられます。

スポンサーリンク

内装

内装の質感自体は決して高いわけではありませんが、アバルトの伝統に則ったおしゃれで大人っぽい雰囲気に仕上げられています。ボディ外板のカラーをあしらったインパネがイタ車ぽくていいですね。古い車ではこの部分にボディと同じ外板が使われていますが、アバルト500のインパネは安全上の配慮から樹脂パーツとなっています。

アバルト500内装の画像

エアコンをマニュアル仕様に変え、シートの表皮をレザーからファブリックに変更することで買いやすい価格設定としています。

アバルト500のシートの画像

前席シートは適度なホールド感のある疲れにくい形状です。また、完全なバケットシートではありませんので長時間リラックスして座ることができます。

ただ、リアシートは足の硬さに対して容量が不足しており、長時間の使用はきつそうです。

アバルト500専用装備としては、アルミスポーツペダル、レザーシフトノブ、オーディオコントローラー付スポーツレザーステアリング、パドルスイッチ、アルミ製シフトノブ、SPORTスイッチ(電動パワーステアリングとエンジンを複合的に制御)、ブーストメーター、シフトアップゲージなどが装備されています。

このアルミ製シフトノブは、ショートストロークでコクコクと決まる小気味いいシフトフィールを持ちます。見た目だけではなくそのフィーリングまでしっかりとアバルトチューンが施されているので、ちょっと嬉しくなりますね。

フィアット500と同じく荷室容量はミニマムです。ただ後席には5:5分割可倒式リアシートが装備されていますので、状況に合わせて荷室を拡大することが可能です。二人の一泊旅行程度なら不足はありません。

室内の遮音性は低いですが、楽しく味わい深いエンジンサウンドのおかげで不快に感じることはありません。

スポンサーリンク

エンジンとミッション

1368ccの直列4気筒エンジンに、5速MTが組み合わされます。
エンジンは、135ps/5500rpmの最高出力と、18.4kgf・m/4500rpmの最大トルクを発揮します。
車両重量は1110kgで、JC08モード燃費は、14.9km/lとなります。

フィアット500の1.4Lエンジンをターボで過給したパワーユニットが搭載されています。フィアット500の2気筒エンジンとはまた違った趣のあるワイルドで楽しいエンジンです。
低速トルクの厚いダウンサイジングターボと違い、顕著なターボラグがあるクラッシクなエンジンフィールです。

SPORTスイッチをオンにすると、ドッカンターボ的特性がさらに際立ち弾き出されるように元気な加速を見せます。

足回りとハンドリング

前輪にマクファーソンストラット式サスペンション、後輪にはトーションビーム式サスペンションが装備されます。
また前後共にスタビライザーで強化されています。

全くロールを許さないリニアでクイックなハンドリングで、コーナーの続くワイディングではミズスマシのようにスイスイと走り抜けていきます。
ステアリングを切るととボディはフラットな姿勢を保ったままスパッと向きを変えます。キビキビとしたハンドリングで運転が楽しくなります

足回りは多少固めですが、運転が好きな人なら不快に感じることはないでしょう。たた後部座席に人を乗せる時は「ちょっと乗り心地が悪いよ」と一言ことわっておいた方が無難です。

評価のまとめ

何よりも運転が好きで通勤の途中でも車を楽しみたいという人で、さらにおしゃれで大人っぽい外観の車が欲しいという人にオススメの一台です。
フィアット500のような愛嬌のあるオシャレとは違い、大人の男性にだけ許される「ちょい悪」な雰囲気がたっぷりなオシャレ感です。

価格

価格 | 2,862,000円(税込み)

ABOUTこの記事をかいた人

クルマ好きの40代男性。現在病気のため療養中です。

ブログは暇つぶし&リハビリ。週2で短時間のアルバイトをしていますが、普通の人のように毎日フルタイムで働くことはできません。

ブログの内容はあくまで秋ろーの個人的見解です。実際に車や商品、サービスを購入する際は、自分で試乗や調査をして確かめることをオススメします。

記事更新の時間は、大体、午後11時から12時頃にかけてを予定しています。

修正ばっかりしてると新記事の投稿ができないんで、新記事3に対して修正1くらいの割合でやってます(2019年6月〜)