新型フィアット500X【試乗評価】ちょっとクラシカルなクロスオーバーSUV [ABA-33414]

フィアット500X前面画像

今回は「新型フィアット500X ポップスター プラス」を試乗レポートいたします。
GMと共同開発したプラットフォームをベースに使い、500X自体の開発はクライスラーと共同で行っています。
その結果、ジープ「レネゲード」とプラットフォームを共有する、クロスオーバーSUVとして2015年に登場しました。

フィアット500に興味のある方は、こちらの「新型フィアット500」をご覧ください。

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外観

全長4250mmX全幅1795mmX全高1610mmのボディサイズを持ちます。またホイールベースは2750mmとなります。

見た目はフィアット500に似ていますが、全く別のプラットフォームを使って作られた別の車です。サイズも一回り大きくクラスも違います。

フロントにはフィアット500に使われている、ヘッドライトやグリルなどのモチーフが引用されています。
しかし並べてみると車格が一回り大きく、どっしりとした重厚感があります。

サイドに回ると、フィアット500とこの500Xの違いは一目瞭然です。
コンパクトな500に対して、500Xはホイールベースも全長も長く、最低地上高も上げられているので、まさにライトクロスオーバーSUVといった風情を持ちます。

リア周りの印象もまったく違い、どちらかというと日本の軽自動車に通じるようなコンパクトさを持つ5OOに対して、500XはスバルXVに近いスポーティな重厚感が感じられます。

フィアット500X後部画像
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内装

インテリアは、基本構造が違う割にフィアット500とよく似ています。
外板色を活かしたデザインの共通性と、ステアリングが共用されているせいでしょう。

逆に一番の違いは、500が大きくクラシックな単眼メーターなのに対して、500Xには現代的な3眼メーターが使われている事です。

またこのポップスタープラスには、シートヒーターを装備した上質な本革シートが標準装備されています。
この本革製のシートはフィット感が高く、タッチはソフトですがしっかりとしたコシがあり、体圧を適度に分散する疲れにくい構造です。
これは後席も同様で、これなら長距離移動も楽々です。

フィアット500X内蔵画像
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エンジンとミッション

1.4L直列4気筒DOHCターボエンジンに、6速DCTが組み合わされます。
エンジンは、140ps/5000rpmの最高出力と、23.5kgf・m/1750rpmの最大トルクを発揮します。
JC08モード燃費は、15.0km/lとなります。

このフィアット500Xに搭載されるエンジンは、アルファロメオジュリエッタと同様のエンジンで、スムーズで力強いフィールを持ちます。
最大トルクが1750回転で発生しているので、あまり踏み込まない方が走りやすいです。

ドライブムードセレクターでエンジンの特性を3段階にコントロールできます。
燃費性能を重視したAutoモードではもっさりしすぎるので、Sportモードがおすすめです。

このDCTは低速でギクシャクする傾向がありますが、そういう場合はマニュアルシフトをしてやれば問題ありません。

足回りとハンドリング

前輪にマクファーソンストラット式サスペンション、後輪にもマクファーソンストラット式サスペンションが装備されます。

SUVにしては素直なハンドリングで、直進とコーナリングともにスムーズです。
また、Sportモードではミッションが高回転までエンジンを引っ張るとともに、ハンドルもしっとりとした重さを増します。

ぴょこぴょこしてフラット感にかける足回りです。低速時には妙に揺すられるような感じもあります。
当たりは硬めながらストロークはたっぷりで、段差の衝撃も一発で収束させます。

ブレーキの踏み始めになかなか適正な制動力が得られず、そこから踏み込んでいくと、ある領域から急に制動力が立ち上がるカックンブレーキです。

評価のまとめ

フィアット500に似たディティールが与えられているものの、実際は全く別の車です。
おしゃれな内外装と、アップライトなクロスオーバーSUVならではの使い勝手がこの500Xの魅力です。

ちょっとクラシックな趣があるところが、他のライバルにない500Xだけのアドバンテージです。おしゃれなクロスオーバーSUVが欲しいという人にオススメの一台です。

価格

価格 | 3,078,000円(税込み)

ABOUTこの記事をかいた人

クルマ好きの40代男性。現在病気のため療養中です。

ブログは暇つぶし&リハビリ。週2で短時間のアルバイトをしていますが、普通の人のように毎日フルタイムで働くことはできません。

ブログの内容はあくまで秋ろーの個人的見解です。実際に車や商品、サービスを購入する際は、自分で試乗や調査をして確かめることをオススメします。

記事更新の時間は、大体、午後11時から12時頃にかけてを予定しています。

修正ばっかりしてると新記事の投稿ができないんで、新記事3に対して修正1くらいの割合でやってます(2019年6月〜)