新型トヨタSAI【試乗評価】手頃なサイズと上質な乗り味のハイブリッド専用車 [DAA-AZK10-BEXSB]

トヨタSAI前面画像

今回の【試乗評価】は「トヨタ SAI G ”A パッケージ”」。
2009年から2017年まで製造販売されていた、Mクラス・4ドアセダンです。

かつて1998年に発売された「プログレ」と同じ「小さな高級車」というコンセプトを受け継ぐ国内専用モデル。「プリウス」に次ぐ2番目のハイブリッド専用モデルでもあります。

基本となるプラットフォーム(基本骨格)は「レクサスHS250h」と共通。ハイブリッドシステムは、プリウス系のシステムに2.4リッターエンジンを組み合わせたハイパワーバージョンです。

「SAI」の前期モデルは、シンプルなスタイリングに上質なフィールを組み合わせた意欲作でした。ただ、その地味なスタイリングや存在感の薄さ、やや高めの価格設定が裏目となり人気自体はいまひとつに終わっています。

2013年に行われたマイナーチェンジでは、その地味な印象を覆すべく大幅な内外装のアップデートを実施。その他にも、パワーユニットや足回りの改良。ボディ剛性の強化やグレード体型の見直しなど、フルモデルチェンジに近い変更が行われています。

※じっくり読む時間の無い人は、文末の「【試乗評価】のまとめ」をどうぞ。

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「トヨタ SAI G”A パッケージ”」の外観

ボディサイズ、全長4695mmX全幅1770mmX全高1485mm。ホイールベース、2700mm。

前期型のシンプルで奥ゆかしいスタイリングから一変して、アグレッシブで力強い外観へと変貌しています。

フロント

ワイド感を強調した力強いフロントフェイス。シルバーのステーで連結された薄型ヘッドライト(LED)に、スポーティなエアロバンパーを組み合わせます。

サイド

セダンの端正なスタイリングをベースにしながらも、プリウスに近いワンモーションフォルムを構成。近未来感あふれる伸びやかなサイドビューです。

リア

ハイデッキ化されたリアエンドに、傾斜の強いリアウィンドウ。力強いラインで構成されたヒップライン。ヘッドライトのモチーフを反復するリアコンビランプ。プリウスの上級モデルにふさわしい上質感があります。

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内装

しっとりとした樹脂に木目調パネル。華やかなシルバーのフィニッシャー。近未来感あふれる上質なインテリアデザインです。

メーターナセルには視認性の高い大型一眼メーター。中央には車輌情報などを表示する小型液晶モニター。メーターの外周には薄くスリットが配置され、ドライブモードや燃料計などをセンスよく収めています。

センターコンソール最上段には、ナビゲーションなどを表示する大型ワイドディスプレイ。中段にはエアコンユニット。小さなプッシュ式ボタンのため、手探りでの操作はやりにくいです。

オーディオの調整ダイヤルにはアルミ削り出しパーツが使われ、高級オーディオのような上質感を演出しています。

シート

フロントシートは、上質なファブリックとストロークのたっぷりとしたクッションのコンビネーション。たっぷりとしたサイズ感と適度なサイドサポートがあり、身体を包み込むように支えます。

リアシートは端正な3ボックススタイルのおかげで頭上空間はたっぷり。足元にも十分なスペースがあります。座面の角度および前後長、背もたれの高さともに適正で、大人二人で座っても窮屈感はありません。

荷室

高性能なリアサスと駆動用バッテリーの影響で、荷室スペースは多少制限されます。それでも家族4人で2泊3日旅行くらいなら余裕です。荷室形状は比較的スクウェア(四角)で、使い勝手も申し分ありません。

静粛性

もともとSAIの静粛性は高かったのですが、マイナーチェンジによって遮音材や吸音材の追加、遮音ガラスの採用などが実施され、さらに静かで上質な車となりました。

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パワーユニットとトランスミッション

2362cc・直列4気筒DOHCエンジン+電気モーターに、CVT(無段変速機)が組み合わされます。
エンジン:最高出力150ps/6000rpm、最大トルク19.1kgf・m/4400rpm。
電気モーター:最高出力143ps、最大トルク27.5kgf・m。
車両重量1590kg。JC08モード燃費、22.4km/l。

パワーユニット

2.4リッター・ツインカムエンジンに電気モーターを組み合わせたハイブリッドシステムで、前輪を駆動(FF)。基本的なシステムはプリウスと同じですが、プリウスが1.8リッターエンジンを搭載するのに対して、SAIは2.4リッターエンジンを組み合わせます。動力性能はプリウスよりもパワフルな3リッター自然吸気エンジン並です。

ハイブリッドならではのフラットなトルクを発揮して、出足はスムーズでパワフル。スーッと滑るように進みます。中高速域での衰えもなく、どの速度域からも力強い加速感が得られます。

トランスミッション

ハイブリッドシステム全体でCVTの働きを担う「電気式無段変速機」を装備。電気モーターとエンジンの連携が素晴らしく、ハイブリッドカーならではの違和感も最小限。スムーズで切れ間の無い加速感をアシストします。

乗り心地とハンドリング

前輪にマクファーソン・ストラット式サスペンション、後輪にはダブルウィッシュボーン式サスペンションを装備。前後ともにスタビライザーで強化。

乗り心地

装着タイヤは205/60R16。

マイナーチェンジによって、ボディ剛性の強化ならびにサスペンションの再セッティングが行われ、しっとりとした上質感をともなう柔らかな乗り味を実現。

コーナリング中はある程度のロールを許すものの、動きが素直で予測しやすいため不快な印象を与えません。

高速域でもそこそこの直進性を維持しますが、ドイツ車のような安定感を求めるなら、18インチタイヤ+パフォーマンスダンパー(オプション設定)の組み合わせがオススメです。

ハンドリング

程よい剛性感を伴う素直なステアリングフィール。マイナーチェンジによってアンダーステア傾向は解消され、随分と曲がりやすくなりました。ドライバーの操舵に自然に反応して、正確なターンを描きます。

最小回転半径は、5.2m。大柄なボディの割に結構小回り性能は高いです。

【試乗評価】のまとめ

「トヨタ SAI G”A パッケージ”」は、プリウスの上級モデルとして設定されたMクラスの4ドアセダン。国内だけで販売されるハイブリッド専用モデルです。

かつて1998年に発売された「プログレ」の「小さな高級車」というコンセプトをそのまま継承しており、内外装と走りの質感はプリウス以上、より上級のクラウンに迫るものがあります。

2.4リッターエンジンに電気モーターを組み合わせるハイブリッドシステムはパワフルで、3.0リッター自然吸気エンジンなみの力強さです。乗り味はしっとり感のある上質なフィール。素直なステアリングフィールと相まって運転自体が楽しくなります。

大柄なボディと端正な3ボックススタイル(4ドアセダン)は、プリウスに近いワンモーションフォルムでありながら室内に広々とした空間を確保。駆動用リチウムイオンバッテリーを搭載する割に、荷室スペースにもそこそこの広さがあります。

「今までプリウスに乗っていたが、もうちょっと広くて上質な車がほしい」とか、逆に「クラウンの上質感を維持しながら、少しだけダウンサイジングしたい」といった人に最適な一台です。

中古車市場では

2017年式「トヨタ SAI G”A パッケージ”」で300万円前後。2014年式で100万円台後半(2018年7月現在)。

新車価格

4,339,637円(消費税込み)

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akiroo

クルマ好きの40代男性。現在病気のため療養中です。

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現在、古い「試乗関連」の過去記事を全面書き換え中。その分、新しい記事の投稿が少なくなります(2018年4月〜)