前回ご紹介した「【DIY】バンパーの傷の修理」ですが、最後のバンパーの塗装の行程についてもう少し詳しくご説明します。
手順1「改めて脱脂をする」
塗装する前に前回ご紹介した、シリコンオフとバンパープライマーを使って、塗料がしっかりバンパーに食いつくように処理をほどこします。
まず、シリコンオフを全体に広くスプレーして、きれいなウェスかキッチンペーパーで拭き取ります。
次に、黒い樹脂がむき出しになっている部分にバンパープライマーを吹き付けます。
手順2「下地づくりをする」
マスキングシートとマスキングテープを使って、補修部分の周りを少し広めに残して覆っていきます。
補修部分より広めにボディを露出させるのは、今回塗装する塗料と回りのボディカラーを馴染ませるスペースが必要だからです。
ボディに継ぎ目があれば、その部分でマスキングテープを区切ると作業がやりやすいです。
マスキングシートの端をマスキングテープできっちりと止めていきます。余ってひらひらしているマスキングシートは、マスキングテープで固定します。タイヤなどのパーツも忘れないように覆ってください。
では、下地を塗っていきます。スプレーの下地剤を使い、薄く塗ってしっかり乾燥を3回以上繰り返してください。
手順3「下地を研磨して仕上げる」
下地が完全に乾燥したら、マスキングシートとマスキングテープを剥がします。タイヤのマスキングはそのままでいいです。
次にサンドペーパーの1000番で、下地剤を周辺から徐々に削っていき、補修部分より少し広い程度に下地剤の範囲を整えます。
この時、下地剤の範囲が必要以上に大きく残ると、後の作業が大変になります。最後に全体を磨き、表面をつるつるに仕上げます。
仕上げにシリコンオフで再度、脱脂作業をして、ウェスで拭き取っておきます。
手順4「再度マスキングする」
バンパーの場合はバンパー全部が露出するようにします。カラースプレーは広範囲に飛び散りますので、新聞などを使ってマスキングの範囲を広めに取っておきます。
手順5「ボディカラーをスプレーする」
ボディカラーをスプレーする前に、ボカシ剤を軽くスプレーしておきます。これにより後から塗るボディカラーが均一な塗膜を形成し、仕上がりがきれいになります。
このボカシ剤が乾燥する前に、手早くボディカラーを塗ります。圧塗りはせず何回かに分けてスプレーしてください。
この時、補修面を塗る度に観察し、色の具合がちょうどいい所で作業をやめます。
最後にもう一度、軽くボカシ剤をスプレーして仕上げます。
手順4「クリアー塗装でツヤを出す」
クリアー塗装も3回くらいに分けて、しっかり乾燥させながら少しずつ塗り重ねていきます。
塗装面があらかた乾燥したらマスキングを剥がします。完全にクリアー塗装が硬化すると、塗料が割れる場合がありますので、塗料が少し柔らかいうちに剥がしてください。
以上で作業は終了です。ここに紹介した商品はメーカーによって使い方が違いますので、作業前には必ず説明書を確認してください。