【試乗レポート】新型トヨタ アルファード ハイブリッド 大型ミニバンではなく高級車 [DAA-AYH30W-PFXVB]

トヨタアルファード前面画像

今回は、「新型トヨタ アルファード ハイブリッド Executive Lounge」を試乗レポートします。
初代アルファードは2002年グランドハイエースの後継として生まれ、当時大人気だった「日産エルグランド」の対抗馬として開発されました。
そのアルファードも、今回のモデルチェンジで3代目となります。

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外観

先代より少し全高を下げて、全長と全幅は広げられています。そのせいもあって少し迫力が増しています。
そこに存在感たっぷりのフロントグリルが装着され、リアコンビランプも同様に迫力のあるデザインに仕上がっています。
先代の大人しめでクリーンな外観とは大分印象がことなります。
ベルファイア程ではありませんが、このアルファードもライオン系の顔をしています。

室内容積を最大にするために垂直に切り立った側面ボディですが、この広大なパネル面が単調にならないよう、タイヤハウジングを起点に僅かな抑揚が付けられています。
外観上のハイブリッド車の特徴は、エンブレムがぼわっと輝く様にデザインされたブルーの縁取りだけです。

トヨタアルファード後部画像
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内装

全高は下げられていますが、低床化されているので室内高は先代と変わりません。ホイールベース延長に伴い、室内長は少し長くなっています。

ガソリン車とは違う専用オプティトロンメーターが装備されています。インパネには、本革調ビニールがステッチで縫い合わされていて高級感があります。
木目とメタリックの素材感も上手く組み合わされていて上質です。

助手席は2列目シートと同じレールの上に設置されていて、1160mmものスライド量があります。
2列目シートはもちろんのこと、3列目シートにもこのスライド機能が備わっています。3列目シートを折り畳むと広大な荷室スペースが出現します。大勢で旅行に行く際には便利な機能です。
ただ、3列目シートはサイズが小ぶりで、クッションも薄いので長距離移動には向きません。
また、1列目と2列目シートの質感と使用感は共に問題ありません。

ハイブリッドという事もあり、車内はとても静かで静粛性は先代を上回っています。
ただの大型ミニバンではなく、高級車として開発したという事ですから、遮音材などもしっかり詰まっているのでしょう。

トヨタアルファード内装画像
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エンジンとミッション

2.5Lエンジンと電気式無段変速機が組み合わされています。
ハイブリッド車はとても静かでスムーズ、しかも低速トルクが厚くで力強いです。
トヨタのハイブリッドはエンジンとモーターの制御が素晴らしく、切り替え時にぎくしゃくするような事はありません。
体感的には、ガソリン車の2.5Lと3.5Lモデルの間の動力性能だと感じました。

足回りとハンドリング

ステアリングセンターがしっかりしており、直進安定性も高いです。ハーシュネス処理も向上しており、小さな段差を超えた時のいなしかたが、上質かつまろやかで、ばたばたするような事はありません。
リアサスが先代のトーションビーム式からダブルウィッシュボーン式に進化しており、これが走行性能を向上させていると思われます。
同時に、構造用接着剤やスポット溶接の見直しににより、ボディ剛性が高められています。
リアサスに関しては、偶然にもホンダオデッセイとは逆のアプローチになっていますね。

重虜級ボディにしなやかな足回りなので、ふわふわするシーンもありますが、街乗りだけならそんなに気になりません。
車体が重い分、かえって重厚でフラットな乗り心地を得ています。

評価のまとめ

アルファードやベルファイアといった車は、ご近所でよく見掛ける車なんですが、いつの間にかDセグメントの外国車と変わらない価格帯になっています。
日本がデフレというのは本当なんでしょうか?ただ高級車として開発したと言い切るだけに、今回のアルファードは質感の次元が一段上がっています。
ハイブリッド車はガソリン車に対して100万円高ですが、その差をガソリンコストで埋め合わせるのは現実的ではありません。
走りの質感や動力性能、ハイブリッドのイメージなどトータルで考える人にはおすすめです。

主要諸元と価格

全長X全幅X全高 | 4915mmX1850mmX1950mm
JC08モード燃費 | 18.4km/l
価格 | 7,030,000円(税込み)

ABOUTこの記事をかいた人

クルマ好きの40代男性。現在病気のため療養中です。

ブログは暇つぶし&リハビリ。週2で短時間のアルバイトをしていますが、普通の人のように毎日フルタイムで働くことはできません。

ブログの内容はあくまで秋ろーの個人的見解です。実際に車や商品、サービスを購入する際は、自分で試乗や調査をして確かめることをオススメします。

記事更新の時間は、大体、午後11時から12時頃にかけてを予定しています。

修正ばっかりしてると新記事の投稿ができないんで、新記事3に対して修正1くらいの割合でやってます(2019年6月〜)