新型 トヨタ ヴェルファイア ハイブリッド V Lエディション(2代目)【評価レビュー】高級車にふさわしい上質な乗り味と、アグレッシブなスタイリング [DAA-AYH30W]

今回の【評価レビュー】は「新型 トヨタ ヴェルファイア ハイブリッド V Lエディション(2代目)」。
2015年にフルモデルチェンジした、Lクラス・ミニバン(5ドア)です。

アルファードは、2008年にモデルチェンジした2代目アルファードの兄弟車として開発された高級ミニバン。

基本的なメカニズムはアルファードと共通するものの、前後デザインにはそれぞれ異なったイメージが与えられ、保守的な高級感を持つアルファードに対して「ヴェルファイア」は塊感のあるアグレッシブなスタイリングが特徴です。いわゆる「ちょい悪」ってやつです。

ヴェルファイアは、元々会社の役員や重役が乗るショーファードリブン(運転手付き)としても活用される事の多い車です。そこで今回の2代目ヴェルファイアは、2.5Lエンジン+ツインモーターによる新世代ハイブリッドシステムや上質なリアサス、質感の高い内外装が与えられ、クラウンと並べても遜色の無い高級車として仕上げられています。

※忙しくてあまり時間の無い人は、文末の「【評価レビュー】のまとめ」をどうぞ。

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外観

全長4935mmX全幅1850mmX全高1950mmのボディサイズを持ち、ホイールベースは3000mmとなります。

フロント

がっしりとしたフロントノーズに巨大なグリル。シャープな薄型ヘッドライトが組み合わされたアグレッシブなフロントフェイス。

後ろからこの巨大な顔が迫った来たら、きっと道を譲りたくなります。

サイド

傾斜の強いAピラーと連続的に繋がるフロントノーズ。巨大なサイドボディが相まって、スポーティで力強いサイドビューを構成。サイドパネルには微妙な抑揚が付けられており、単調になりがちなサイドパネルに複雑な表情を与えています。

リア

力強いデザインのテールランプを、ぶ厚いメタル製ガーニッシュが左右に連結。巨大なリアエンドと相まって、重厚感あふれる後ろ姿です。

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内装

質感の高い樹脂にメタリックパーツ、木目パネルが組み合わされた高級感あふれる室内。インフォメーションディスプレイはセンターコンソールの高い位置にレイアウトされ、視認性も良好。オートエアコンは手探りでも操作のしやすいダイヤル式です。

ステアリングには本革巻きの木目が使われ、しっとりとした質感です。メーターナセル内にはハイブリッド車専用メーターがレイアウトされます。

ボディは大柄ですが、目線が高いためボディの見切りは良好。意外に運転はしやすいです。

シート

一列目シートは厚みのある立体的な形状。しなやかな本革表皮にコシのあるクッションが組み合わされた座り心地の良いシートです。

二列目シートは左右で独立したキャプテンシート。がっしりとしたアームレストが装備され、快適性は前席を上回ります。これなら大切な人を乗せても安心です。もちろん、頭上、足元空間の余裕も十分。

三列目シートは、クッションも薄くやや平板な形状。中距離(30km)程度なら大人二人でも大丈夫です。

荷室

三列目シートを使っていると、荷室スペースは最小限となります。手荷物や買い物袋がなんとか置ける程度。

ただし三列目シートは横に跳ね上げて収納することができますので、荷物の嵩張るキャンプも可能です。

静粛性

たっぷりと施された遮音材と優れたハイブリッドシステムによって、車内の静粛性は非常に高いです。高級サルーンのレベルを十分にクリアしています。

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エンジンとミッション

2493cc・直列4気筒エンジン+電気モーターに、CVT(電気式無段変速機)が組み合わされます。

エンジンは、152ps/5700rpmの最高出力と、21.0kgf・m/4400-4800rpmの最大トルクを発揮。
電気モーターは、211psの最高出力と、41.7kgf・mの最大トルクを発揮。

車両重量2190kg。JC08モード燃費は、18.4km/l。

エンジン

2.5Lエンジン+電気モーターによるハイブリッドシステムで4輪を駆動(4WD)。低速からスムーズで力強いトルクを発生する扱いやすいパワーユニット。軽くアクセルを踏み込むだけでスルスルと滑るように走り出します。電気モーターとエンジンの連携も見事で、ボーっと運転しているとどのタイミングにどちらが作動しているのかまったく気づけません。

フロントにはエンジンと電気モーターが搭載され前輪を駆動。リアにも独立したモーターが装備され後輪を駆動する「電気式4WDシステム」を採用。高い走行安定性と燃費効率を実現しています。

トランスミッション

電気モーターとプラネタリーギアによって駆動力を伝える「電気式無段変速機」を装備。まったく変速ステップの無い、スムーズでダイレクトなフィール。

乗り心地とハンドリング

前輪にマクファーソン・ストラット式サスペンション、後輪にはダブルウィッシボーン式サスペンションが装備されます。

乗り心地

装着されるタイヤは前後ともに225/80R17。

ガソリン車より重い車重と17インチタイヤ。高性能なリアサスが組み合わされた、穏やかで快適な乗り心地。少々の段差であれば、鷹揚な動きでゆったりと衝撃を吸収します。

低い位置に搭載されたバッテリーの恩恵で高速域での安定性も高く、路面にピタッと張り付いたように走ります。

ハンドリング

おだやかで自然なステアリングフィール。キビキビとした軽快感はありませんが、ドライバーの操舵に対して素直に反応するため運転自体は意外に楽しいです。

最小回転半径は5.6mと、大柄なボディの割に取り回しは良いです。

その他

先進安全技術は次世代型「Toyota Safety Sense」を標準装備。「レーントレーシングアシスト(車線維持)」や「プリクラッシュセーフティ(歩行者対応・衝突被害低減ブレーキ)」、「レーダークルーズコントロール(全車速追従クルーズコントロール)」、「アダプティブハイビームシステム/オートマチックハイビーム(対向車への眩惑を低減)」、「ロードサインアシスト(標識をディスプレイに表示)」などの機能が含まれます。

【評価レビュー】のまとめ

「トヨタ ヴェルファイア ハイブリッド」は、広大な室内スペースに上質な乗り味。パワフルかつスムーズなハイブリッドシステムが組み合わされた、トヨタが誇る最上級Lクラスミニバンです。

兄弟車のアルファードとの違いはその外観で、アグレッシブで押し出しの強いスタイリングが与えられています。

「家族のために大きなミニバンを探しているが、ミニバンであっても上質な乗り味は外せない」とか、「会社役員のために動くオフィススペースを探している」といったケースにピッタリとはまる一台です。

中古車市場では

2015年式「トヨタ ヴェルファイア ハイブリッド V Lエディション」で400万円台後半(2018年1月現在)。

価格

価格 | 5,529,600円(消費税込み)

ABOUTこの記事をかいた人

クルマ好きの40代男性。現在病気のため療養中です。

ブログは暇つぶし&リハビリ。週2で短時間のアルバイトをしていますが、普通の人のように毎日フルタイムで働くことはできません。

ブログの内容はあくまで秋ろーの個人的見解です。実際に車や商品、サービスを購入する際は、自分で試乗や調査をして確かめることをオススメします。

記事更新の時間は、大体、午後11時から12時頃にかけてを予定しています。

修正ばっかりしてると新記事の投稿ができないんで、新記事3に対して修正1くらいの割合でやってます(2019年6月〜)