ウーバーはNASAと協力して、2023年までに空飛ぶタクシー「フライング・タクシー」を開発すると発表!【ニュース】


空とドローン

タクシーの自動配車サービスで業績を伸ばす「ウーバー社」は、現在開発中の空飛ぶタクシー「フライングタクシー」のルート管理(航空管制)ソフトウェアを開発するため、アメリカ航空宇宙局「NASA」と協力すると発表しました。

アマゾンの「空中倉庫」や、イーロン・マスクの「ハイパーループ構想」、「火星移住計画」など、アメリカ企業からはビックリするようなプランが続々と登場してきます。

単純にうらやましい気持ちや、「本当に実現できるのかな?」といった気持ちが複雑に湧き上がってきますが、ワクワクさせられるのだけは確かです。

日本人も馬鹿ではないので、少なからずこういった発想をする社員もいるでしょう。ただし、「会議で上司に笑われて終わり」とか、「規制に阻まれて実現が遅れる」なんて結果に終わりそうですが。

Uber will join NASA in developing software to manage “flying taxi” routes, the ride-hailing company announced this week.

引用:MOTOR TREND

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NASAからウーバーに引き抜かれた人物が鍵

2017年2月。ウーバーはNASA出身の技術者マーク・ムーアを、フライングタクシー開発のため迎え入れています。

マーク・ムーアは、NASA在職中から空飛ぶ車の開発に携わっていた人物で、NASA内部にはその長年の研究成果が蓄積されています。無人の空飛ぶ車の航空管制技術もこの中に含まれており、今回の業務提携によって、ムーアが築き上げた技術を2つの組織間でスムーズに融合する事ができるというわけです。

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フライングタクシーは、自動車というよりも垂直離着陸機(VTOL)に近い

このNASAやウーバーが開発する空飛ぶ自動車は、バック・トゥ・ザ・フューチャーに登場するデロリアンのように、いかにも「自動車」といった概念のものではありません。垂直から水平方向に推進力を切り替えて飛行するプロペラを持った、垂直離着陸機(VTOL)のことです。現在実用化されている垂直離着陸機(VTOL)としては、あの軍用ヘリ「オスプレイ」が有名ですね。

ウーバーがフライングタクシーに注力する理由には、「空を飛ぶことによって、ルートに縛られることなくある程度自由な航行が可能」とか「渋滞の回避が容易(映画バック・トゥ・ザ・フューチャーでは、空の上でも大渋滞が発生していましたが・・・)」、「電気を動力に使えば、機体からの排気ガスや二酸化炭素排出がゼロに抑えられる」といったことがあります。

「空飛ぶ自動車があったら、楽しいだろうなあ」なんて、夢見がちな気分だけで考えられたプランではありません。このプランの裏には、ウーバーなりの合理的な戦略があるのです。

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フライングタクシー実験の概要

ウーバーは、ダラス・フォートワース近郊でこの実験を開始し、2020年には大人4人を乗せて毎時200マイルを飛行する計画を立てています。

その後、2023年には実際の配車サービスを都市部で提供するため、現在、欧州やアメリカの規制当局と協力して法整備への対応も進めているところです。

実用化後のサービスと機体

この「フライングタクシー」を呼ぶには、現在の「ウーバー」アプリと同じように、スマートフォンに必要な情報を入力する必要があります。後は指定した時間にフライングタクシーが現れ、自動的に目的地まで運んでくれるという仕組みです。料金の支払いも、クレジットカードや電子マネーを使って簡単に決済することができます。

ただし、フライングタクシーには自動車のタクシーと違って、ある程度の大きさを持った専用ヘリポートが必要です。土地に余裕のある郊外ならインフラとしていくらでも整備できますが、都市部の場合はビルの屋上など限られた場所を使って効率的にヘリポートを設置する必要があります。

機体の大きさは普通自動車と大体同じくらいですが、機体の周囲に小型の推進装置が何機か装備されますので、その分ボディが大きくなります。機体はドローン、ヘリコプター、固定翼機の特徴を併せ持ったデザインとなります。

その他の団体が計画するフライングタクシー

EVTOL(電気式垂直離着陸)式のフライングタクシーを開発しているのは「ウーバー」だけではありません。最後にその他の団体が計画するフライングタクシーについても簡単に触れておきましょう。

ドバイが計画するフライングタクシー

アラビア首長国連邦を構成するドバイ首長国の都市「ドバイ」は、2017年2月に開催された「世界政府サミット」でフライングタクシーを発表。

このフライングタクシーは、ドローン技術を応用した一人乗りの無人機で、最大100kgの乗客を一人だけ運ぶことができます。

乗員は機内に設置されたタッチディスプレイで行き先を設定することができますが、機体を直接コントロールする事はできません。

見た目はまさに普通のドローンをそのまま拡大したようなデザインで、中央にコンパクトな一人乗りキャビン(居住空間)が設置されています。

パイロットも無く、小さなキャビンに一人ぼっちで乗るのですから、慣れるまではけっこうスリリングだと思います。

ロールス・ロイス社の計画する「EVTOL」は4〜5人乗りのハイブリッド機

イギリスの航空エンジンメーカー「ロールス・ロイス社」が計画する「EVTOL(電気式垂直離着陸)機」は、4〜5人乗りで時速402kmで飛行。航続距離はおよそ805kmを想定しています。

葉巻型の機体に6基の電動プロペラを装備。ガスタービンを使って発電しバッテリーに蓄電、電動プロペラを駆動するハイブリッドシステムを搭載しています。

電動プロペラを装備した二枚の飛行翼には、90度の回転軸があり、垂直離陸から水平飛行までをカバー。既存のヘリポートや空港を使って柔軟に運用する計画です。

実用化については、2020年代初頭から中頃までを予定しています。

エアバス社の計画するフライングタクシーは、バッテリー技術の向上が鍵

フランスに本社を置く航空宇宙産業大手「エアバス社」は、すでにフライングタクシーの実験機を開発し、2018年1月に初の試験飛行を終えています(といってもわずか52秒の短時間飛行ですが)。

電気を使ってプロペラを回転させる「EVTOL(電気式垂直離着陸)機」で、90度の回転軸を持つ4枚の飛行翼にそれぞれ2基ずつ、計8基の電動プロペラを搭載しています。

機体の中央には卵型のキャビンがあり、主に渋滞の激しい都市部での運用を想定。ビルの屋上から屋上へと自立制御で飛行する計画です。

ホバリングの時間が52秒と短い理由には、主にバッテリー容量の不足があります。エアバス社の計画する「EVTOL(電気式垂直離着陸)機」は純粋な電動式のため、ハイブリッド方式のように航続距離を延ばすことができないのです。

実用に耐えうる航続距離を得るには、今後数十年の開発期間が必要だといわれています。

つまり、バッテリーの急激な発達でも無い限り、「EVTOL(電気式垂直離着陸)機」の主力はハイブリッド式になると考えていいでしょう。

その他には、Googleの共同設立者ラリー・ペイジの支援するベンチャー企業や、アメリカのライドシェアリング社が開発する「EVTOL(電気式垂直離着陸)機」の計画もあります。このあたりは面倒くさいので、また次の機会にでも書こうと思います。

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akiroo

クルマ好きの40代男性。現在病気のため療養中です。

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