トヨタとダイハツが小型車開発のための新合弁会社を設立【ニュース】

ヨーロッパの自動車ニュースサイト「Automotive News Europe」によると、トヨタとダイハツは小型車開発のための新合弁会社を設立する予定です。

この新合弁会社は今後急成長が見込まれる新興市場に向けの小型車を開発する為に、来年の1月に設立されます。

ダイハツはすでにトヨタの完全な子会社となっていますので、同時にこの新合弁会社もトヨタグループの傘下となります。

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小型車の開発はダイハツが中心となる

まずはこの新合弁会社で、ダイハツのノウハウや技術を中心に新興国向け小型車を開発します。これにトヨタは事業計画、製品開発、ベース車両の製造、工場の運営などで協力していく事になります。

ダイハツの三井正則社長はこの新合弁会社設立にあたって、「我々は軽自動車開発のノウハウを生かし、軽自動車の為だけではなく、また小型自動車の為だけでもなく、トヨタグループの大きな力となることをめざします」と述べています。

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東南アジアの新興市場に進出する日本の自動車会社

現在、日本の多くの自動車会社はその生産販売拠点の主力を新興市場に求め、ものすごい勢いで進出しています。

最近のこうした新興市場は世界的な経済成長鈍化の影響を受け、特に中国やブラジル、ロシアなどの自動車市場はかつてのような勢いを失いつつあります。反面、一部の富裕層や中産階級の人たちは未だに旺盛な消費意欲を持っているのも事実です。また、その他の東南アジアの国々では経済発展はまだまだこれからといった感があります。

そういった事情もあり、日本の自動車メーカーはこうした新興市場に投資する価値が十分あると考えています。

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東南アジアに出遅れたトヨタ

そのなかでトヨタは東南アジア新興諸国での製造・販売に少々出遅れた感があります。その点を補ううえでも東南アジアで強いダイハツとの協力は欠かせないという事になります。

成長余力の大きい新興市場

中国を除く新興諸国の自動車販売台数は、2015年の19万台から2023年には30万台にまで増加すると予想されています。

これに対して日本、韓国、西欧、北米などの成熟市場では、2015年の4400万台から、2023年には4300万台まで大きく減少すると予想されています。

先進諸国の減少分を補うには少々心許ない新興諸国の増加台数ですが、それでもこれからの可能性を考えるという意味では世界で唯一成長が見込める魅力的な市場なのです。

トヨタはダイハツの力を重要視している

今年の4月にトヨタ自動車は新しいビジネスプランを策定しています。それは、小型車と普通乗用車のほかに商用車が含まれるプランです。しかし、今回のダイハツとの新合弁会社設立はこのプランとは別に進められる事になります。

この裏には、東南アジア新興諸国向け小型車の開発・販売は、ダイハツのノウハウや販売力を大いに活用して進めようというトヨタの意図が隠されています。それだけ今後のトヨタグループにとって子会社となったダイハツの力は重要なのです。

(参考:Automotive News Europe)

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クルマ好きの40代男性。現在病気のため療養中です。

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