新型 ルノー ルーテシア ゼン 0.9L(MT)【試乗評価】今や希少な普及モデルのMT車 [ABA-RH4B]


今回は「新型 ルノー ルーテシア ゼン 0.9L(MT)」を試乗レポートいたします。
このルーテシアは、2012年のモデルチェンジで4代目となりました。日本では2013年より発売されています。
フランス本国では「クリオ」の名前で発売されていますが、日本では商標権の関係から「ルーテシア」の名前が使われています。

ルノールーテシアゼン前面画像
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外観

全長4095mmX全幅1750mmX全高1445mmのボディサイズを持ち、ホイールベースは2600mmとなります。

アフレッシブで個性的な外観でありながら、見慣れてくると愛着が湧いてくる不思議なデザインです。

フロントには、大きな異形ヘッドライトが装備されており、斜め前から見ると顔が異様に大きく感じられますが、そこが妙に愛くるしい感じを抱かせます。

サイドから見ると、ボンネットのラインとルーフラインがほぼ同じ角度で、ワンモーションなフォルムです。リアタイヤの前で切り上げられたウィンドウ下端のラインと、ドア下部のブラック樹脂が相まって、スポーティで軽快な印象です。

ルノールーテシアゼン後部画像

リア周りは、逆さになった台形型のリアウィンドウと、小さなリアコンビランプと相まって、軽快で小気味のいいリズムを生んでいます。

全体としては、個性的な印象を残しながらも、コンパクトカーらしいキビキビとしたイメージの外観に仕上がっています。

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内装

ブラック樹脂の使い方やメタルモールドの処理が素晴らしく、プラスチックの素材感を十分に使い切ったフランス車らしい美しいデザインです。
かえって、テカテカとしたピアノブラック樹脂は使わなくてもいいくらいで、素材の良さが十分に引き出されている素晴らしい内装です(写真は「インテンス」の内装です。「ゼン」ではブラック内装になります)。

ルノールーテシアゼン内装画像 ルノールーテシアゼンナビ画像

メーター周りを囲んでいるメタリックモールドは、なんとも言えない豊かな曲線で描かれており、シンプルでありながらチープだとか退屈といった印象はありません。

ルノールーテシアゼンシート画像

シートは適度な硬さでしっかりと体をサポートしつつも、表面の柔らかさでふんわりと支えてくれる構造です。コンパクトカーなのでサイズに余裕がありませんが、その分シートの形状がしっかり計算されているため、適正なポジションで座ることができます。これなら長時間の運転でも疲れません。

後席シートは、シートバックの形状が平板なものの、座面には緩やかなカーブが施され、角度にもわずかに傾斜が付けられており、中距離程度(50km)なら快適に移動することができます。

トランクスペースは、外観から想像するよりもしっかりとした奥行きがあり、2人で2泊3日程度の旅行なら難なくこなせます。また、シートバックを倒すことで、トランクルームの容量を拡大することも可能です。

典型的な欧州向けコンパクトカーですので、車内の静粛性はそれなりです。ただ、エンジンの振動、音とともによくチューニングが施されており、不快な印象はありません。

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エンジンとミッション

900cc直列3気筒DOHCターボエンジンと、5速MTが組み合わされます。
エンジンは、90ps/5250rpmの最高出力と、13.8kgf・m/2500rpmの最大トルクを発揮します。
JC08モード燃費は、km/lとなります。車両重量は1130kgです。

ダウンサイジングターボにより、しっかりと過給されているため力不足を感じることはありません。日常域では必要十分以上の使い勝手の良さです。
また、マニュアルミッションにより、エンジンのパワフルな回転域をキープしながら運転できるため、小さなエンジンのパワーを効率良く使い切ることができます。
ただ極低速域ではトルクが不足しがちな部分があり、ドライバーの技量の優劣が問われます。まあ、このあたりも含み、「自分で車を乗りこなしていく面白さがある」と捉えれば大きな魅力の一つです。

このエンジンは3気筒ですが、ノイズや振動のチューニングが巧みで、不快な印象はありません。

足回りとハンドリング

前輪にマクファーソン式サスペンション、後輪にはトレーリングアーム式サスペンションが装備されます。

鼻先が軽いこともあって、軽快で素直なステアリングフィールを持ち、ドライバーの狙った通りのラインを正確にトレースしてくれます。

コーナーでは、しっかりとした深いサスストロークにより、適度なロールを許しながらも、腰砕けになるようなことはありません。
タイヤに一定のトラクションを掛けながら、常に路面を捉え続けるため、結構なスピード域でも安定した姿勢でコーナーをクリアしていきます。
直線で速度を上げていってもこの特性は変わらず、高い直進安定性を持っています。

柔らかく芯のある足回りにより、段差の衝撃はふんわりといなしてくれるため、車内に嫌な振動が侵入してくることはありません。
サスペンションのダンピングも素晴らしく、車体が不快に揺すられるような事もありません。

ブレーキはしっとりとしたタッチで、踏み込めば踏み込んだだけ、正確に制動力が立ち上がるコントロールしやすいフィールです。

評価のまとめ

0.9Lエンジンのコンパクトカーと考えると、値段は少し高めに感じられますが、ダウンサイジングターボのMT車と考えると、希少性もあってお値打ち感が高いです。

「生活感の漂う国産コンパクトカーは退屈だが、それほど車にお金を掛けるつもりはない」という人にピッタリな一台です。
また「おしゃれで運転が楽しめる使い勝手のいい車が欲しい」という人にもオススメしたい車です。

価格

価格 | 2,080,000円(税込み)

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ABOUTこの記事をかいた人

akiroo

クルマ好きの40代男性。現在病気のため療養中です。

ブログは暇つぶし&リハビリ。週2で短時間のアルバイトをしていますが、普通の人のように毎日フルタイムで働くことはできません。

ブログの内容はあくまで秋ろーの個人的見解です。実際に車や商品、サービスを購入する際は、自分で試乗や調査をして確かめることをオススメします。

記事更新の時間は、大体、午後11時から12時にかけてを予定しています。

猛暑のおかげでしつこい「切れ痔」も徐々に回復。病院にいくのは恥ずかしいのでこのまま自然治癒してくれ!(2018年7月)

現在、古い「試乗関連」の過去記事を全面書き換え中。その分、新しい記事の投稿が少なくなります(2018年4月〜)