新型トヨタ アベンシス ワゴン【試乗評価】ひと味違う欧州車テイストのトヨタ車 [DBA-ZRT272W-AWXEP]


今回は「新型トヨタ アベンシス ワゴン Xi(3代目)」を試乗レポート。
2009年にフルモデルチェンジした、Mクラスのステーションワゴンです。トヨタのイギリス工場で生産されており、2011年から日本国内でも販売されています。

当初、イギリスで製造され、欧州専用モデルとして販売されていたアベンシスですが、日本国内向けの手頃なステーションワゴンが一台もないという状況から、急遽、国内にも輸入されることになりました。

初期ロットは、マイナーチェンジ前ということもあり、台数を限定した特別モデルとした販売されています。その後マイナーチェンジによって後期モデルに切り替わると、通常のカタログモデルとして正式に販売される事になります。

2015年には、再びビッグマイナーチェンジが実施され、内外装を含む大幅な手直しが行われています。

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外観

全長4820mmX全幅1810mmX全高1500mmのボディサイズを持ちます。またホイールベースは2700mmとなります。

フロント

マイナーチェンジによって、フロント周りに大幅なデザイン変更が行われています。平行四辺形をモチーフとしたヘッドライトは、細目で有機的なデザインへと改められ、同時にフロントバンパーやグリルもよりアグレッシブなデザインへと変更されています。マイナーチェンジ後のヴィッツやC-HR等と強い共通性を感じさせる、力強いフロントフェイスです。

サイド

ショルダーラインの高いがっしりとしたボディに、細く長いキャビンがビルトオンされ、伸びやかでスポーティなサイドビューを構成しています。マイナーチェンジによる大幅な変更点はありません。

リア

ふっくらとしたリアバンパーと、複雑な曲線で構成されたリアコンビランプが組み合わされ、有機的なラインを多用した美しいリアエンドへと変貌しています。リアコンビランプの間にはシルバーのモールドが施され、Mクラスにふさわしい上質な質感を感じさせます。

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内装

内装デザインにも大幅な変更が加えられ、端正でクリーンな前期型から、モダンで上質なデザインへと生まれ変わりました。

メーターナセルには2眼式の大きなメーターが装備され、視認性は申し分ありません。メーターリングには砲弾型のデザインが採用され、まるでレガシィアウトバックのようです。見た目だけなら現行型の方がカッコいいのですが、実用性では初期型のデザインにも大きなアドバンテージがあります。

ボディ剛性とドア開口部の剛性が同時に高められ、ドアを閉めるとドイツ高級車のようなしっとりとした上質感のある音が響きます。

Aピラー(一番前の柱)の傾斜がキツく柱の径も太いため、斜め前方に大きな死角が発生します。こういった傾斜のキツイAピラーは、確かに全体の印象をスポーティに演出する効果があります。その反面、死角が極端に大きくなるので、秋ろーはあまり好きではありません。まあ、顔の位置をちょっとずらすだけで、死角は消えるのですが・・・。

スタイリッシュなデザインの割に、室内空間には広々とした十分な余裕が確保されています。後席のスペースも広く、成人男性二人が同時に座っても、頭上、足元空間ともに十分なスペーがあります。

シート

フロントシートは、サイズ、厚みともにたっぷりとしており、長い時間でも快適に運転することができます。内部に詰められたクッションには、適切な硬さとコシがあり、体圧が集中しすぎて身体が痛くなることもありません。

リアシートもフロント同様にしっかりとした質感のシートが装備されています。前席よりも少しヒップポイントが高められているため、目線が高く広々とした視界が確保されています。閉塞感が少ないため、長距離ドライブでも快適に移動することができます。

荷室

先代よりも全長とホイールベースが拡大されているため、荷室容量にも十分な余裕があります。4人家族であればキャンプからバーベキューまで、自由に楽しむことができます。

荷室を拡大するための、分割可倒式リアシートやセンターアームレストのトランクスルー。床下に装備されるアンダーボックス。荷物のプライバシーを守るトノカバー。荷物を荷室に固定するラゲッジフックなど、便利な装備が数多く用意されています。

静粛性

欧州市場ではこのクラスのステーションワゴンに対して、それほど高度な静粛性を要求されることはありません。そのため、このアベンシス・ワゴンの静粛性能もそれなりです。特にAピラー周りの空力制御が悪く、速度を上げるに従って風切音が増大します。

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エンジンとミッション

2L直列4気筒DOHCエンジンと、CVTが組み合わされます。
エンジンは、152ps/6200rpmの最高出力と、20kgf・m3800rpmの最大トルクを発揮します。

JC08モード燃費は、14.6km/lとなります。

エンジン

2.0Lのツインカムエンジンで前輪を駆動。

ダウンサイジングターボなど特別な過給方式を持たない普通の2L自然吸気エンジンですが、低速域からしっかりとしたトルクが立ち上がるため、日常領域で不足を感じることはありません。2.5Lエンジン並の動力性能があります。坂道から急な加速を求められる合流ポイントまで、流れをリードして力強く走ります。

トランスミッション

ベルトとプーリーによって連続的に変速するCVTを装備。低速トルク型のエンジンを十分に活かして、低い回転を中心に使いながら自然な加速感が得られます。

マイナーチェンジによって、坂道でのCVT制御に変更が加えられ、1470kgの重量級ボディを今まで以上にスムーズに加速させます。燃費性能よりもダイレクト感を重視したセッティングのため、CVT特有の不自然な制御も最小限です。

足回りとハンドリング

前輪にマクファーソンストラット式サスペンション、後輪にはダブルウィッシュボーン式サスペンションが装備されます。

ハンドリング

欧州車のようなどっしっりとしたハンドリングで、ロールを許しながらもしっかりと路面を捉え続けます。ステアリングフィールはリニアな特性が強く、狙ったラインで正確なターンを描きます。

リアの接地性が高いためコーナーでの安定感も高く、カーブの連続するワインディングでも安心してハンドルを握る事ができます。

足回り

少し引き締まったしなやかかつ重厚感のある足回り(先代のアベンシスよりは若干柔らかなセッティングです)。フラットな姿勢を維持しながらも、路面に吸い付くようにヒタヒタと走ります。よく動くストロークの長い上質なサスが装備されており、高いボディ剛性とあ相まって路面の衝撃を瞬時に収束させます。これは、低速時であっても同様で、多少の段差であればトンっと軽やかにいなし、車内に不快な衝撃を伝えることはありません。

その他

衝突軽減ブレーキ、車線逸脱警報、ハイビーム自動切り替え装置などの先進安全装置が装備されます。

評価のまとめ

当初、この3代目アベンシスワゴンは、欧州専用モデルとして開発され、日本市場への導入予定はありませんでした。ところが、カルディナなどミドルクラスワゴンが次々と廃止され、国内のラインナップに大きな穴が空く事になります。そこで、「欧州専用モデルのアベンシスがあるじゃないか」という事になり、せっかくなら日本でも販売しようと、急遽、逆輸入される運びとなったのです。

欧州仕様車をそのまま輸入しているため、他の国内専用車とは異なる、足回りのしっかりとした欧州車的味わいが楽しめます。また、「トヨタ車でミドルサイズ・ステーションワゴンを探していたが、ラインナップに無くて残念な思いをしていた」という人にも、唯一無二の嬉しい選択肢となるでしょう。

対象となるユーザー層

このアベンシスワゴンは、トヨタ車の信頼性とコストパフォーマンスの高さ、欧州車的などっしりとした乗り味を併せ持った完成度の高い車です。

そのため、「これまで、欧州車的な走りに強い憧れがあったものの、価格や整備コスト、信頼性、ディーラー網などを考えると、どうしても国産車にせざるをえなかった」という人にオススメしたい車です。

もちろん、「シッカリとした走りと、広々と室内を持った上質な車が欲しい」という人にもピッタリな一台となります。

中古車市場では

2015年式の後期型であれば、そろそろ180万円前後の価格で買うことができます(2017年10月現在)。前期型の人気も高く、同じ2015年式であれば価格はほとんど変わりません。一度目の車検を済ませた2013年モデルの前期型となるとさらに価格が下落して、140万円前後。一番古い2011年式となると、100万円前後まで下がります。

価格

価格 | 2,743,200円(税込み)

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ABOUTこの記事をかいた人

akiroo

クルマ好きの40代男性。現在病気のため療養中です。

ブログは暇つぶし&リハビリ。

ブログの内容はあくまで秋ろーの個人的見解です。実際に車や商品、サービスを購入する際は、自分で試乗や調査をして確かめることをオススメします。

記事更新の時間は、大体、午後11時から12時にかけてを予定しています。

謎のアクセス減少地獄継続中!(2017年11月)

※記事を何百件入れてもドンドンアクセスが下がるので、記事更新を1にして、余力で過去記事の修正をしようかなあと思案中です。