ホンダは、東京ビッグサイトで開催された「東京モーターショー2017」において、電気自動車のコンセプトカー「Honda Urban EV Concept」を公開しました。
この「Honda Urban EV Concept」は、先行して開催されたドイツのフランクフルト・モーターショー2017で既に公開されていますが、日本では初お披露目となります。
EVモデルの量産化に向けて、技術とデザインはどうあるべきか。その問いに対するHondaの回答が「Honda Urban EV Concept」です。
引用:ホンダ公式サイト
「Honda Urban EV Concept」の概要
この「Honda Urban EV Concept」は、次世代の電気自動車として設計されたコンセプトカーです。そのため、ガソリン仕様車は設定されていません。
今後、拡大していくだあろう電気自動車市場に備え、純粋な電気自動車とはどういったスタイリングと基本構造を与えるのがふさわしいのか、研究と調査を兼ねて設計立案されています。いわゆる、スタディモデルというヤツです。
この「Honda Urban EV Concept」でしっかりとした基本構造が確率すれば、あとはそれを次々に「スポーツクーペ」、「ステーションワゴン」、「クロスオーバーSUV」と、次々にバリエーション展開していくはずです(秋ろーの勝手な想像ですが)。
「Honda Urban EV Concept」の外観
親しみを持ってもらえるように、「タイヤのついたロボット・相棒」がコンセプト。レトロフューチャーなかわいらしい外観に仕上がっています。
フロント
がっしりとした骨格を感じさせながらも、ふんわりとしたやわらかな表情のフロントフェイス。ニッと笑ったような口元に、まん丸お目々がおちゃめです。
前後ガーニッシュには、液晶ディスプレイが内蔵され、周りの人やドライバーにドライバーの意思やメッセージを伝えます。
サイド
短い全長に、前後オーバーハングが極端に切り詰められ、キビキビとした軽快なスタイリング。軽自動車「N-ONE」と雰囲気がよく似ています。
リア
ぽってりとした可愛らしいヒップラインに、ブラックアウトされたガーニッシュが埋め込まれ、その中にLDEリアコンビランプとエンブレム、液晶ディスプレイが浮かび上がります。リアフェンダーがしっかりと大地を踏み締め、癒し系フォルムの中にも適度な力強さを感じさせます。
「Honda Urban EV Concept」の内装
温かみや和みがテーマとなる癒し系デザイン。直線的なベンチシートに、テーブルのようなインパネ、液晶テレビのような大型ディスプレイが装備され、リビングのようなゆったり感を表現しています。
この車の頭脳には、AI技術による「Honda Automated Network Assistant」が組み込まれています。
毎日使っているうちにAIがドライバーの好みやライフスタイルを学習。TPOに応じて最適なサービスを提供します。トヨタの「i愛」と非常に良く似た機能ですが、そもそもこういったアイディアは、コンセプトカーやデザイン学校の卒業制作でよく見られる定番のモノです。どちらが真似したとかいう話ではありません。
市販化の予定
この「Honda Urban EV Concept」は、単なるコンセプトカーではなく、実際に市販モデルまでの綿密な計画があります。外観上の大まかなデザインと、電気自動車という基本構造を残しつつ、内装デザインは市販化に合わせてもっと普通なものになるでしょう。内蔵されるAI技術は高度な「Honda Automated Network Assistant」ではなく、レベル2の自動運転程度が妥当なところでしょう。量産車の発売は2019年頃を予定しています。