通い慣れた通勤路や近所の道であれば、どこで車線変更すればいいのか、あらかじめ頭の中に行路情報が記憶されています。そのおかげで、どんな人でもスムーズな車線変更が可能です。
これに対して、初めて訪れた遠方の都市や観光地では、頭の中に正確な地図が無いため、どこで車車線変更すればいいのか正確なタイミングが掴めません。その結果、ギクシャクとした運転や、普段なら到底起こさないようなミスを起こしてしまいます。
今回は、こういった見知らぬ土地でスムーズに運転するためのコツをいくつかご紹介します。
広域地図と行路を頭に入れておく
見知らぬ土地でスムーズに走るには、何よりも余裕が大切です。そのためには、今自分がどこを走っていて、今後どっちの方向に向かえばいいのか、大まかな行路が頭に入っていることが重要です。
もちろんナビゲーションがあれば、その次の進路くらいは分かりますが、スムーズな運転のためには、もう少し広域な地図情報が必要です。
そういった広域な地図情報を頭に入れるには、出発前に地図やナビゲーションで大まかな行路を確認しておくことです。この時、正確な地図情報を記憶する必要はありません。あくまでも、なんとなく全体の行路と方向が分かれば十分です。
狭い範囲の行路と方向を頭に入れる
次に、出発の前に、狭い範囲の行路と方向を詳しく記憶します。具体的には、次の曲がる場所と目印、方向などを2、3箇所くらいまで覚えれば十分でしょう。
これを信号停止や休憩の度に繰り返し、どんどんと頭の中の地図を更新していきます。ナビゲーションがある場合は、それほど詳しく覚える必要はありませんが、曲がる方向と順番くらいは覚えておいたほうが良いでしょう。これだけで「次はそろそろ右折だな」と分かりますので、余裕を持った車線変更や右左折が可能になります。
実際の車線変更
実際に車線変更をする時は、目的の車線をよく確認し、早めにウィンカーを出して車線を移動します。あらかじめ、地図情報や行路が頭に入っていれば余裕を持って車線変更を行うことができます。
この時、目的の車線に十分なスペースが必要なのは言うまでもありません。ただし、十分なスペースがあるからといって油断は禁物です。中には、前に入られる事を極端に嫌がる人もいます。こういった人は、自分の前に車線変更をしようとする車に対してクラクションで威嚇をしたり、猛スピードで車間を詰めてブロックする事もあります。
こんな車の前に強引に入ろうとすれば、接触事故を起こすこともありますし、上手く車線変更ができても、いつまでも粘着されて追い回されることもあります。そのため、こういったおかしな人は相手にせず、その車のすぐ後ろに入れてもらいましょう。あなたがわざわざ張り合う事はありません。そういった車は、どこかで必ず痛いしっぺ返しを食らうはずです。
渋滞気味の車線に合流するには
渋滞気味の車線に入る場合は、車線変更のための十分なスペースがあることは稀です。こういった車線では、目的の場所になんとか入れるだけのスペースを確認したら、ウィンカーを出してゆっくりと車線変更していきます。この時、ミラーを使って相手の動きをチラッと確認してください。車間が変わらなければそのまま車線変更を続けますが、車間を詰めてくるようならその車の後ろに入りましょう。
参考:渋滞中の車線に中々入れてもらえない時、スムーズに合流するためのコツをご紹介!【運転のコツ】