大型トラックの側を走っていると、タイヤで小石を跳ね上げられたり、雨の日は水飛沫をかけられたりと、普通の自動車では考えられないリスクが存在します。
といってもトラックのドライバーは真面目に仕事をしているだけですから、こちらから文句を言ったり抗議の意思を示すのは筋違いです。
今回は、こんな大型トラックの近くを走る時、なるべくリスクを少なくするための注意点をいくつか紹介したいと思います。
大型トラックの後ろを走る時
通常、普通に運転している時には、自分のすぐ前の車だけではなくその数台前の車の動きまで観察しておく事で、早めに次の行動の予測が付き、結果的にリスクを減らした安全運転が可能になります。
しかし、大型トラックのボディは他の自動車と比較すると圧倒的に巨大です。そのため、このすぐ後ろを走っていると前の状況が掴めず、リスクを増やす事になります。
こういう時には、トラックとの車間距離を大きめに取ることで、ある程度、前の状況を掴むことだ出来るようになります。また、わざと普段よりも大きな車間距離を取ることで、他の車を自分の前に入れるという裏技もあります。こうすれば、自分で意識して大きな車間距離を取る必要もありませんし、トラックが跳ね上げた小石で窓ガラスを割られる可能性も大きく下げることができます。
まあ、間に入ってもらった車にはちょっと申し訳ありませんが、万が一自分がこの車の立場になった時には、同じようにもう一台間に他の車を入れるか、車間距離を多めに開ければ問題ありません。
車線が2車線以上ある場合は、大型トラックの近くをもたもた走らず、すぐに抜いて距離を取ったほうが安全です。
追い越しを掛ける際は飛び石を一番もらいやすい状況です。法定速度の範囲内で素早く追い越してください。
大型トラックの直前を走る時
大型トラックを追い越した後、大型トラックのすぐ前に入るのも危険です。大型トラックはボディが大きい分、質量も巨大です。あなたの車が急ブレーキを掛けた時には、止まりきれず追突して来るかもしれません。
そのため、大型トラックの直前はなるべく走らないようにしたいのですが、実際の路上ではそうもいきません。こういった場合には、なるべく自分が急ブレーキを踏む機会を減らすよう、自分の前の車との間に十分な車間距離を取ってください。
また、普段以上に早めに予告ブレーキやウィンカーを出して、大型トラックの急ブレーキを予防する事も大切です。
水飛沫や飛び石への対策
水しぶきや飛び石を防ぐには、とくかく大型トラックの後ろや横に近づかないという事が大切です。やむえず、追い越しを掛けるときには、なるべく素早くスパッと抜いてください。
ただし、対向車線から浴びせかけられる水飛沫だけは防ぎようがありません。これについては「大型トラックから浴びせられる大量の「水しぶき」への対処法【運転のコツ】」のページで詳しく解説してあります。