接点回復(復活剤)スプレーとは、スイッチやリレーなど、金属が接触することで電気を伝えている「接点部」に、スプレーするだけで通電を回復させることが出来るケミカル用品です。
呉工業からは、「CRC コンタクトスプレー」という名前で発売されています。
接点回復スプレーの概要
金属が接触する事で電気を伝えている「接点部」に付着したカーボンや汚れを、スプレーするだけで浮かして簡単に除去することができます。
汚れを落とした後には、スプレーされた溶剤がわずかに残り薄い皮膜を形成します。この皮膜は、通電性を維持するだけではなく、その後、接点部に新たな汚れが付着しないように保護膜としても働きます。
また、強い衝撃によりこの皮膜が一部損傷したといった場合でも、自然に皮膜が回復してその部分に新たな保護層を形成します。
この皮膜による保護層の形成を利用して、金属部品の防錆剤として利用することもできます。
スイッチやリレー、プリント基板、コンピューターやファックス、電話などの接点部に幅広く使うことができます。
接点回復スプレーの使い方
先ず始めに、接点部に付着している汚れやホコリをきれいなウェスなどで拭きとっておきます。
接点部に錆びが発生しているといった場合は、サビ落としやヤスリなどできれいに除去しておいてください。
接点洗浄スプレーを使う場合は、このタイミングでスプレーして、ウェスを使って汚れとともに拭きとっておきます。
次に、接点回復スプレーをカラカラと2、3度よく振って中の溶剤を混ぜ合わせます。キャップに付いたノズルをスプレー缶の先端に装着したら、そのまま接点部にスプレーしてください。
コネクター形状の接点部の場合は、コネクターを引き抜いてから接点部にスプレーします。何度かはめたり外したりを繰り返して、接点部に溶剤を満遍なく行き渡らせます。
古い車の場合、バッテリー端子に汚れが付着して通電性能が低下している事があります。念のため、この接点回復スプレーを吹き付けておいてください。
使用上の注意点
成分に石油系溶剤を含んでいるため、樹脂やビニール、ゴム部品にはスプレーしないでください。
接点部の周りに樹脂系パーツがある場合は、新聞紙やウェスで簡単にカバーしてからスプレーしてください。