新型 ボルボ V40 クロスカントリー T5 AWD モメンタム(2代目)【評価レビュー】重厚感あふれるダイナミックな走りと、逞しいスタイリング [CBA-MB420XC]

今回の【評価レビュー】は「新型 ボルボ V40 クロスカントリー T5 AWD モメンタム(2代目)」を試乗レポート。
2012年にフルモデルチェンジした(日本市場での発売は2013年から)、クロスオーバーSUV(小型5ドアハッチバック)です。この他にスポーツタイプの「Rデザイン」、標準ボディの5ドアハッチバックがあります。

初代V40は、三菱自動車とボルボが共同で出資する「ネッドカー」が企画設計した車で、三菱自動車からは「カリスマ」の名称で販売されていました。

その後、V40はV50としてモデルチェンジされ、プラットフォームには当時資本関係にあったフォード系の「ボルボP1プラットフォーム」が使われています。

そのV50から、再びV40へとモデルチェンジするにあたっては、V50のプラットフォームをそのまま踏襲しています。つまり、当時のマツダ・アクセラやフォード・フォーカスとは、兄弟車の関係にあるわけです。

今回用意された新しいグレード「V40 クロスカントリー 」は、そのV40の車高を上げ、アウトドアテイストあふれる外装パーツで装飾されたクロスオーバーSUVです。

2016には、マイナーチェンジが実施され、内外装のリファインとともに、安全装備の充実、グレードの見直しなどが行われています。

※忙しくてあまり時間の無い人は、文末の「試乗評価のまとめ」をどうぞ。

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外観

全長4370mmX全幅1800mmX全高1470mmのボディサイズを持ち、ホイールベースは2645mmとなります。

フロント

丸みを帯びたしなやかなフロントノーズに、ボルボ・エンブレムを施された大きなグリル。水滴型のヘッドライトにアウトドアテイストあふれるスキップガード、ブラック樹脂バンパーなどが組み合わされ、エレガントでありながら逞しいフロントフェイス。

LEDヘッドライトにレイアウトされたT字型ベゼルは、クールな目元をさらに引き締める効果があります。

サイド

フロントノーズと連続的に接続された傾斜のきついAピラー(一番前の柱)。リアにかけてせり上がるように描かれたショルダーライン(サイドウィンドウ下端)。クーペのようなリアエンドが相まって、今にも走り出しそうな力強い疾走感を表現しています。

リア

クーペのように傾斜したリアウィンドウに、L字型のリアコンビランプ。ブラック樹脂による逞しいリアバンパーが一体となって、軽快感あふれるスポーティなリアエンドを構成。

リアバンパーの下に組み込まれたメタリック調のスキップガードが、この車のSUVテイストをさらに強調しています。

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内装

きめの細かいしっとりとした樹脂に、アルミパーツと木目パネルによる上質でモダンな室内。北欧ならではのデザインテイストが存分に活かされています。

メーターナセルには、デジタル式の単眼メーターが用意され、近未来的なかっこよさと使い勝手の良さを両立しています。

シート

前席は、しっとりとした表皮とコシのあるアンコによる立体的なシート。ドライバーの身体をシート全体で支えるため、長距離ドライブでも疲れにくいです。

後席は、なだらかなルーフラインが災いして、若干頭上空間に圧迫感があります。ただし、シート自体の容量は十分で足元にも余裕があるため、大人二人で座る分には大きな問題ありません。

荷室

小型ハッチバックとしては標準的な容量を確保しています。家族4人であれば、2泊3日旅行は余裕です。

静粛性

低速トルクのあるエンジンを活かして回転を低く抑えているため、巡航時の車内は非常に静かです。

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エンジンとミッション

1968cc・直列4気筒DOHCターボエンジンに、8速ATが組み合わされます。
エンジンは、245ps/5500rpmの最高出力と、35.7kgf・m/1500-4800rpmの最大トルクを発揮します。

車両重量1580kg。JC08モード燃費は、14.8km/lとなります。

エンジン

2.0Lのツインカムターボで4輪を駆動。低速からぶ厚いトルクを発生する力強いエンジン。軽くアクセルを踏み込むだけで、軽やかに走り出します。さらにアクセルを踏み込んでいっても息の長い加速が持続、スポーティなエンジンサウンドを伴って気持ちよく走ることができます。

トランスミッション

トルコン式の8速AT(アイシンAW製)を装備。細かく刻まれた8段ギアとぶ厚い低速トルクを活かして、早いタイミングで次々と変速。シフトショックの少ない、スムーズでダイレクトな変速フィールを実現しています。

乗り心地とハンドリング

前輪にマクファーソン・ストラット式サスペンション、後輪にはマルチリンク式サスペンションが装備されます。

乗り心地

重厚感あふれるスポーティな乗り味。段差ではゴツゴツとした衝撃を車内に伝えますが、当たりに「まろやかさ」があるため、それほど不快感はありません。

ノーマルボディと比較すると最低地上高が10mmアップされていますが、上屋がふらつくこともありません。高速域ではフラットな姿勢を維持してまっすぐに進みます。

ハンドリング

適度な重さをともなったダイナミックなステアリングフィール。ドライバーの操舵に素直に反応して、キビキビとノーズの向きを変えます。

その他

先進安全技術は、最新の「インテリセーフ10」を装備。このパッケージには、全車速追従式のクルーズコントロール「アダプティブ・クルーズコントロール」などが含まれます。

【評価レビュー】のまとめ

重厚感あふれるしなやかな乗り味とトルクフルでスムーズなエンジン。クーペライクなカッコいいフォルムに、アウトドアテイストあふれる逞しさが一体となった、使い勝手の良いクロスオーバーSUVです。

車内にはそこそこの空間と荷室も確保されており、釣りやスノーボードなど、ちょっとしたアウトドアスポーツを楽しむにもちょうど良いサイズ感があります。

「アウトドアなイメージを表現しつつも、街中での使い勝手や運転の楽しさも大切にしたい」と考えている人にピッタリな車だと思います。

中古車市場では

2017年式「ボルボ V40 クロスカントリー T5 AWD モメンタム」で250万円前後。2013年式「ボルボ V40 クロスカントリー T5」の初期モデルで200万円前後となります(2017年12月現在)。

価格

価格 | 4,290,000円(消費税込み)

ABOUTこの記事をかいた人

クルマ好きの40代男性。現在病気のため療養中です。

ブログは暇つぶし&リハビリ。週2で短時間のアルバイトをしていますが、普通の人のように毎日フルタイムで働くことはできません。

ブログの内容はあくまで秋ろーの個人的見解です。実際に車や商品、サービスを購入する際は、自分で試乗や調査をして確かめることをオススメします。

記事更新の時間は、大体、午後11時から12時頃にかけてを予定しています。

修正ばっかりしてると新記事の投稿ができないんで、新記事3に対して修正1くらいの割合でやってます(2019年6月〜)