新型 メルセデスベンツ Eクラス E220d 4マチック オールテレイン【試乗評価】ラグジュアリーなステーションワゴンをベースとする、クロスオーバーSUV [LDA-213217]

今回は「新型 メルセデスベンツ Eクラス E220d 4マチック オールテレイン」を試乗レポート。
2017年に登場した、5ドアステーションワゴンを基本とするクロスオーバーSUVです。

Eクラス・ステーションワゴンをベースに、最低地上高を30mmリフトアップ。アウトドア感を演出するスキッドプレートやフェンダートリムなどが装備されます。

こういった乗用車をベースにリフトアップと小物でアウトドア感を演出する手法は、気軽なSUVとして世界中で人気を集めていますが、メルセデスベンツで実施されるのはこのEクラス・オールテレインが初めてです。

ライバルは「アウディ A6 オールロード クワトロ」ですが、「BMW 5シリーズ ツーリング」にクロスオーバーSUVの設定はありません。

※忙しくてあまり時間の無い人は、文末の「試乗評価のまとめ」をどうぞ。

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外観

全長4950mmX全幅1860mmX全高1495mmのボディサイズを持ち、ホイールベースは2940mmとなります。

フロント

伸びやかで重厚感あふれるフロントノーズに、細かいドットの入った大型グリルとD字型のヘッドライトを装備。フロントバンパー下部にはスキッドプレートが組み付けられ、リフトアップされた車高と相まって、逞しいアウトドア感を表現しています。

サイド

ボディ下部をグルリとカバーする樹脂製トリム。伸びやかなキャビンとロングホイールベースが一体となって、たくましくも美しいサイドビューを構成。

リア

なだらかに下降するルーフが小さなリアウィンドウと一体化、若干尻下がりのヒップラインと結合して、上質で美しいリアエンドを形成。ガッシリとした形状のスキッドプレートが、適度な力強さを添えています。

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内装

内装のデザインは基本的にEクラス・ステーションワゴンと共通です。しっとりとした樹脂にアルミのインパネが組み合わされ、ちょっとだけアクティブな演出となります。

眼前には、2つのワイド液晶パネルを組み合わせたインフォメーションディスプレイを装備。ドライバー側のパネルには擬似的にアナログメーターが表示され、インパネ中央のパネルにはナビ情報や車両情報などが表示されます。

シート

前席はがっしりとした構造を持つ快適なシート。適度にサイドサポートが張り出しており、ドライバーの身体をしっかりとホールドします。標準でパワーシートが装備され、シートポジションの調整も簡単。さらに前後席ともに本革表皮となり、シートヒーターが奢られています。

後席にはたっぷりとした空間が確保されています。足元、頭上空間ともに広々とした余裕があり、ショーファードリブン(運転手付き)としても十分使えそうです(社用車としてはちょっとアウトドアテイストが邪魔ですが)。

荷室

幅、奥行きともにたっぷりとした広さがあります。家族4人分であればキャンプ道具も十分に積むことができます。

静粛性

ロードノイズを広いやすいステーションワゴン+大径タイヤという組み合わせですが、車内には十分な遮音材が施されており、プレミアムカーにふさわしい静粛性をもちます。

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エンジンとミッション

1949ccの直列4気筒DOHCディーゼル・ターボエンジンに、9速ATが組み合わされます。
エンジンは、194ps/3800rpmの最高出力と、40.8kgf・m/1600-2800rpmの最大トルクを発揮します。

車両重量1940kg。JC08モード燃費は、16.8km/lとなります。

エンジン

2.0Lのディーゼルエンジンで4輪を駆動。低速からしっかりとしたトルクを発生する力強いエンジン。街中から高速域まで必要順分なパワーを発揮します。

車内ではディーゼル特有のノイズやバイブレーションもしっかりと抑え込まれており、力強いトルク感と相まって上質なドライブフィールを実現しています。

トランスミッション

トルコン式の9速ATを装備。

乗り心地とハンドリング

前輪に3リンク式サスペンション、後輪にはマルチリンク式サスペンションを装備。前後ともにエアーボディコントロール化。

標準で「エアーボディコントロール」と呼ばれる、エアースプリングと可変ダンパーを組み合わせた戦士制御サスペンションがつきます。

走行モードを「オールテレイン」にすると、車高が20mm上がり悪路走破性を高める事ができます。

乗り心地

たっぷりとしたサスストロークと厚みのあるタイヤによって、上質感あふれる快適な乗り心地を実現しています。

走行モードを「コンフォート」にするとさらに快適性が増し、スムーズでしっとりとした夢のような乗り味となります。「スポーツ」モードにすると足回りが一段引き締まり、適度に引き締まったスポーティなフィールとなります。といっても無闇なゴツゴツ感はありません。路面の小さな揺れをしっかりと押さえ込みながら、細かな微振動は完全に遮断されています。

ハンドリング

一番足回りが柔らかくなる「コンフォート」モードでは、ややロールが大きくなりますが、ロールスピードが一定で予測しやすいため、それほど不安感はありません。

「スポーツ」モードを選択すると、ステアリングの反応が機敏さを増し、キビキビとした適度な軽快感を取り戻します。ドライバーの操舵に対して素直に追従する、自然なステアリングフィールです。

コーナーの連続するワインディングでは、車高の低いステーションワゴンよりやや上屋の揺れが大きくなるものの、ボディが煽られて姿勢を乱すようなことはありません。

その他

先進安全技術は、ステレオカメラとセンサーによる「レーザーセーフティパッケージ」を装備。このパッケージには、アクティブステアリングアシスト(車線維持)、アクティブレーンチェンジアシスト、アクティイブレーンキープアシスト(車線逸脱防止)、トラフィックサインアシスト(制限速度表示)、アクティブブラインドスポットアシスト(車線変更補助)、アクティブブレーキアシスト(衝突回避ブレーキ)、渋滞時緊急ブレーキ機能、緊急回避補助システム(緊急回避ステアリング補助)など豊富な安全装置が含まれます。

試乗評価のまとめ

上質な乗り味とゆったりとした室内。広大な荷室を持つ「Eクラス・ステーションワゴン」をベースに、最低地上高をリフトアップ。アウトドアテイスト溢れる装飾を施したクロスオーバーSUVです。

スバルやアウディ、ボルボなどが散々やりつくした手法ですが、メルセデスベンツでは初のラインナップとなります。後発モデルだけあって、各部の作り込みや上質感は圧倒的。

「ステーションワゴンベースのクロスカントリーSUVが気になるが、メルセデスベンツによる最上級の作り込みも捨てがたい」と考えていた人には最高の一台となります。

中古車市場では

新型が投入されたばかりなので、中古車市場に値ごろ感のあるモデルはありません。新しブランニューモデルですから、旧型モデルから探すこともできません。

価格

価格 | 8,610,000円(消費税込み)

ABOUTこの記事をかいた人

クルマ好きの40代男性。現在病気のため療養中です。

ブログは暇つぶし&リハビリ。週2で短時間のアルバイトをしていますが、普通の人のように毎日フルタイムで働くことはできません。

ブログの内容はあくまで秋ろーの個人的見解です。実際に車や商品、サービスを購入する際は、自分で試乗や調査をして確かめることをオススメします。

記事更新の時間は、大体、午後11時から12時頃にかけてを予定しています。

修正ばっかりしてると新記事の投稿ができないんで、新記事3に対して修正1くらいの割合でやってます(2019年6月〜)