ETCゲートをゆっくりと通過することで自動的に決済が行われる「ETCシステム」ですが、このシステムを使うには、ETC車載機のセットアップと設置、ETCカードの申し込みが必要です。
今回はこのあたりの事を中心に、ETCカードの使い方についても解説したいと思います。
ETCカードとは?
ETCカードとは、クレジットカードと同サイズのプレスチックカードの中にICチップが埋め込まれたカードの事です。この中には、高速料金決済に必要となる様々なデータが書き込まれています。
ETCカードには、クレジット会社の発行する「ETCクレジットカード」と、NEXCOなど高速道路管理者が発行する「ETCパーソナルカード」の二種類があります。
カードの種類については、下の記事を参考にしてください↓
参考:クレジットカードが無くても使えるETCカード「ETCパーソナルカード」とは?【お得情報】
ETCカードの申込方法
ETCを利用するには、まずETCカードの申し込みをする必要があります。
ETCクレジットカードの申し込み方法は、それぞれのクレジットカードによって違いますが、秋ろーがスバルクレジッドに申し込んだ時は、電話で申込用紙を請求し、その用紙に必要事項を記入して返送するという手順でした。
NEXCOなどが発行する「ETCパーソナルカード」の場合は、SAなどに置いてある申込用紙に必要事項を記入して「ETCパーソナルカード事務局」に送るだけです。事務局に電話することで申し込み用紙を郵送してもらうこともできます。詳しくは下のリンク先を御覧ください。
参考:「ETC総合情報ポータルサイト(公式)」>「ETCパーソナルカード」>申込みの流れ
ETC車載機の設置とセットアップ
ETCを利用するには、ETCカードの他に、ETCカードを差し込むことで料金所と情報通信を行う「ETC車載機」が必要です。
ただし、「ETC車載機」を購入するだけでは、ETCシステムを使うことはできません。別途、車に機械を取り付ける作業と、機械に必要な情報を登録する「セットアップ」が必要です。
セットアップ作業は、資格を与えられた専門店でしか行なえません。詳しくは下記リンク先で検索してください。
参考:「ETC総合情報ポータルサイト(公式)」>「ETCパーソナルカード」>ETC車載機セットアップ店検索
走行中にETCカードの抜き差しを行ってはいけない
さあ、ここまで来れば、すでにあなたの車はETCカードを使って、高速道路に入ることができる状態です。
後は、「ETC車載機」に「ETCカード」を差し込むだけですが、この時注意してほしいのが、「走行中にETCカードを差し込まない」ということです。安全のためと、差し込み間違い防止のため、ETCカードは車を動かす前に「ETC車載機」に挿入し、車が停止してから抜き取るようにしてください。
エンジンが始動している状態で、ETCカードを差し込めば「ETCカードが挿入されました」など、分かりやすい音声メッセージが発せられます。ETCカードを挿入しているのにもかかわらず、何にもメッセージが発せられない場合は、しっかりとETCカードが挿入できていません。こんな時によくある間違いは、「カードの種類が違う」とか、「上下(裏表)が逆になっている」、「奥までシッカリと差し込まれていない」といったものです。
ETCカードで通過できるゲート
ETCカードがしっかりとETC車載機に差し込まれたら、いよいよETCゲートに向かいます。ETCゲートには、「一般」、「ETC/一般」、「ETC専用」の3種類がありますが、このうちETCで通過できるのは、Cです。
間違って「一般」に進入してしまった場合は、ETCカードをゲートの職員に渡して手動で決済してもらいましょう。
初めて高速道路に入る場合は、どのゲートに入ったらいいのか一瞬で判断する事は難しいです。ETCで通過できるゲートの上には、紫色で「ETC/一般」もしくは「ETC専用」と表示がありますから、始めから「紫の表示に向かって進む」と決めておけばそう迷うことはありません。
ETCゲートは、20km/h以下の速度でゆっくりと通過する
ETCゲートは、20km/h以下の速度で通過するように決められています。これ以上の速度で通過すると交通違反になるばかりでなく、故障した先行車にぶつかったり、ゲートが開かない場合にゲートを壊したり、自分の車に傷がついたりといった様々なトラブルに見舞われます。
サービスエリアやパーキングエリアで車から離れる場合は、ETCカードを車から抜き取っておいたほうが安全です。こういった場所にある車の多くがETCカードを搭載しているため、これを狙った犯罪も多いのです。
ETCカードと車載機は、一対一で紐付けられているわけではありません。レンタカーに自分のETCカードを使ったり、友達の車に乗っている時に自分のETCカードを使ったりといった柔軟な活用が可能です。
ただし、「高速道路に入った時のETCカードを途中で別のETCカードに差し替える」といった使い方はできません。この場合は、出口で決済が行えず、ETCゲートも開きませんので、必ず入り口で使ったETCカードを出口でも同じように使ってください。