3車線や2車線の交差点では、前後左右の車がそれぞれの目的に応じて複雑な動きをするため、運転に自信の無い人や初心者の場合は、焦ってしまってスムーズに運転する事ができません。
そこで今回は、こういった複数車線の交差点を、「スムーズかつ安全に通過するためのコツ」をご紹介します。
3車線の交差点の場合
通常、3車線の交差点は、左の車線が左折および直進、真ん中が直進、右の車線が右折レーンとなっています。そのため、こういった交差点をスムーズに通過するためには、なるべく真ん中のレーンを選んで走ることが大切です。
左車線でも直進することは可能ですが、その中に左折する車も含まれるため、一々左折車輌が曲がる度に車線全体の流れが滞ってしまうのです。
もちろん、右車線は右折専用レーンになりますので、この車線に間違って入ってしまうと直進する事ができず、そのまま右折してどこかでUターンする事になります。中には途中で間違いに気付いて、強引に直進レーンに戻ろうとする人もいますが、こういった行為は後続車両と接触する可能性もある大変危険な行為です。間違いに気付いた場合は、そのまま右折してどこか安全なところで切り返してください。
2車線の交差点の場合
2車線の交差点の場合は、左車線が直進と左折のためのレーンとなり、右車線が右折専用レーンとなります。3車線のように直進専用レーンがありませんので、ここをスムーズに通過するためには、左車線を通るしかありません。
車線変更は余裕を持って
3車線の交差点でも、2車線の交差点でも「なるべく直進レーンを選んで走る」というポイントはは同じです。
ただし車線を選ぶタイミングは、交差点の直前に来てからでは遅すぎます。道交法では「30m前までに車線変更を終える」となっていますが、余裕をもって車線変更をするためには、100m前位から変更した方が無難です。
交差点付近では、それぞれの車が自分の目的の方向に向かって複雑な動きをします。また、たっぷりとした車間距離がいつでも開いているとは限りません。そういう意味からも、余裕をもった車線変更が重要なのです。
交差点の死角には危険がいっぱい!
また、交差点では大きな車の死角に入って、人や自転車、オートバイが見えにくくなるといった現象もおきます。信号機を無視して歩行者が渡ることもめずらしくありません。
そのため交差点を安全に通過するには、「常に死角には何かが隠れている」といった前提で運転する事が大切です。
信号を無視するのは、何も歩行者だけではありません。自動車やオートバイも眠気や疲れ、同乗者との会話に夢中になって「ついうっかり」という事がおこります。
信号機が「青」だからといって過信する事無く、必ず左右の安全を確認してから通過するようにしてください。