前回、「これで暑い夏の日も安心、車に常備しておきたい暑さ対策グッズ6選【運転のコツ】」として、夏に常備しておきたい快適グズを紹介しました。
今回は逆に、夏に車内に放置していると危険なモノについて、注意喚起の意味も含めて解説したいと思います。
100円ライター
暑い夏の日は、車内温度が50度から60度になることがあります。こんな日に、100円ライターを車内に放置するのは大変危険です。
100円ライターには、液体ガスを溜めておく小さなタンクが付いてしますが、高温によりライターが熱せられると内部のガスが膨張してこのタンクが暴発してしまうことがあります。
ダッシュボードの上に100円ライターを放置していて、ライターが暴発、その衝撃でフロントウィンドウにヒビが入ったという事例もあります。それほど、このガスによる暴発には強力なパワーがあるのです。
また、夏の暑さとは関係なく車内にライターを放置する事は、子供のイタズラや意図しないライターの着火を招くこともあります。
そために現在の100円ライターには、子供のイタズラを防止するための安全対策が施されています。しかし、大人であれば着火できるため完璧な対策とはいえません。小学生程度の知能と力があれば着火することは可能でしょう。そのため、始めから車内に放置しない事が一番の安全対策となります。
エアゾール式の缶スプレー
ガラスクリーナーやダッシュボードクリーナーなど、エアゾール式の缶スプレーも車内に放置すると危険です。
夏の暑さによってスプレー缶が熱せられ、缶が破裂してしまう事があるからです。リアウィンドウの下にガラスクリーナーを放置していて、リアウィンドウが粉々に破壊されたという事例も報告されています。
無人の時なら車が故障するだけで済みますが、近くに人がいたらと思うとぞっとしてしまいます。
炭酸飲料の缶やペットボトル
車内で暴発するのは、なにもスプレー缶やライターだけではありません。炭酸を含んだソフトドリンクも夏の車内に放置すると危険なモノの一つです。
炭酸飲料は暴発するだけではなく、内容物が車内に飛び散ることでシートや内装をベタベタにしてしまいます。こうなると、素人がちょっと掃除したくらいではキレイになりません。
専門業者に念入りな洗浄を依頼する事になるので、数万円の出費は覚悟しなければなりません。
車内は気体が充満しやすい
夏の暑さとは直接関係ありませんが、別の意味で缶スプレーが危険を招くことがあります。
筋肉を冷却するためのスプレーを車内で使った後、ライターに着火してそのまま大やけどを負うという事例が報告されています。
これは、冷却スプレーに含まれたいた石油系のガスが、そのまま締め切られていた車内に充満していたからです。
車内は狭く気体が充満しやすい構造をしています。そのため、スプレー缶に「火気厳禁」などと注意書きの書かれている場合は、十分に換気を行いながら使用してください。