前回このコーナーでは、練習やテクニックによって車両感覚をつかむための小技をいくつかご紹介しました。
しかし、中には「何度練習してもなかなか上達しない」といった人もいるでしょう。そこで今回は、こういった車両感覚に苦手意識がある人のために、とっておきのお役立ちグッズを何点か紹介したいと思います。
フロントバンパー用ポールで、正確な車両感覚をつかむ
車両感覚をつかむ事が苦手な人は、フロントバンパー左側をぶつける事が多いようです。
フロントバンパーの左先端は運転席から遠く離れた場所にあるため、ボンネットなどに隠れて直接目視が出来ないからです。
この見えない部分の車両感覚を正確に掴むには、練習の他にもう一つ、バンパー用ポールを設置するという裏技があります。
バンパー用ポールはフロントバンパーの左先端部分に設置することで、運転席から直接ポールを目視できるようになります。これによって、「バンパー左側が今どのあたりにあるのか」といった事を正確につかめるようになるのです。
このバンパー用ポールには、ヘッドライトの光を使って発光したり、伸び縮みすることでコンパクトに収納できたりといった工夫が施されています。
小傷から車を守るセイバーフィルム
車両感覚に自身が無い人の乗る車には、小さな小傷が絶えません。
この小さな傷からボディをしっかりと守ってくれるのが、自動車用の「セイバーフィルム」です。このセイバーフィルムは、車のぶつけやすい部分に貼ることで、軽い接触や小石はねの傷から車をしっかりと守ってくれます。
色は無色透明ですから、「フィルムを貼り付けることで車がかっこ悪くなる」といった心配もありません。
フロントバンパー、リアバンパー、サイドドア周りにセットでプロに施工してもらうと6万円以上になりますが、軽くぶつけた程度ならフィルムを張り替えるだけですぐに新車の輝きが蘇ります。
ドアの開閉による接触を防ぐドアプロテクション
子供を車に乗せる機会が多いといった人には、ドアの不用意な開閉によってブロックとドアがぶつかってしまい、ドアの端に傷が付くといった心配が絶えません。
これを効果的に防いでくれるグッズが、自動車用のドアプロテクションです。このドアプロテクションは4枚ドアの端に貼り付けることで、ドアとブロックとの直接的な接触を防ぎます。
4枚ドアセットで発売されており、1000円~2000円で買うことができます。
車庫入れを強力にサポートするバックセンサー&カメラ
最近の新車カタログを見ると、必ずといっていいほど、バックセンサーとバックカメラがセットでオプションで設定されています。
バックセンサーは、後退する時、リアバンパーから設定された距離内に障害物が入ると、警報音で知らせてくれる便利な機能です。
バックカメラは、ギアを後退に入れるとモニターのスイッチが入り、センターコンソールの大型モニターにバンパー後方の映像が映し出されるといったオプション装備です。ただし、あくまでもこれは視界の補助装置ですので、後退の時はモニターと警報音だけに頼るのではなく、自分の目やミラーで直接目視をして安全確認を行ってください。