以前「高速道路を走る時の「暗黙のルール」【運転のコツ】」のページで、高速道路を走るときに使われる「暗黙のルール」についてご紹介しました。
この「暗黙のルール」、使われる地方によっても微妙に違いがあります。
そこで今回は、特に交通量の多い「東京」と「大阪」で使われている「暗黙のルール」についてご紹介したいと思います。
東京で使われている暗黙の交通ルール
東京は日本中のどの都市よりも交通量が多いため、いつも慢性的に道路が混雑しています。
そのため比較的交通マナーが良く、普通にマナーを守っていれば意外とスムーズに移動することができます。マナー良く運転することで「結果的に自分もスムーズに運転できる」ということを経験から知っているのです。
ただし、だからといって交通マナーを守らず、「自分だけ先に行ってやろう」などと考えて身勝手な運転をすれば、周りから非難を集めることになりますので注意してください。
また混雑している中でスムーズに運転するための工夫として、「なるべく早めに自分の意思表示をする」ということがあります。
例えば、合流であれば、余裕を持って30m手前からウィンカーを出すような人も多いです。これは、ウィンカーを出すことで「進路を譲ってくれる」という信頼関係ができているからこそ、普及したマナーと言えます。
逆にウィンカーを出すことで、「絶対に俺の前には入れないぞ!」とばかりにブロックしてくるような地域では、このような早めのウィンカーは定着しません。マナーの悪い地域では「チカッ」と一瞬ウィンカーを出せば良い方で、全く出さずに曲がる人も多いのです。これはブロックをされない為の苦肉の策なのですが、安全上は好ましいことではありませんね。
また、当たり前の事ですが、「渋滞中に交差点に進入しない」というルールもしっかりと守られています。これは「暗黙のルール」というよりも、道路交通法で定められた「厳密な法律」なのですが、意外とマナーの悪い地域では守られていないのが現状です。
大阪で使われている暗黙のルール
これに対して東京と同じくらい混雑する大阪では、なぜか東京のようにマナー良く走る人は少ないです。
歩行者もはなから信号を守る気持ちは無く、隙あらば道路を横断しようとしてきます。そのため、たとえ青信号であっても交差点を走るときは、十分な注意が必要になります。
このように一見無秩序に見える大阪ですが、実は意外に大阪ならではのリズムである一定の秩序が保たれています。と言っても、東京のようにウィンカーを出しているからといって、わざわざ入れてもらえるようなことはありません。
例えば、車線に合流しようとする時ですが、大阪ではある一定のリズムに乗って半ば強引にノーズを車列に突っ込みます。するとクラクションを鳴らされることも無く、自然に車列に合流することができます。
この大阪独自のリズムは、ある程度大阪の市街地を走り慣れてからでないと分かりません。最初の内はブーブーとクラクションを鳴らされることになるでしょうが、少しゆったりめに合流した方がいいです。というのも、あまりに早いスピードで合流されると、いくら大阪のドライバーといえ、対処することができず接触事故になる恐れがあるからです。慣れない土地では、「少し慎重に運転する」というのがその土地の暗黙のルールを身につけるためのコツです。
都市部が一番混雑するのは土曜日
東京と大阪ともに混雑するのは決まって土曜日です。土曜日は仕事で走っている営業車と、休日ということで買い物や遊びに出かけてきた車が重複するため日曜日以上の混雑となります。
そのため、できるだけ混雑を避けたいのなら、土曜日以外の日がオススメです。特に都心部を走り慣れていないような人は、日曜日や平日を選んで出かけた方が無難です。