新型 三菱 デリカ D:2 ハイブリッド MZ【試乗評価】コンパクトカーの安全性とトールワゴン系の使い勝手の良さ [DAA-MB36S]

今回は「新型 三菱 デリカ D:2 ハイブリッド MZ」を試乗レポートいたします。
このデリカ D:2 ハイブリッド MZは、2015年のモデルチェンジで2代目となりました。「スズキ・ソリオ」をベースとする5ドアのコンパクト・トールワゴンです。

またベース車両ソリオとの違いは、一部のエンブレム類などに留まります。

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外観

全長3710mmX全幅1625mmX全高1745mmのボディサイズを持ち、ホイールベースは2480mmとなります。

ベース車両の「スズキ・ソリオ」と較べても外観上の大きな違いはありません。トール系軽自動車を一回り大きくしたような、端正でプレーンなスタイリングです。

フロント

四角いボディに、きりっとしたつり目の角型ヘッドライトが装備され、真面目で実直な印象を受けます。ソリオとの違いは、フロントグリルの「三菱エンブレム」のみとなります。

サイド

サイドにはシャープなキャラクターラインが刻まれており、軽自動車にはない豊かな表情を感じさせます。拡大されたホイールベースとゆとりのある室内を活かして、Aピラーには傾斜が付けられています。これにより軽自動車クラスでは感じられ無い「のびのびとしたスタイリング」が表現されています。

リア

フロントから引かれたショルダーラインがリアエンドで激しくキックアップし、L字型のリアコンビランプと相まって面白い表情を作っています。単著になりがしなトールワゴン系のリア周りを、リズミカルに引き締めています。

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内装

直線基調でモダンなかっこいい内装デザインです。

メーターグラフィックが大きく見やすいため、必要な情報を瞬時に読み取る事ができます。また、視線の高いドライビングポジションと広々とした視界により、とても運転がしやすいです。

両側スライドドアが装備され、狭い路上や駐車場など、日常で想定されるシーンで高い使い勝手と乗降性を誇ります。加えて、シート間の余裕とフラットな床面により、前後左右の自由なウォークスルーが可能です。軽自動車より一回り広い室内が与えられ、大人4人がゆったりと過ごせる空間が確保されています。

UVカットガラスが装備されているため、強い日差しが気になる女性には喜ばれるでしょう。加えて、小さな小物入れやポケットが装備されているため、使い勝手は良好です。

シート

シート形状が平板なため、コーナーで体が若干ずれて落ち着きません。これは、ドライバーの体型や着ている服にもよりますので、気になる方は一度試乗をオススメします。

フロントシートには、適度な硬さとコシがあり、中距離(30km)程度の運転なら余裕でこなすことができます。

リアシートは、シートバックの高さが短めで平板な形状となりますが、座面の厚さ角度ともに適正で、足元にも広々とした空間が確保されています。

荷室

荷室は前後長がミニマムなため、買い物程度の荷物しか詰めません。ただ、リアシートをスライドさせたり、5:5で折り畳んだりする事で、スペースを拡大することができます。この操作は荷室側からも可能となっています。

静粛性

クラス標準的な静粛性が保たれていますが、エンジンの回転が上がるとノイズがやや気になります。

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エンジンとミッション

1242ccの直列4気筒DOHCエンジン+電気モーターに、CVT(無段変速機)が組み合わされます。
エンジンは、91ps/6000rpmの最高出力と、12.0kgf・m/4400rpmの最大トルクを発揮します。
また電気モーターは、3.1psの最高出力と、5.1kgf・mの最大トルクを発揮します。
車両重量は950kgで、JC08モード燃費は、27.8km/lとなります。

エンジン

プラットフォームが一新されたことにより、先代よりも100kgの軽量化が図られています。

ガソリンエンジンを小さなモーターでアシストする「マイルドハイブリッド方式」が採用されています。そのため、モーターによるアシストは100km/hまでとなりますが、構造が簡単で車重もそれほど重くならず、価格アップも僅かに抑えられるというメリットがあります。

停車時にはアイドリングストップが働き、一旦エンジンが停止されますが、再始動時にはセルモーターを使うわけではなく、ハイブリッド用の「ISG」モーターが使われます。そのため、コンパクトカーでは考えられないほどの静かでスムーズなエンジン始動が可能です。

軽量ボディに力強いハイブリッドシステムが組み合わされているため、アクセルを踏み込むとす〜っと軽やかに走り出します。中速域からの加速も軽快で、坂道や合流などパワーを必要とされるシーンでももたもたする事はありません。

トランスミッション

組みあわされるCVT制御も絶妙で、ぎくしゃく感やもっさり感はありません。

足回りとハンドリング

前輪にマクファーソンストラット式サスペンション、後輪にはトーションビーム式サスペンションが装備されます。

足回り

しなやかで重厚感のある乗り心地です。路面の段差を拾って車内に不快な衝撃を伝えることはありません。

ハンドリング

やや重厚感のあるリニアなステアリングフィールです。ある程度の重さがあるため、高速域でも安心してアクセルを踏むことができます。

その他

先進安全装備の「e-Assist」が装備され、「被害軽減ブレーキ」、「誤発進抑制ブレーキ」、「車線逸脱警報」、「ふらつき防止機能」、「先行車発信お知らせ」などがセットされています。

評価のまとめ

スズキのトールワゴン系軽自動車を一回り大きくして、走行性能や積載性を向上させた使い勝手の良いコンパクトカーです。

対象となるユーザー

小さなボディに大きな室内スペースが組み込まれているため、子供の送り迎えや買い物に最適な車です。また、休日は荷物をいっぱい積み込んで、海に山へとレジャーを楽しみたいという人にもオススメの一台です。

また、軽自動車のトールワゴン系と違い、コンパクトカークラスの安全性と走行安定性を持ち合わせている事も大きなアピールポイントとなります。

価格

価格 | 1,933,200円(税込み)

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クルマ好きの40代男性。現在病気のため療養中です。

ブログは暇つぶし&リハビリ。週2で短時間のアルバイトをしていますが、普通の人のように毎日フルタイムで働くことはできません。

ブログの内容はあくまで秋ろーの個人的見解です。実際に車や商品、サービスを購入する際は、自分で試乗や調査をして確かめることをオススメします。

記事更新の時間は、大体、午後11時から12時頃にかけてを予定しています。

修正ばっかりしてると新記事の投稿ができないんで、新記事3に対して修正1くらいの割合でやってます(2019年6月〜)