自動運転によるコンボイ走行でエネルギー効率アップ!【電気自動車】

電気自動車は、その駆動システムの効率化だけではなく、「自動運転制御」と組み見合わされることで、さらにエネルギー効率を向上させる事ができます。

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目次

  • ナビゲーションと自動運転制御を連携させる
  • コンボイ走行で空気抵抗を減らす
  • 先頭車両のエネルギー効率も少なからず向上する
  • コンピューターはコンボイ走行がお得意
  • 近未来の高速道路
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ナビゲーションと自動運転制御を連携させる

例えば、以前にも紹介した「ナビの地図情報を連携させれば、ハイブリッドカーの燃費はさらに向上する!【技術解説】」ですが、これは電気自動車についても同じ事がいえます。

まず電気自動車は、ナビの地図情報とドライバーが入力した目的地情報を組み合わせ、これから走る道の傾斜や距離の情報を集めます。それにより、どこで発電してどれだけ電気を蓄え、どれくらいのスピードで走れば「一番エネルギー効率を高めることができるか」を予め計算することができるのです。

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コンボイ走行で空気抵抗を減らす

さらにもう一歩進んで高速道路での巡航走行では、ある程度の数の電気自動車が一列(コンボイ)となって走る事で、全体のエネルギー効率を高めるという走り方も可能です。

これは、自転車レースや自動車レースでよく見られる、「スリップストリーム」という技術を応用したものです。

あえて先頭の車を追い抜かず、その後ろでしばらく追従走行する事により風の抵抗を減らし、自分の走行に使用するエネルギーを節約するという技術です。

レースではこの他に、「風の抵抗を避ける事で速度を上げ、前車を追い抜く為の加速を得る」という効果もありますが、これは今回の話しには関係ありません。

先頭車両のエネルギー効率も少なからず向上する

また、一番エネルギー効率が高くなるのは当然2番手以降の後続車ですが、実は先頭車両にも少なからずエネルギー効率を高める効果があります。

空気抵抗は風にぶつかる前面だけではなく、風が車のボディから剥がれる後部でも発生しているからです。そのため、ラリーカーやF-1マシンに装備される巨大なリアスポイラーは、ボディを地面に押し付けるという働きの他に、このボディ後端の空気を整えるという役割もになっています。

先頭車両はこのボディ後端の風の乱れを、後続車両があることである程度緩和することができます。

コンピューターはコンボイ走行がお得意

この何台かの電気自動車が一列となって走る方法は、高速走行時に前車との距離をギリギリまで詰める必要があります。同時に、スピードも全体で連携させて一つの生物のようにまとまった動きをしなければなりません。

運転技術の優れたプロドライバーなら、短時間であればなんとかなるでしょうが、一般ドライバーが何時間もやり続けることは到底不可能です。

そこで注目を集めているのが前述の「自動運転制御技術」です。コンピューターと自動車が連携すれば、前車の距離を一定に保って高速走行するなどという事は簡単なのです。

近未来の高速道路

自動運転の技術が確立された近未来では、トラックが何台か連なってコンボイ走行をしたり、普通車が列をなして列車のように走る光景が、ごく普通に見られるようになるでしょうね。

ABOUTこの記事をかいた人

クルマ好きの40代男性。現在病気のため療養中です。

ブログは暇つぶし&リハビリ。週2で短時間のアルバイトをしていますが、普通の人のように毎日フルタイムで働くことはできません。

ブログの内容はあくまで秋ろーの個人的見解です。実際に車や商品、サービスを購入する際は、自分で試乗や調査をして確かめることをオススメします。

記事更新の時間は、大体、午後11時から12時頃にかけてを予定しています。

修正ばっかりしてると新記事の投稿ができないんで、新記事3に対して修正1くらいの割合でやってます(2019年6月〜)