走行中に急にエンジンが停止してしまった時の対処
走行中になんらかのトラブルが起き、エンジンが停止してしまった場合は、車がまだ惰性で動いている内に左ウィンカーを出しながら左の路肩に寄せて停車します。
次にハザードを点灯して、後続車の有無を確認します。後続車がいないようなら、車外に出て発煙筒や停止表示板を使って、後続車に自車が緊急停止している事を知らせます(くれぐれも交通量が多い時は無理に車外に出ないでください)。
また、そのまま車外にいると危険ですので、車内でレッカーを要請し救援を待ちます。
症状により原因が分かる
アクセルを踏み込んでも全くエンジンが反応しない場合は、電気系統のトラブルが考えられます。
また、アクセルを踏み込むとグッと進んだり、がくっと出力が落ちたりと、ギクシャクとした動きをする場合は、燃料系のトラブルが考えられます。
その他には、軽くアクセルを踏んでいる時は問題ないのに、強く踏み込むと出力が落ち込むという事もあります。この場合は、吸気系のどこかにトラブルが発生している事が多いです。
また、エンジンの力を使って電気を発生しているオルタネーターが故障すると、電力が不足することでエンジンが停止してしまいます。この場合はメーター内の警告灯が点灯するのですぐに分かります。
日常点検でトラブルを防ぐ
【DIY】のコーナーでも解説している各種の点検やメンテナンスを日頃からしっかりと行う事で、急なトラブルを未然に防ぐことができます。めんどうかもしれませんが、トラブルが起こってから対処したのでは、コストも時間もそれ以上に失うことになります。是非、今日からでも日常点検を習慣にしてみてください。
また、ディーラーや整備工場でも、簡単な日常点検を手軽な値段で行ってくれます。ディーラーや地元で評判の良い整備工場であれば、無駄にパーツを売りつけられる心配もありません。こいったサービスを利用するだけでも、トラブルの頻度をぐっと減らす事ができます。
ただ商売優先のガソリンスタンドなどもありますので、その当たりはしっかりとした事前調査が必要です。
重大なトラブルの場合
エンジンから大きな音がして車が動かなくなった場合は、エンジンに致命的なダメージが発生しているかもしれません。
例えば、エンジンオイルが不足しているまま、もしくはエンジンオイルが極度に劣化している状態で車を動かし続けると、クランクシャフトやコンロッドが焼きついて、エンジンブロックを破壊してしまいます。こうなると簡単な修理ではエンジンを直すことはできません。
また、タイミングベルトという部品が切れて、エンジンが停止すると、エンジン内部の部品が高速でぶつかり合うことになり、これも致命的なダメージに繋がります。
しかし、こういった重大なダメージは日頃からの日常点検やディラーでの定期点検、交換時期が定められている部品の定期交換などをしっかりと行うことでほぼ100%防ぐことが可能です。