今回は「新型インプレッサ スポーツ ハイブリッド」を試乗レポートいたします。
このインプレッサスポーツハイブリッドは、2011年に登場した4代目インプレッサがベースになっています。
外観
全長4420mmX全幅1755mmX全高1490mmのボディサイズを持ち、ホイールベースは2645mmとなります。
このインプレッサスポーツハイブリッドは、通常のインプレッサスポーツより、全幅が15mm広げられ全高は25mm高くなっている。
フロントまわりのデザイン上の違いは、フロントグリルがブラッククロム化、バンパー形状の変更、シルバーのリップスポイラー装備などです。
サイドは、シルバーのサイドシルスポイラー設置、ドアハンドルのシルバー化、タイヤサイズの拡大と専用ホイールの装備などです。
リアまわりの違いは、リアコンビランプのクリア化、シルバーのリアアンダースポイラーの設置などです。
内装
内装の通常のインプレッサとの違いは、専用ブルーメーター、シフトやステアリング、シートなどのブルーステッチ、シート表皮がウルトラスウェードになるです。
他には、マルチインフォメーションディスプレイに、ハイブリッドシステムの情報を表示させることができます。
ブルーステッチやシート表皮の変更、美しいブルーメーターの装備などにより、車内の雰囲気は少し上質。
フロントドア前方に三角窓が設置され、ドアミラーはドアパネルに直接設置されているため、斜め前方の死角が最小限に抑えられいる。視界が広く運転しやすいレイアウトです。
シートの造りが良く、路面からの不快な衝撃を見事に遮断。適度な硬さとコシで身体をしっかりと支えてくれます。
ハッチバック形状のためロードノイズは若干大きめだが、不快なレベルではありません。
エンジンとミッション
2L直列4気筒DOHCエンジン+電気モーターと、CVTが組み合わされる。
エンジンは、150ps/6200rpmの最高出力と、20kgf・m/4200rpmの最大トルクを発揮。
また電気モーターは、13.6psの最高出力と、6.6kgf・mの最大トルクを持つ。
JC08モード燃費は、20.4km/l。
1500kgと、ワンクラス上のレガシィ並の車重。しかし2Lエンジンに電気モーターによるアシストが加わることで、必要十分な動力性能を持ちます。
スズキのSエネチャージに近いエンジンが主体のハイブリッドシステムで、小さいモーターが加速をアシスト、エンジンのトルク変動がまったく感じられません。
アイドリングストップからの復帰もこのシステムを活用し、まったく振動の無いスムーズな再始動が可能。ただウィークポイントは、アクセルレスポンスの悪さと、マニュアルシフトによるダイレクト感の無さです。
このハイブリッドのシステムは、ほぼXVハイブリッドと共通だが、リファインが加えられ加速性能と燃費が向上している。その内容は、高速域での回生効率の向上、リニアトロニックに制御内容の改良などです。
足回りとハンドリング
前輪にストラット式サスペンション、後輪にはダブルウィッシュボーン式サスペンションが装備される。
ハンドリングは素直で切った分だけ正確に曲がる、リニアで穏やかな旋回特性です。
XVハイブリッドに近い乗り味ですが、タイヤはコンフォートスポーツタイヤのスポーツMAXX050が装備されます。
タイヤサイズとトレッド面積が拡大されており、重厚感のあるしっとりした乗り心地。車重の重さとタイヤサイズが上手くかみ合い、乗り心地は向上しています。
ある程度の路面の凸凹は拾うが、しっとりとした剛性感のあるサスが、しなやかに衝撃を吸収し不快な振動は遮断してくれます。
評価のまとめ
XVハイブリッドの登場から時間が経過していることもあり、ハイブリッドシステムの性能は向上しています。
ノーマルのインプレッサスポーツから比べると、装備も充実しており、車重とパワーもあるので上質な雰囲気です。
XVでは若々しすぎて気恥ずかしいが、地味ながらスポーティで上質なハイブリッドが欲しいという人にオススメの一台です。
価格
価格 | 2,635,200円(税込み)