本革シートは装備するだけで、車内の雰囲気が上質になる憧れの装備です。
しかしその反面、ちょっとした汚れや傷で、取り返しのつかないダメージを負ってしまうデリケートな製品でもあります。
今回はこのデリケートな本革シートに、あまりダメージを与えずに掃除する方法を解説します。
手順1「準備」
用意するものは、メーカー純正の専用クリーナーとウェスを数枚、それからぬるま湯を入れたバケツに奇麗な雑巾も数枚です。
その他には、革製品専用のやわらかいブラシ、革靴用の消しゴム、革シート専用の保護つや出し剤が必要になります。
手順2「純正クリーナーを使う」
まず注意して欲しいのは、クリーニングにはメーカー純正のクリーナーを使って欲しいという事です。
万が一作業中にシミや色落ちが発生しても、純正クリーナーであればクレームや保証の対称となりますが、アフターマーケット品では相手にしてもらえない可能性が高いです。
少々割高になる事が多い純正クリーナーですが、万が一の事を考えれば安いものです。
またちょっとした疑問や相談も、ディーラーで丁寧に答えてくれますので、その点でも純正クリーナーがオススメです。
アフターマーケット品では、お店の人に知識が無い場合もありますし、電話対応などもメーカーによりまちまちです。
手順3「硬く絞った雑巾で拭き取る」
普段の掃除では、ぬるま湯に浸け硬く絞った雑巾で、さっと皮シートを拭き上げるだけにしてください。
革製品は水気を嫌いますので、間違っても水浸しになるようなクリーニングはしないでください。
また表面を硬い掃除機の口で、ゴリゴリこすりながら掃除するのも避けてください。革製品の表面はデリケートですので、簡単に傷がついてしまいます。
同じく目地に入ったホコリを、歯ブラシなどの硬いブラシでこすり取るのも厳禁です。この場合は革製品用の柔らかいブラシで、優しく撫でるように掃除してください。
淡いカラーの革シート表面に、しつこい頑固な汚れがある場合は、革靴用の専用消しゴムが有効です。
これもあまりゴシゴシやると、革シートの表面自体を傷めてしまいますので、最小限の使用にとどめてください。
手順4「保護つや出し剤を使う」
シート全体の掃除が終わり、水気が完全に乾いたら、最後に保護つや出し剤で革シートの表面を保護しておきます。
普段の使用で汚れが付いた場合、なるべく速くクリーナー等で掃除するように気をつけてください。時間が経てば経つほど、汚れは落ちにくくなります。
最後に、革製品はデリケートな製品です。ここに紹介したクリーナーや専用の道具で掃除する際は、必ず商品の説明書を確認してから作業に入ってください。