新型 アウディ S3 スポーツバック(3代目)【試乗評価】マイナーチェンジで内外装と走りの質感が向上!上質な欧州ホットハッチ [ABA-8VDJHF]

今回は「新型 アウディ S3 スポーツバック(3代目)」を試乗レポート。
2012年にフルモデルチェンジしたコンパクトな5ドアハッチバック。日本市場では2013年より販売が開始されています。このほかに4ドアセダンもあります。

アウディA3をベースに、スポーティに仕上げられたホットバージョンで、ベースとなるプラットフォーム(基本骨格)には、VWゴルフ(7代目)と同じ「MQB」が使われています。

ゴルフシリーズと対比すると、ちょうど「R」に相当するモデルです。

2017年にマイナーチェンジが行われ、エンジン出力が僅かに向上、内外装の変更に伴ってデジタルメーター「バーチャルコックピット」が標準で装備されるようになりました。

※忙しくてあまり時間の無い人は、文末の「試乗評価のまとめ」をどうぞ。

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外観

全長4335mmX全幅1785mmX全高1440mmのボディサイズを持ち、ホイールベースは2630mmとなります。

キビキビとした軽快感はそのままに、マイナーチェンジよって直線的なディティールが取り入れられ、シャープな印象が増しています。

フロント

張りのある面で構成されたフロントノーズに、シャープな形状の六角形シングルフレームグリル、直線的なLEDヘッドライトが組み合わされ、切れ味の鋭いフロントフェイスに仕上がっています。

サイド

短く切り詰められた前後オーバーハング(タイヤからボディ端までの長さ)に、凝縮感のあるサイドパネル、小さく見えるキャビン(居住空間)が相まって、キビキビとした軽快感とスポーティな伸びやかさを表現しています。

リア

分厚いヒップラインに小さく絞り込まれたキャビン、傾斜の強いリアウィンドウとワイドな印象を強めるリアコンビランプ。重厚感あふれるスポーティなリアエンドを構成しています。

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内装

上質な樹脂素材を使ってシンプルな造形が施され、質感の高い内装に仕上がっています。

標準でデジタルメーター「バーチャルコックピット」が装備され、視認性とカッコよさは前期モデルを大きく凌駕しています。

シート

前席は立体感のあるスポーツシート。しっとりとした表皮にコシのあるクッションが組み合わされ、巧みに体圧を分散する快適なシートに仕上がっています。

後席は、座面の角度と大きさ、シートバックの高さともに申し分ありません。足元、頭上空間ともに十分なスペースが確保されており、大人二人がしっかりと座れます。

荷室

ラゲッジルームには、A3同様に広大なスペースが確保されています。家族4人分であれば、キャンプ道具を搭載することも可能です。後席のシートバックを3:7で分割した倒せば、さらに広い荷室を作り出すことができます。

静粛性

スポーティな快音が車内に響きますが、快適性を損なう程ではありません。

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エンジンとミッション

1984ccの直列4気筒DOHCターボエンジンに、7速ATが組み合わされます。
エンジンは、290ps/5400-6500rpmの最高出力と、38.8kgf・m/1850-5300rpmの最大トルクを発揮します。

車両重量1520kg。JC08モード燃費は、14.7km/lとなります。

エンジン

2.0Lのツインカム・ターボエンジンで4輪を駆動。低速から分厚いトルクを発生するパワフルなエンジン。ドライブセレクトをスポーティな「ダイナミック」にすると、鋭いレスポンスでエンジンが吹け上がります。といっても快適性を損なうほどではありません。エンジンサウンドも不快に感じない程度の適度な音量に抑えられています。

トランスミッション

マイナーチェンジにともなって、デュアルクラッチ・トランスミッションも6段から7段へとグレードアップ。ダイレクト感あふれる変速フィールと、スムーズな上質感を両立しています。シフトレバーを横へ倒すと「マニュアルモード」となり、スポーティな変速フィールを自在に楽しむことができます。

乗り心地とハンドリング

前輪にマクファーソン・ストラット式サスペンション、後輪には4リンク式サスペンションが装備されます。

乗り心地

適度に引き締まったスポーティな足回り。アウディらしいしっとりとした上質感があり、普段使いでも快適性を失うことはありません。

ハンドリング

ステアリングフィールは、一言でいうと軽快そのもの。ステアリングセンターから僅かな操舵に対しても正確に反応して、自然にノーズの向きを変えます。

試乗評価のまとめ

プレミアムコンパクト、アウディA3をベースにスポーティに仕立て直されたホットバージョン。ゴルフファミリーでは「R」に相当するモデルです。といってもゴルフGTiやRほどの派手さはありません。あくまでも控えめな印象を大切にした大人のホットハッチです。

アウディA3がベースですから、コンパクトといっても車内には十分な空間が確保されています。子供が小さい内はファミリーカーとして使うことも十分可能です。

「走り好きなお父さんが普段は通勤の足として使い、週末はドライブやレジャーに出かける」といったシチュエーションならピッタリとはまります。

「コンパクトな実用車が欲しいが、走りの楽しさや質感も妥協したくない」とか、「おしゃれな欧州ホットハッチが欲しい」と考えている人にもオススメしたい一台です。

中古車市場では

2017年式後期モデルが500万円前後、2016年式前期モデルで400万円前後となります(2017年11月現在)。

価格

価格 | 6,060,000円(消費税込み)

ABOUTこの記事をかいた人

クルマ好きの40代男性。現在病気のため療養中です。

ブログは暇つぶし&リハビリ。週2で短時間のアルバイトをしていますが、普通の人のように毎日フルタイムで働くことはできません。

ブログの内容はあくまで秋ろーの個人的見解です。実際に車や商品、サービスを購入する際は、自分で試乗や調査をして確かめることをオススメします。

記事更新の時間は、大体、午後11時から12時頃にかけてを予定しています。

修正ばっかりしてると新記事の投稿ができないんで、新記事3に対して修正1くらいの割合でやってます(2019年6月〜)