新型 メルセデス ベンツ Bクラス B180(W246)【試乗評価】家族で手軽に使えるプレミアムコンパクト [DBA-246242]


今回は「新型 メルセデス ベンツ Bクラス B180 Sports」を試乗レポートいたします。
このBクラスは、2011年のモデルチェンジで2代目となりました。日本での発売は翌2012年からで、2015年にマイナーチェンジが実施されています。

FFコンパクトカーでありながら、ハッチバックとミニバンの中間的なボディデザインを採用。Aクラスとはプラットフォームを共用する兄弟車の関係にありますが、Bクラスの方が一回り大きいです。

初代Bクラスは、二重フロア構造を持った意欲的な車でしたが、その分実験的な意味合いも強く、細かな部分に煮詰めの甘い部分が散見されました。そこで2代目Bクラスでは、ごくオーソドックスなFFレイアウトを採用、全体のクオリティと完成度を高めています。

メルセデスベンツB180前面画像

(写真は前期モデルです)

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外観

全長4440mmX全幅1785mmX全高1545mmのボディサイズを持ち、ホイールベースは2700mmとなります。

二重フロア構造を廃止しで全高を低くしたBクラスですが、スポーツサスペンションを標準装備することでさらに全高を下げ、日本の機械式立体駐車場にも対応しています。

フロント

フロントフェイスは、前期型のプレーンな外観から若干プレスラインが増やされ、複雑で有機的なCクラス風のイメージが与えられています。

サイド

サイドビュー周りには、マイナーチェンジによる大きな変更はありません。ショルダーラインとボディ下からキックアップされたキャラクターラインが印象的です。全高が高くノーズが短いため、ハッチバックよりミニバンに近いプロポーションを持ちます。

リア

リア周りは、リアコンビランプ内のリフレクター形状が変更され、リアバンパーのディティールも細かく見直されていますが、大きな変更点はありません。
横に長いスクウェアなボディ形状と、優雅なリアコンビランプの形状が相まって、どっしりとした上質な重厚感が感じられます。

メルセデスベンツB180後部画像
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内装

大人っぽい上質な内装、ひとクラス上の質感を備えています。メーターには見やすい大型2眼タイプを装備。ナビゲーションモニターには、最近流行のフローティング・タイプが採用され、視線移動による疲労軽減効果が期待できます。

二重フロア構造を止めて、ごく普通のFFレイアウトとなったため、アイポイントが下がり自然なドライビングポジションが取れるようになりました。2代目Bクラスにおける最大の改良ポイントといってもいいでしょう。

メルセデスベンツB180内装画像

Aクラスよりもボディが一回り大きいため、車内の広さにも十分な余裕があります。また、車高が高くアップライトな姿勢で着座しているので、後席空間の広さはCクラスを上回まわり、Eクラスに匹敵します。

シート

前席シートは、サイドサポートがしっかりとしており、クッションも上質な素材が使われています。正しい姿勢で腰掛けると、シート全体で均一に身体を支えてくれるため、長距離ドライブも快適です。

元々、広々とした後席空間がこのBクラスの特徴でしたが、新型ではさらに居住スペースが拡大されています。適度な硬さのある上質なシートが装備され、乗り心地も快適です。これなら長距離ドライブも苦になりませんね。

荷室

全長が拡大されたことと垂直に切り立ったテールゲート、室内空間の高さが相まってAクラス以上の広大な荷室スペースを確保しています。

静粛性

車内にしっかりと遮音材が施されているため、室内の静粛性は非常に高いです。風切音やロードノイズの侵入もよく抑えられています。ただ、アクセルを踏み込むと、若干ノイズが高まるのが気になります。メルセデスといっても、このBクラスはコンパクトカーですので、このあたりは仕方ありませんが。

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エンジンとミッション

1600cc直列4気筒DOHCターボエンジンに、7速DCTが組み合わされます。
エンジンは、122ps/5000rpmの最高出力と、20.4kgf・m/1250-4000rpmの最大トルクを発揮します。
JC08モード燃費は、16.7km/lとなります。車重は1480kgです。

エンジン

排気量は1600ccと小さめながら、最近流行のダウンサイジングターボで加給され、低速域からたっぷりとしたトルクが立ち上がります。

成人男性二人乗車で急な坂道を登っても、力不足を感じることはありません。当然ながら街中など、日常領域では十分な力強さがあります。特に40000回転付近ではさらにレスポンスが鋭くなり、キビキビとした走りを楽しむことができます。

トランスミッション

初代のCVTから、デュアルクラッチ・トランスミッションに変更されています。低速トルク型のエンジンを活かして、早いタイミングでどんどんシフトアップしていきます。スムーズかつ静か、ダイレクト感あふれる素晴らしいトランスミッションです。

足回りとハンドリング

前輪にマクファーソンストラット式サスペンション、後輪にはマルチリンク式サスペンションが装備されます。

ハンドリング

スポーツサスが標準装備されたことによって、先代の鷹揚なステアリングフィールは鳴りを潜め、スポーティでキビキビとした走りを楽しむことができます。ただ、このBクラスのキャラクターには、先代の鷹揚なフィールの方が似合っているような気がしますが。

二重フロア構造が廃止され全高が低くなったとは言え、コンパクトカーとしては若干全高は高めです。ただし、不快なロールはしっかりと抑え込まれており、コーナーの連続するワインディングでも上体を揺すられることなく、安定し走りぬけることができます。

乗り心地

新設計のスポーツサスが標準で装備されており、若干引き締まったスポーティな乗り味です。ストロークが少なく、硬いランフラットタイヤを装備していることもあって、低速ではコツコツと路面の段差を拾います。若干しなやかさが不足していますが、高剛性ボディによって不快な振動はしっかりと遮断されます。

その他

前車や障害物をレーダーセンサーで検知して、警告をドライバーに促しながら自動ブレーキのアシストが介入する「プリクラッシュブレーキ」を装備。

その他には、ドライバーの疲労度を検知してドライバーに注意喚起を促す「アテンション・アシスト」など、先進安全技術が惜しみなく投入されています。

評価のまとめ

AクラスがVWゴルフやアウディA3に近い普通のコンパクトカーとなったため、必然的に、このBクラスのユーティリティ性能に優れた強い個性が光ります。二重フロア構造が廃止されたとはいえ、初代AクラスやBクラスの革新的なコンセプトはそのまま引き継いでいるわけです。

実際に試乗してみると、広々とした室内と広大な荷室スペースという初代の美点はそのままに、新型Bクラスではさらに室内スペースが拡大され、二重フロア構造の廃止によってよりより自然なドライビングポジションを実現しています。

ただし、初代モデルにあったメルセデスベンツらしい鷹揚な乗り味は失われ、キビキビとしたスポーティな車へと変貌しています。これは、日本市場に合わせて(標準サスでは機械式の立体駐車場に入らない)全高を下げるという目的のためですが、自分でサスの仕様を選択できるようにして欲しいです。

「比較的安い価格でメルセデスベンツを所有したい」という人はもとより、「家族で使うため、広々とした室内と高い安全性能を持った上質な車が欲しい」と考えている人にもピッタリな車です。

中古車市場では

B180(ベースグレード)の場合、2012年式の前期型が130万円前後から、2015年式の後期型なら200万円前後で購入することができます(2017年10月現在)。最新型の新古車であれば、290万円前後となります。

価格

価格 | 3,950,000円(税込み)

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ABOUTこの記事をかいた人

akiroo

クルマ好きの40代男性。現在病気のため療養中です。

ブログは暇つぶし&リハビリ。週2で短時間のアルバイトをしていますが、普通の人のように毎日フルタイムで働くことはできません。

ブログの内容はあくまで秋ろーの個人的見解です。実際に車や商品、サービスを購入する際は、自分で試乗や調査をして確かめることをオススメします。

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