新型トヨタ スペイド G【試乗評価】上質な乗り味と楽しい内装 [DBA-NSP141-BEXGB]


トヨタスペイド前面画像

今回は「トヨタ スペイド G」を試乗レポート。

このスペイドは、2012年に登場した、コンパクトな5ドア・ハイトワゴンです。

2011年に販売の終了した「トヨタ・ラウム(2代目)」の実質的な後継車で、「トヨタ・ポルテ(2代目)」とはプラットフォーム(基本骨格)を共有する兄弟車の関係にあります。

2015年には一部改良が行われるとともに、特別仕様車「F”Queen”」が登場しています。同時に1.3Lエンジンは廃止され、1.5Lエンジンのみに一本化されました。

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外観

全長3995mmX全幅1695mmX全高1690mmのボディサイズを持ちます。またホイールベースは2600mmとなります。

先代ラウムより全高が30mm近く下げられ、空力性能が大きく向上。コンパクトな外観に大きな室内空間を実現するため、オーソドックスなハイトワゴン形状となります。

フロント

兄弟車のポルテが優しくおっとりとした表情を持つのに対して、このスペイドは男性的で精悍な印象が強いです。

実はこのスペイドとポルテ。外観上の多くの部分を共有しており、違いは僅かにフロントフェイスだけです。ただし、ポルテをベースにスペイドが派生していることもあって、精悍なフロントフェイスに対しておだやかなボディとリア周りがちょっと不自然です。まあ、じっくり見なければ気付くことはありませんが。

サイド

サイドビューはベースのポルテとほとんど同じです。ルーフやピラー、ボディ周りにふっくらとしたラインが施され、ポルテの強い影響を感じさせます。

先代のラウムは助手席側にスライドドアが装備されるものの、運転席側後部にドアはありません。これに対して新型スペイドには、運転席側後部にもヒンジ式のドアが装備され、使い勝手が向上。運転席側後部からリアシートへのアクセルがやりやすくなりました。

リア

トヨタスペイド後部画像

コンパクトなボディに最大限の室内容量を確保するため、リアエンドは横幅と高さがほぼ等しい、正方形に近いスクウェアなスタイリングです。

兄弟車ポルテとの違いは、リアコンビランプ内のリフレクター(反射板)形状や、リアバンパー周りのディティール処理のみです。リアコンビランプ内には、ひっそりと「♠」マークがあしらわれ、ちょっとした遊び心を感じさせます。

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内装

トヨタスペイド内装01画像

質感はコンパクトカークラスとして標準的なレベルを確保。メーターやエアコン、シフトやオーディオといったそれぞれの要素がまとまる事なく、あえてゴチャゴチャとレイアウトされています。おもちゃ箱のような楽しいデザインですね。

縦方向のつながり感が強く、電車やバスといった乗り物を彷彿とさせる面白いデザインです。ポルテの場合は、このインパネに明るいカラーが組み合わされ、さらに楽しさが強調されています。

対してこのスペイドは、男性的な外観に合わせて黒っぽい内装が組み合わされ、楽しさとか明るさといった要素は若干少なめです。

トヨタスペイド内装02画像

右側のAピラー(柱)と、ドアミラー(右)が離れた位置にレイアウトされているため、本来なら大きな死角の生まれる右斜め前方に、適度な視界が確保されています。さらに、ボディが四角くスクウェアな形状をしているため、ボディの見切りも良好です。目線の高さと相まって、運転のしやすい車に仕上がっています。

こスペイドが、先代ラウムの時代から受け継ぐ大きな特徴のひとつに「助手席側スライドドア」があります。

このスライドドアは前後に大きな開口部を持つため、助手席と後席への乗り降りをこれ一枚だけで賄う事ができます。つまり助手席側のドアは、このスライドドア1枚だけというわけです。

このスライドドアには、「助手席へのアクセスが簡単になる」とか、「狭い場所や路上で子供を乗り降りさせるのが楽」といったメリットがあります。

その半面、助手席側の後席へ乗り降りするには、助手席を軽く折りたたむ必要があります。そうなると必然的に運転席側後部のヒンジ式ドアからの乗り降りが多くなり、路上で子供を乗り降りさせる場合はちょっと危険です。まあ、このあたりは面倒くさがらず、助手席を折り畳めば済む話ですが。

シート

トヨタスペイド内装後席画像

前席はしっかりした造りで硬さもコシも適度にあります。ただ、腰痛予防の為に腰回りのホールド感が強くなっているのですが、それが僕の体型に合わずかえって腰が痛くなりそうでした。

スライドドアから後席へアクセスするために、助手席のシートバックを折り畳んで700mmスライドできるようになっています。シートバックの裏にはプラスチック製のトレーが装備されていますので、折り畳んだままで簡易なテーブルとして使うこともできます。

後席は頭上、足元空間ともに広々としており、足を組んだまま座ることも可能です。シート形状はやや平板で、クッションのストロークも足りませんが、中距離(30km)程度の移動であれば問題ありません。

静粛性

車内の静粛性はそれなりで、クラス標準レベルを確保しています。ただし、アクセルを強く踏み込んで速度を上げると、エンジンノイズが大きくなります。

荷室

荷室は前後長が短いものの、家族4人で1泊2日旅行なら十分可能です。

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エンジンとミッション

1500ccの直列4気筒DOHCエンジンに、CVT(無段変速機)が組み合わされます。
エンジンは、109ps/6000rpmの最高出力と、13.9kgf・m/4400rpmの最大トルクを発揮します。
JC08モード燃費は、22.2km/lとなります。

車格やエンジンの割に車重が1170kgと少し重めです。

エンジン

1.5Lのツインカムエンジンで前輪を駆動。

若干高回転型のエンジンが装備され、出足はややもっさりとした印象です。ただし、組み合わされるCVTの制御が優れており、低速域から中速域まで必要最小限のパワーを絞り出します。おっとりとした緩やかな加速感ですが、日常使用には問題ありません。

エンジンが回転を高めると力強さが増し、キビキビとしたピックアップの良さを感じさせます。アクセルを踏み込むとガサツなエンジンノイズが気になりますが、巡航時は比較的静かでスムーズな走りに終始します。

トランスミッション

ベルトとプーリーで連続的に変速するCVTを装備。非力なエンジンを補って必要最小限のパワーを絞り出します。

足回りとハンドリング

前輪にストラット式サスペンション、後輪にはトーションビーム式サスペンションが装備されます。

ハンドリング

最小回転半径が小さく、狭い路地でも簡単に切り返すことができます。

ラウムのような不自然なステアリングフィールは鳴りを潜め、ごく自然な操舵感となりました。重厚感のあるフィールを伴いながら、意図したラインを素直に描きます。

リアサスがしっかりと路面を捉え続けるため、うねりのあるワインディグでも安心してステアリングを握ることができます。

乗り心地

若干下げられた全高に、硬めのサスが組み合わされ、コーナーの続くワインディングでも安定した姿勢を保ちます。不快なロールも最小限に抑えられています。

低速域ではコツコツと路面の段差を拾いがちですが、速度を上げることによってしっとりとサスが動き出し、しなやかでフラット、快適な乗り心地をみせます。高速域での安定感も高く、比較的安定した姿勢でまっすぐ走ることができます。

試乗評価のまとめ

片側スライドドアという特殊なレイアウトを実現するため、車内にはたっぷりと補強が入れられています。そのせいで、コンパクトカーとしてはかなり重めの車重となりましたが、引き締まったサスセッティングを施す事によってボディの安定性を確保しています。

これが結果的に幸いして、振動の少ない重厚かつしっとりとした乗り味をこのコンパクトカーにもたらしています。

左側スライドドアから後席へのアクセスがちょっと面倒ですが、毎日使っているうちにだんだん素早く操作できるようになるはずです。

このスペイドは、コンパクトな外観と広い室内を持った、ちょっと乗り味の良いミニバンを探している人にピッタリな一台です。

また、子育て世代のお父さんやお母さんにも、子どもの乗り降りに便利なスライドドアが装備されたこのスペイドなら、きっと役立つ便利な車となるはずです。

中古車市場では

「G(1.5L)」グレードの場合。2017年式の新古車が180万円前後。一部改良が行われた2015年式で、140万円前後。2012年式の一番古いモデルが、100万円前後なります(2017年10月現在)。

価格

価格 | 1,926,720円(税込み)

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ABOUTこの記事をかいた人

akiroo

クルマ好きの40代男性。現在病気のため療養中です。

ブログは暇つぶし&リハビリ。

ブログの内容はあくまで秋ろーの個人的見解です。実際に車や商品、サービスを購入する際は、自分で試乗や調査をして確かめることをオススメします。

記事更新の時間は、大体、午後11時から12時にかけてを予定しています。

謎のアクセス減少地獄継続中!(2017年11月)

※記事を何百件入れてもドンドンアクセスが下がるので、記事更新を1にして、余力で過去記事の修正をしようかなあと思案中です。