【試乗評価】新型トヨタ カローラ フィールダー 確実に仕事をこなす優等生 [DBA-NRE161G-AWXEB-S]

トヨタカローラフィールダー前面画像

今回は「新型トヨタ カローラ フィールダー 1.5G AEROTOURER」を試乗レポートします。
カローラのワゴンボディとしては11代目、フィールダーとしては3代目となるモデルチェンジです。

2012年に登場し、2015年にフェイスリフトを含むマイナーチェンジが行われています。

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外観

プラットフォームはヴィッツと同じ、Bプラットフォームが採用されています。
そのため以前のモデルの様な伸びやかさはありませんが、スポーティなショートワゴンといった印象です。
全体のプロポーションは、プロボックスのような箱型感が強いです。

フロントフェイスのデザインが変更され、細いヘッドライトと大きなアンダーグリルが装備されています。
なんだか、チョウチンアンコウのようなユーモラスな表情です。
ここ最近のトヨタ車は、なぜか深海魚のようなデザインが多く、不思議な感じです。

リアコンビランプは、カローラらしいシンプルなデザインから、BRレガシィのような複雑な曲線を組み合わせたデザインに変更されています。

トヨタカローラフィールダー後部画像
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内装

シンプルで合理的な使いやすい内装デザインで、質感はクラス標準的なものです。
インパネ上部に緩やかな弧がレイアウトされ、少し86のよう印象です。

前席のシートは適正なサイズとストロークが確保されており、ホールド感もよく、中距離移動であれば問題ありません。
リアシートについても、フロントに準ずる構造で疲れません。
今回のモデルチェンジで、リアシートの膝元が40mm拡大されています。

ステーションワゴンという割には荷室空間は狭めで、5ドアハッチバック+αといったところです。

またこのクラスの車としては、ノイズの車内への侵入は最小限で静かです。

トヨタカローラフィールダー内装画像
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エンジンとミッション

1.5直列4気筒エンジンと、CVTが組み合わされます。
最高出力109ps/6000rpmに、最大トルク13.9kgm/4000rpmと発生します。
今回のマイナーチェンジで搭載された新しいエンジンは、アトキンサイクル+可変バルブタイミング機構の採用により、21.2km/hから23.0km/hに燃費性能が向上しています。

日常使用では不足のない動力性能です。
出足がもっさりしていますが、この車の使われ方やユーザー層を考えると、この穏やかな設定の方が合っています。
僕もこの設定の方が安心して運転できるので好きです。

ただ、急な加速を得ようと踏み込んでも、大したレスポンスは得られず、ノイズが高まるだけで不快です。
静かなアクセル操作を心がけていれば、CVTのスムーズ感と相まって快適です。

アイドリングストップの再始動では、大きめの振動があります。

足回りとハンドリング

前輪マクファーソンストラット式サスペンションと、後輪にはトーションビーム式サスペンションが装備されています。

ステアリングは曖昧で、ステアリングインフォメーションも不足気味です。

トヨタ的なふわふわした乗り心地で、接地感も希薄です。
道路の継ぎ目や段差を通過すると、嫌な衝撃をそのまま車内に伝えてしまいます。

クラス標準的な走行性能と足回りで、これといった特徴はありませんが、移動する道具として良く出来ています。
しかし走りにダイレクト感や、深い味わいを求めているような方にはオススメできません、

評価のまとめ

まさにトヨタ的80点主義の好例ともいえる車で、車に道具としての価値観だけを求めている方にはぴったりな車です。
大きな特徴や飛び道具はありませんが、これはだめだといった決定的な短所もありません。
この平凡で個性の薄い優等生的なキャラクターが、逆に大きな個性となっています。

主要諸元と価格

全長X全幅X全高 | 4410mmX1695mmX1510mm
JC08モード燃費 | 23.0km/l
価格 | 1,980,000円(税込み)

ABOUTこの記事をかいた人

クルマ好きの40代男性。現在病気のため療養中です。

ブログは暇つぶし&リハビリ。週2で短時間のアルバイトをしていますが、普通の人のように毎日フルタイムで働くことはできません。

ブログの内容はあくまで秋ろーの個人的見解です。実際に車や商品、サービスを購入する際は、自分で試乗や調査をして確かめることをオススメします。

記事更新の時間は、大体、午後11時から12時頃にかけてを予定しています。

修正ばっかりしてると新記事の投稿ができないんで、新記事3に対して修正1くらいの割合でやってます(2019年6月〜)