2017年10月25日から11月5日まで、東京ビッグサイト(東京都江東区有明)で開催されていた「東京モーターショー2017」。
日産自動車はこの会場の自社ブースで、2018年春に発売を予定している「日産 セレナ e-POWER」を展示していました。
「セレナ e-POWER」は、「セレナ」が誇る室内の広さや使い勝手の良さ、乗り心地の快適性はそのままに、モータードライブの楽しさと優れた燃費性能、そして、クラスを超えた高い静粛性を実現するモデルです。
引用:日産自動車公式サイト
「日産 セレナ e-POWER」の概要
「日産 セレナ e-POWER」は、2016年に登場したMクラスミニバン「5代目セレナ」のシリーズ・ハイブリッド仕様です。
シリーズハイブリッドとは、エンジンを発電のためだけに使い、電気モーターを使ってタイヤを駆動する電動車の事で、簡単に言えば「発電機を搭載した電気自動車」と言い換えることもできます。
このシステムをMクラス・ミニバンのセレナと組み合わせることによって、高い実用性と快適性、電動車のパワフルで楽しい走りを持ったハイブリッドカーとなっています。
すでに日産セレナには小さな電気モーターを使った「マイルドハイブリッド仕様」がありましたが、これはごく限られた状況下でモーターが走行をアシストしたり、回生ブレーキによって発電するためのシステムです。「日産 セレナ e-POWER」のような効率の良さやパワフルな走りは期待できません。
もちろん日産セレナの目玉機能、高速道路同一車線自動運転技術「プロパイロット」も搭載されています。発売当初、ちぐはぐな部分もあった「プロパイロット」ですが、登場から1年以上が過ぎ随分と洗練されています。
「日産 セレナ e-POWER」の外観
フロント
シンプルな直線で構成されたフロントノーズにシャープなヘッドライト。「 e-POWER」を象徴するブルーがあしらわれた「大型Vモーショングリル」がレイアウトされ、端正でクリーンなフロントフェイスに仕上がっています。
サイド
短いノーズに大きなキャビン。
ざっくりと切り下げられたショルダーライン(サイドウィンドウ下端)が、Dピラー直下で軽快に跳ね上げられ、フローティングルーフ(浮いたように見えるルーフ)と相まって、近未来的でスポーティなサイドビューを構成しています。
足元には空力に優れた「e-POWER」専用アルミホイールを装備。
リア
Dピラー直下で跳ね上げられたショルダーラインが、後ろに回り込みながら専用LEDテールランプと一体化。単調に成りがちな箱型ミニバンのリア周りに、メカニカルで面白い表情を与えています。
「日産 セレナ e-POWER」の室内
内装デザインはベースとなるガソリン仕様とほぼ同じ。「 e-POWER」を象徴するブルーアクセントが、センターコンソールやシフトノブ、メーターなどに効果的に配置されています。
セカンドシートは快適性を重視した「独立キャプテンシート」。搭乗可能人数はベンチシートの7人に対して6人となりますが、座り心地や安定感はこちらのほうが上回ります。
個人的にもミニバンのセカンドシートには、独立キャプテンシートをオススメします。
主要スペック
「日産 セレナ e-POWER」のスペックは現在のところ未定。
下記スペックは「ハイウェイスター Vセレクション(マイルドハイブリッド)」のものです。
項目 | スペック |
---|---|
パワーユニット | 1997cc・直列4気筒DOHC+電気モーター |
トランスミッション | 電気式CVT |
駆動方式 | FF(前輪駆動) |
エンジン最高出力 | 150ps/6000rpm |
エンジン最大トルク | 20.4kgf・m/4400rpm |
電気モーター最高出力 | 3ps |
電気モーター最大トルク | 4.9kgf・m |
全長x全幅x全高 | 4770mmx1740mmx1865mm |
ホイールベース | 2860mm |
車両重量 | 1690kg |
ボディタイプ | ミニバン(5ドア) |
今後の予定
2018年春に発売予定。