2代目 日産 セレナ ハイウェイスター(ディーゼル)【旧型レポート】セレナらしいクリーンなスタイリングと、トルクフルなディーゼルエンジンが魅力 [KH-VC24]

今回の旧型レポートは「2代目 日産 セレナ ハイウェイスター」。
1999年から2005年に渡って製造販売されていた、Mクラスのミニバンです。

助手席の下にエンジンを搭載するFR方式から、一般的なFF方式のミニバンへと生まれ変わっています。

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外観

全長4560mmX全幅1695mmX全高1825mmのボディサイズを持ち、ホイールベースは2695mmとなります。

箱型のガッシリとしたミニバンボディが与えられます。

フロント

直線基調で構成された端正なフロントノーズに、個性的な形状の大型ヘッドライトが装備されます。ひと目でセレナと分かるクリーンなフロントフェイスです。

サイド

短いノーズに大きな箱型ボディが組み合わされ、伸びやかで使い勝手の良さそうなボディ形状です。サイドウィンドウ下端がリア周りで軽く跳ね上げられ、この大きなボディに適度な軽快感を与えています。

リア

左右の小さな縦型リアコンビランプが、中央の細長いガーニッシュによって一つに連結されます。四角いリアエンドと相まって、安定感のあるスポーティなデザインを構成しています。実はこのデザイン、3代目、4代目と受け継がれ、最新型の5代目セレナでも使われています。

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内装

上質な樹脂を使ったクリーンなデザイン。充分に現代でも通じるモダンなデザインです。シフトの位置もフロアからコラムへと移動して、左右で自由なウォークスルーが可能です。

フロアトンネルの無いFF方式となった事によって、室内には広々とした空間が拡がります。見晴らしが良く、ボディの見切りも良好。運転のしやすい車です。

ミニバンとして初めて両側スライドドアを装備。狭い場所や路上での乗り降りがやりやすくなりました。ただし、路上で左から降りる場合は、ドアがヒンジドアのように大きく開かないので、後続車両への注意が必要です。

シート

フロントシートは、やや体圧が集中しがちですが、中距離(30km)程度であればそれほど問題はありません。

セカンドシートは法規上は3人乗りが可能ですが、二人分の大きな窪みがあり実質的には2人掛けのシートといったところです。このセカンドシートを折り畳めば、休憩用の簡易テーブルとして使うこともできます。

サードシートには、緊急用の小ぶりなシートが装備されます。といっても足元、頭上空間には充分なスペースがあります。クッションにもそこそこの厚みがありますので、大人でも短距離(10km)程度の使用であればなんとか我慢できそうです。

荷室

セカンドシートを取り外して、サードシートを跳ね上げれば、ワンボックスカーなみの広大な荷室が拡がります。ただし、サードシートを使っている状態では、家族4人で1泊2日旅行程度の荷物が限界です。

静粛性

この当時のディーゼル車としては、ノイズ、バイブレーションともに良く抑えられています。

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エンジンとミッション

2488ccの直列4気筒DOHCディーゼル・ターボエンジンに、4速ATが組み合わされます。
エンジンは、150ps/4000rpmの最高出力と、28.5kgf・m/1800rpmの最大トルクを発揮します。

車両重量1710kg。10モード/10・15モード燃費は、12.8km/lとなります。

エンジン

2.5Lのツインカム・ディーゼル・ターボエンジンで前輪を駆動。低速からたっぷりとしたトルクを発生する扱いやすいエンジンです。ディーゼルとしては、ノイズやバイブレーションも小さく、スムーズな回転フィールです。

この他に2Lのツインカム・エンジンも用意されますが、こちらは1.7tのボディを引っ張るには少々トルクがたりません。ノイズも大きく静粛性もいまひとつです。

トランスミッション

トルコン式の4速ATを装備。ディーゼルエンジンの太い低速トルクを存分に活かして、低回転を保ちながら力強く加速します。

足回りとハンドリング

前輪にストラット式サスペンション、後輪にはトレーリングアーム式サスペンションが装備されます。

足回り

たっぷりとしたサス・ストロークを持つ、しなやかで快適な乗り心地です。ただし重心が高く側面積が大きいため、高速域では横風を受けてふらつき気味です。

ハンドリング

大きなロールを伴う大味なステアリングフィール。コーナーの続くワインディングでは、右へ左へとボディが揺すられ続け、ハイペースを維持することはできません。ゆったりとした慎重な運転が求められます。

評価のまとめ

国産ミニバンの黎明期に作られた車ですから、操縦安定性やハンドリングにまだまだ煮詰めの甘い部分があります。

といっても、FFレイアウトを利用した広大な室内空間や多彩なシートアレンジ、ミニバンらしいオーソドックスで嫌味のないスタイリングなど、現代のミニバンに受け継がれている数々の美点があるのも事実です。さらに、トルクフルでスムーズなディーゼルエンジンが搭載され、街中から山岳路まで、この大きなボディを力強く加速させます。

「普段は通勤にお父さんが使い、週末は家族でドライブやレジャーに出かける」といったニーズにピッタリな車です。

価格

新車当時の価格 | 2,549,000円

ABOUTこの記事をかいた人

クルマ好きの40代男性。現在病気のため療養中です。

ブログは暇つぶし&リハビリ。週2で短時間のアルバイトをしていますが、普通の人のように毎日フルタイムで働くことはできません。

ブログの内容はあくまで秋ろーの個人的見解です。実際に車や商品、サービスを購入する際は、自分で試乗や調査をして確かめることをオススメします。

記事更新の時間は、大体、午後11時から12時頃にかけてを予定しています。

修正ばっかりしてると新記事の投稿ができないんで、新記事3に対して修正1くらいの割合でやってます(2019年6月〜)