最近はガソリンの価格競争が激しく、競争の結果、近隣のガソリンスタンドが同じような値付けになることも多いです。
ただし、そこから少し足を伸ばして隣の街に移動すると、急に値段が高くなったり、逆に安くなったり、地域によって価格差に大きな変動がある事が分かります。
地域による価格競争が行き過ぎて、「近所のほとんどのガソリンスタンドが倒産してしまう」なんて悲惨な話も多いです。
といってもガソリンの価格競争は、短期的にみれば消費者にとってメリットの方が多いです。そこで今回は、このガソリンスタンド同士の価格競争を利用して、ガソリンを安く入れる方法を紹介します。
遠方のガソリンスタンドで入れる場合は、「費用対効果」をしっかりと計算しておく
この地域ごとのガソリン価格差に着目して、隣の街にガソリンを入れに行くという人も多いでしょう。
ただ、わざわざ安いガソリンを入れるために遠くの街まで行っていたのでは、かえってガソリン代が掛かってしまって本末転倒です。
例えば、隣町のガソリンスタンドが15km圏内にあれば往復で30km、ガソリン価格が120円/lでリッター15km走るとすれば、240円のガソリン代が掛かることになります。
つまり、遠方のガソリンスタンドに行って240円の利益があれば、数字上の辻褄は合うのです。240÷45Lで計算すると、リッターあたり5.33円となりますから、リッターあたり6円程度の価格差は欲しい所です。
これに、移動のための時間や労力を考え合わせると、適切な「費用対効果」を得るのは結構難易度が高いです。
ルート上にガソリンスタンドがある場合
ただし、この隣町が買い物の目的地だとか、職場への中継地点にあるという場合は別です。こういったケースでは、移動のためのコストは掛かりませんから、ガソリンが1円でも安ければそれだけお得という事になります。
通勤ルートを変えることで、違う街を通ってガソリンを入れるというケースも考えられます。もちろん、そのために何十キロも遠回りしていては意味がありませんが。
いくら価格が安くても、燃費が悪ければ意味がない
その他のオーソドックスな方法としては、「近隣のガソリンスタンドの中から、一番安いお店を選んでガソリンを入れる」という方法もあります。
ただし、その場合に注意してほしいのは、「そのお店で入れたガソリンがリッターあたり何キロ走るか?」という燃費についてです。
ハイオクガソリンの場合は、ブランドによって成分が違うため、燃費性能に差があるのは有名な話です。これに対してレギュラーガソリンの場合は、成分にほとんど違いが無いため、「燃費性能にも差は無い」と言われています。
しかし、秋ろーが愛車のオンボードコンピュータで計測したところ、ガソリンスタンドによって、最大10%程度の違いがありました。10%といえば、120円のガソリンで、12円にもなります。これだけの価格差が近隣のガソリンスタンドで付くことはありません。
これがもし本当なら、2円安いと思っていれていたガソリンが実際には10円以上も高かったという事になります。ただし、この燃費の差については、秋ろーの近所のガソリンスタンドで、しかもクルマとの相性もあります。厳密に計測するには、湿度や温度も揃えなければなりません。
そのため、あなたが実際にガソリンを入れる場合は、この「ガソリンスタンド毎の実燃費について」しっかりと自分で計測して、ガソリンスタンドを選ぶようにしてください。
車にオンボードコンピュータが無い場合は、「満タン法」という燃費計算法を使います。詳しくは下の記事を参考にしてください↓
参考:燃料計の特性を掴んで、ガス欠を予防する!【運転のコツ】
ガソリンの価格差を利用して「値切る」方法
さらにこの「燃費が良いけどちょっと高いガソリン」と、「燃費が悪いけど価格の安いガソリン」を使って、ガソリンの価格を下げるテクニックを紹介します。
「燃費が良いけどちょっと高いガソリン」は、総コストを考えると圧倒的にお得です。しかし、額面上の価格が高いため、「となりのガソリンスタンドはここより3円安いよ、もうちょっとなんとかならない?」といった値引き交渉が可能なのです。
ただしこの交渉が可能なのは、店舗にある程度の裁量権のあるスタッフが常駐している場合に限られます。理想をいえば、そのお店の個人オーナーがベストです。逆に大規模チェーンのアルバイトスタッフでは、いくら交渉しても何の意味もありません。
個人経営のガソリンスタンドであれば、お得意様用の裏価格が必ず設定されていますから、意外とすんなりと交渉がまとまるはずです。