ミニバンは、セダンよりも背が高く、室内容量の大きなクルマです。ステーションワゴンと同じで、トランクルームは装備されません。その分、シートは3列となり、7人~8人の乗車が可能です。
3列目シートを使ってフル乗車をすると、荷室容量は非常に小さくなります。しかし4人程度の乗車であれば、3列目シートを折り畳んで広大な荷室スペースとして使うことができます。使用目的に応じてシートアレンジを変更できるのが、ミニバンの便利なところです。
運転席は、セダンやステーションワゴンほどではありませんが、ワンボックスやキャンピングカーと比較すると、乗用車的で運転がしやすいです。
日常の足としてスーパーや会社に乗り付けても、違和感は全くありません。このあたりの特性は、車中泊専用に作られたキャンピングカーと大きく違うところです。
ミニバン最大の魅力「フルフラットシート」
また、セカンドシートとサードシートを全て倒すと、室内を大きなベッドとして使う事ができます。俗に言う「フルフラットシート」というやつですね。車中泊には持って来いの便利機能です。背が高いため、立ったまま車内を移動することもできます。
フルフラットシートといっても、シート自体は凸凹としているため、そのまま使ってもあまり良い寝心地は得られません。そこで、車中泊のベッドとして使う時には、車中泊用のエアーマットをシートの上に乗せて使います。
エアーマットは、普通のマットレスと違って、使わない時は小さくまとめて収納する事ができます。また、シートの凸凹した隙間をより自然に埋める事も得意です。
簡易ベッドを増設することで、子供二人の就寝が可能
また、キャンピング・ベッドのように、パイプで高く組み上げた簡易ベッドをシートの上に乗せれば、子供用のベッドとして使うことができます。その場合は、大人2人+子供2人で合計4人が就寝可能です。
災害時など、緊急時には前席が開いていますので、仮眠スペース2人を合わせて最大6人の就寝が可能です。
乗車人数と荷物のバランスを考えよう
ミニバンは普段使いであれば、最大7人から8人の乗車が可能です。といっても車中泊をする場合は、常識的に考えて、大人2人+子供2人が限界でしょう。
また、長距離旅行ともなれば、荷物も人数分必要になりますので、乗車スペースだけでなく荷物を積むためのスペースも確保しなければなりません。
ただ、ミニバンはステーションワゴンと同様に、ルーフが長いため大きなルーフボックスを装備することができます。使用頻度の高い荷物を車内に入れ、そうでない荷物をルーフボックスに積めば、かなり沢山の荷物を積むことができます。